ちょっとずつ?!イヤイヤ、自分のコンフォートゾーンは一気に広げろ!

健康
スポンサーリンク

コンフォートゾーンの外に出ないと、ラーニングゾーンには入れない

はい、どうも皆さんこんにちは。脳科学教育コンサルタントのクロスです。

今回お話をする内容は『コンフォートゾーンを広げる方法』についてです。

まず、「コンフォートゾーン」とは、自分が心地よいと思う範囲であったり、状況であったり、自己評価の高さだったりします。

たとえば、貴方が受験生だったとして、今の偏差値が50くらいだとしましょう。この時のコンフォートゾーンは、偏差値50で受かる大学を受験することです。

ただ、コンフォートゾーンのちょっと外に出ると「ラーニングゾーン」というものがあります。

「ラーニングゾーン」は何なのかというと、ちょっと怖いけど、でも程よい刺激、程よい難易度、程よくチャレンジしている状態を指します。

何かをやっていてラーニングゾーンに入っている時は、好奇心を持っているのかもしれませんし、緊張感があって何か勉強しているとか、あるいは新しい踊りに挑戦している時だったりします。

偏差値50くらいの受験生が、偏差値60~70くらいの大学を目指すイメージですね。今までよりも勉強して、チャレンジが求められます。

つまり、人がラーニングゾーンにいる時は、基本的には何かを学んでいる時です。自分の持っている能力の120%くらいを使っている状態です。

実際、人間は頑張れば120%ぐらいまでは引き出せるんで、常にその120%の状態を引き出して学習していくというのが重要になってきます。

逆に、ずっとコンフォートゾーンの中で学習していると、それは学習じゃなくてただの復習なんですよ。

ABCの歌を何回も歌って、そしてロシア語が話せるようにはなりませんし、ABCの歌を歌って、急に中国語が話せるようにはなりません。

ましてや、ABCの歌を歌ったところで英文法が完璧になることもありません。

つまり、「コンフォートゾーンの外に出ないと、ラーニングゾーンには入れない」という事なんですよね。

スポンサーリンク

ランニングゾーンの外にはパニックゾーンが存在する

更に、ランニングゾーンの外にはパニックゾーンというものが存在します。

これを数字で実際に表してみると、自分の脳の限界を120%超えたぐらいから、パニックゾーンに入ります。

恐怖を感じたり、頭が真っ白になったり、あるいは竦んで(ひるんで)しまったり、あるいは怒りに任せて「わー!」と感情的になったりするのも、パニックゾーンに入った証拠の一つです。

わかりやすい例で言うと、例えば貴方がもし洞窟か何かに入って、ライトを照らした先に冬眠に失敗した熊がいて「うわー!」と襲いかかってきたら、私達はパニックを起こす可能性が非常に高いんですよ。

それで、パニックを起こすと私達がどうなるかというと、戦うか・固まるか・逃げるかのどれかになります。

それで戦う場合は「うわー!」と行くんですが、おそらく熊にはちょっと勝てないかもしれませんね。

頭が真っ白になって固まってしまった場合は、そのまま食べられちゃうと。逆に逃げる場合は、なりふり構わずビューっと逃げますよね。

財布を忘れていったとか関係ないです。財布を落とそうが何を落とすそうが、とにかくなりふり構わず逃げる。落とさないのは命だけだと。

この3つの反応が、パニックゾーンにおける私達人間の基本的な反応です。

スポンサーリンク

パニックゾーンで経験する痛みは自己評価を下げる

それで、常に何か学習している時は「パニックゾーンを超えないように頑張ろうね」というような話が一般的なんですよ。

基本的にはそれで良いんです。

多くの人がやっている作業というのは、人生で日頃のコンフォートゾーンを広げる作業をしてまして、コンフォートゾーンも作業をやる毎に大きくなっていきます。

何か新しい事にチャレンジして、そしてうまくいったら少しだけコンフォートゾーンが大きくなります。

今までの自分にとってみればラーニングゾーンに入ったとしましょう。

ラーニングゾーンで何か面白い事をして慣れてきたら、今度はそこから同心円状に貴方のコンフォートゾーンが広がっていきます。

わかりやすい例で言うと、例えば引きこもりの子がいたとしますよね。

その子がカウンセリングを通じて「ちょっとずつ外に出てみようかな」と思えるようになった。

数年ぶりに外に出て、一番近くの本屋さんに行って本を買って帰ってきたとしますよね。それはその子にとってはラーニングゾーンです。

やがて本屋さんに行くのに慣れると、他の同じぐらいの距離の本屋さんにだって行けるようになっていきます。

つまり、引きこもりだった子の活動範囲が広がったわけですよね。

更に活動範囲が広がると、それだけやっぱり自己評価というのも大きくなってきます。やがては公園にまで行けるようになりました。

そこで、本屋で買った漫画とかを読むようになり、その行動に慣れると、今度は人の多いゲーセンに行こうと思うようになりました。

これは結構チャレンジしたわけですよね。人と会うのが嫌で引きこもりになっていたわけですから。

ところがここで、残念な事に不良に絡まれてしまいました。

何が起きたのかと言うと、彼はうっかりパニックゾーンを超えてしまったんですね。

うっかりパニックゾーンを超えて行動してしまったが為に、自分では対応出来ないような状況に追い込まれて、そして一気にシュシュシュシュシュウーと引っ込んでしまいました。

パニックになると自己評価も下がりますし、自分の外に出たいという意欲も減っちゃうので、活動範囲もちっちゃくなってしまいます。

という事は、いったんコンフォートゾーンが狭くなるわけですよ。心地良いと思えるゾーンが狭まりますからね。

スポンサーリンク

「ぶっ飛んだゴール」の設定でコンフォートゾーンを一気に広げよ

こういうことがあるから、私達の多くは、「パニックゾーンには入らないようにしようね」とよく言われて育ってきました。

これに対して私の考えは、基本的にはこれも認めつつ、でも全然違う方法のアプローチをとっているんですね。

少しずつコンフォートゾーンを広げようという考えではありません。というのも、脳科学的な根拠に基づいて考えると「ちょっとずつ」というのは、むしろ遠回りなんですよね。

遠回りすぎて勿体無いんですよ。

私が提案する方法は、貴方の実際のコンフォートゾーン、現状があるとして、何をして欲しいかと言うと「ぶっ飛んだゴール」を設定して欲しいんです。

例えば、貴方がゴールを持っていて、「俺はこれを達成出来るだけの能力を持っているんだ!」「これを達成する頃にはこんな事も出来ていて、こんな事にもなっていて、こんなふうなお金の使い方をしていて、多くの人達を俺は救っているんだ!」と常々思い込んでいたとします。

そのゴールについてリアリティを持って「それが本当なんだ」と「本来の俺はここであって、今の俺は偽物の状態なんだ」と思っていると。

そう思うようになると、まずワクワク出来るので、このゴールに対して『Want to』のゴールを設定していることになります。

自分の目標がワクワクしたものであると、ドーパミンが大量に出るので、貴方の脳の機能は積極的にゴールに合わせに行きます。

ちなみに、ドーパミンには脳の神経細胞を変えてくれる作用があるので、ドーパミンが出ている時には様々なスキルを獲得しやすくなっています。

様々なスキルを獲得しながら、ゴールを達成する為の情報も次から次へと飛び込んできます。情報を獲得しやすくなるんですね。

脳が楽しみだすと、貴方は最短距離でゴールに向かって行こうとし始めます。

なぜなら、今の現状について脳が、「いやいや、これはおかしい」「俺は絶対に間違っている」「俺はこんな人間じゃない」「こっちに行ったほうが良い」と思い込んでくれるようになって、脳が現状を否定してくれるようになります。

「あんたはこれが間違いで、本当はここにいく人なのだ」と。

この時に何が起きるかというと、まず先に、その人は非常に高い自己評価を持つようになります。

なんでかと言うと、コンフォートゾーンが一気に広くなるからです。

スポンサーリンク

通常のコンフォートゾーンの広げ方は、引きこもりだった子を例に挙げると、ちょっとずつ遠出して行って、近くの本屋さんに行けるようになったら、次はちょっと遠くの公園へ行けるようになるというものでしたね。

そして、公園に行けるようになったら、ちょっと今度ゲーセンにチャレンジというふうに、ちょっとずつ自分の活動範囲を広げていって、自分の自己評価も広げていって、自分のコンフォートゾーンを広げていくものでした。

私の場合、いきなり引きこもりから世界を目指すので、「自分はここにいて当然な人間だ」「むしろ今がおかしい」というふうに本当に思っているので、脳は「あれ?やっぱり本当はこっちじゃねーの?」と「俺はビルゲイツと肩を並んでて、そして仕事してるのが当たり前な人間じゃないの?」「俺はトランプ大統領と肩を並べて、そして議論をしているのが当然じゃないの?」と脳が勝手に思い込んでくれるんです。

そうするとゲーセンでヤンキーに出くわしても、自分のゴールに戻ろうとするんですよ。

「ヤンキーとちゃんと話も付けられないで、ビルゲイツとぶっとんだ仕事なんてできない」「トランプと交渉して日本を守る人間になろうとしているのに、ヤンキーと和解できないなんておかしい」と、自分のゴールに戻ろうとします。

何が起きているのかと言うと、『ホメオスタシス』で説明がつきます。

通常、人間の脳は現状維持をしようとします。

ですが、もし「ここがコンフォートゾーンじゃなくて、ここがコンフォートゾーンなんだ」と、しっかりアファメーションやセルフイメージを作り上げる事が出来ると、脳が騙されて「こっちなんだな、自分は」と思い込むようになります。

『ゲシュタルト心理学』でも説明つきます。

選択肢が二つあって、どちらかを選ばなきゃいけないと。その時は、「ドーパミンの出てるほうはどっち?」という基準で選択できるようになります。

つまり、『Want to』を選択するので、ワクワクするゴールを常に思い浮かべられるようになります。

となると、脳はゴールに戻ろうとするので、その分だけコンフォートゾーンがいきなり大きくなります。

引きこもりだった子の限界はゲーセンだったはずなんですけど、コンフォートゾーンが広がっていくと、「どこにいようが誰と相手しようが100人1000人の前でスピーチしていようが何一つ怖くない」という感覚を培えるようになります。

 
健康
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

・社員のやる気を出させるのに苦労する
・昇給の効果に限界を感じている
・グループの能力を活かせずにいる
​・目標が現状維持になっている
・批判しあう割には前進していない
・暴言や八つ当たりが目立つようになった
・ネガティブ思考が風邪のように流行っている

これらの問題は、それぞれ科学的なデータによって原因の特定、予測、予防が可能です。

数千に及ぶ論文を元に、経験のみに頼らないエビデンスベースドアプローチのリーダー育成を目指します。

コンサルティング内容の詳細、予約はこちらから

Jamahl Crossをフォローする
節約社長