こんにちは!
世界同時株安がちょっと気になっているタナカキミアキです。
今回は「郵便ポストが赤いのも社長の責任」の名言を残した一倉定(いちくら さだむ)の経営理論についてお話したいと思います。
「郵便ポストが赤いのも社長の責任」の名言を残した一倉定の経営理論
「電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも全部社長の責任である。」と、あくまで従業員や労働者ではなく、経営者を相手にしたのが一倉定先生です。
一倉定先生は5000社以上指導したと言われています。
一倉定の経営理論:全ては社長の責任
例えばイベントをやって大雨が降ったので集客が少なかった場合、一倉定先生は「仕方ない」ではなく、「全て社長の責任!大雨を想定してAプラン、Bプランなど何か対策を打っていなかったのか」と言う人です。
絶対に会社は潰さないという信念
「一倉定の社長学」という本がプレジデント社から出版されています。
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有名企業でいうとユニチャームやドトール、トステム、サンマルクカフェなどの名前が出ていますが、主に中小企業の社長さんを怒鳴りつけて、絶対に会社は潰さないという信念のもとに仕事をされた方です。
一倉定先生の書かれた「経営戦略」は今でも新品で1冊14,300円、10冊143,000円で買えるので、興味のある方はチェックしてみてくださいね。
社長とは人に恐れられるもの
一倉定先生の経営学は普遍的な考え方があるので、三流コンサルタントよりもずっと参考になります!
私の妻が2001年に税理士として独立開業する時に、「リーダーになるのであれば」ということで、マキャベリの君主論を紹介しました。
「リーダーになるというのは、こんなに人に恐れられなければいけないのか…」と思うくらい当時は嫌なものだと思っていました。
リーダーにしたい歴史上の人物NO1!山本五十六の言葉はなぜ心に響くのか?
歴史上の人物「理想のリーダー」ランキングで常にトップ争いに食い込む人物といえば、海軍司令長官・山本五十六です。彼の名言は、管理職やリーダーに受けいられるのはもちろん、多くの人の心を今でも打つものばかりです。なぜ山本五十六の言葉は私達の胸を熱くするのか?キミアキ先生が解説します。
子供には架神恭介(かがみ きょうすけ)さんの「よいこの君主論」を買い与えています。
一倉定さんと、マキャベリさんの「君主論」は、完全に経営者と労働者、支配階級と被支配階級を分けて考えています。
実は、日本マクドナルドの創業者の藤田田さんもこの考え方に近く、経営者の最右翼の人たちはこういう考えの方が多いようですね。
今、日本には200万の社会保険加入事業所がありますが、労働人口がざっと6千数百万人だとすると、経営者と労働者は1対30くらいだと考えられます。
一倉定先生やマキャベリは「経営者がどうあるべきか、どうやって支配していくか」というようなコンサルをする経営者の先生です。
一倉定先生の時代から下請けは辛かったので、「下請けの低収益から脱出したければ販売という難行苦行に耐えなければならない」と言っているんですね。
下請のデメリット 脱却するためにまず感情の決断を行おう
あおば会計コンサルティングの田中でございます。今日は下請けからの独立記念日というテーマで解説します。 なぜ下請企業から脱却すべきなのか? 下請企業が抱えるリスク 中小零細企業を開業する時は下請から始めることがほとんどです。 我々も商売を始め...
今も下請けというのは低収益です。
当時は販売というものを数字で表していなかったことで伝わりにくかったため、私が販売という難行苦行を数字に表しました。
限りなく売上が『永遠の0(ゼロ)』の開業時は下請けに組み込まれぬチャンス
開業当初の方は、「全く売れなくて、仕方がなく下請け構図の中に入るしかない」という経験をします。しかし、売上が限りなく『永遠の0(ゼロ)』で続くように思える時こそ、下請け構図に入らないで、事業を組み立てるチャンスがあります。一体、どうやったら下請けにならずに済むのか?キミアキ先生が教えてくれます。
取引先の20分散
「取引先の20分散」を考えたのは私です。
もともとは分散投資のいわゆるβ理論から来ており、β理論では「25分散するとだいたい95%の経済変動は吸収できる」ようです。
1つの取引先の売上高が5%を超えないようにする
100の25分散になると4%とわかりにくいので、20分散でいいだろうと私は解釈しました。
1つの取引先の売上高が5%を超えないようにして、最低でも20に分散すれば会社は潰れないということです。
難行苦行の下請けから脱却するというのは、20以上の取引先に分散することが大事ということを覚えておいてくださいね。
営業しない社長の会社は潰れる!起業したならまずは社長が営業で売れろ
日本ではここ25年以上、常に廃業率が開業率を上回った状態が続いています。その理由はとてもシンプルで、自分が思ったように売上が上がらないからです。売上が上がらない理由も簡単で、小さな会社なのに社長が「粗利益至上主義」を持っておらず、トップセールスをやっていないからです。とにかく会社が売れるためには、まず社長が売れる必要があります。
ドリルを売るな。穴を売れ
経営学では「ドリルを売るには穴を売れ」という言葉があります。
お客様が買うのは商品ではなく、商品の持つはたらき
一倉定さんの言葉を借りると「お客様が買うのは商品ではなく、商品の持つはたらきである」ということなんですね。
お客様は穴が開けばいいのであって、別にドリルでなくてもいいのです。
この「商品の持つはたらき」で1700億円を売った人物が、ジャパネットたかたの高田社長です!
営業で売れたい凡人はジャパネットたかたの高田社長を真似よう
起業開業したところで、今の日本には「売れない悩み」がワンサカ充満しております。私生活においても婚活が流行るくらいで、まさに「一億総売れない社会」が到来していると言って過言ではありません。ところが凡人でも売れている人が中にはいます。売れるスーパー凡人営業マンとなる方法とは?キミアキ先生が解説してくださいます。
つまり逆の言い方をすれば、「同じ結果を持つものにはいろいろな代用品がある」という経営判断を経営者自身が考えることが大切なんですね。
相も変わらず売れないものを売ってる社長に共通する3つの傾向
売れている商品と売れていない商品の違いは、基本的に顧客が求めているか、求めていないか、というところに集約されます。会社を始める時によくどツボにはまるパターンが、サラリーマン時代の商売を始めるというものですが、もしそれが売れないものを売る商売だったらどうでしょう?相も変わらず売れないものを売ってる社長に共通する3つの傾向を、キミアキ先生が解説いたします。
経営計画書が大事
従業員や労働者に考えさせるものは、一倉経営学の根底となっている「経営計画書」です。
一倉定さんは弟子がいないので、亡くなった後、弟子ではない人たちがその考えを引き継ぎました。
今、中小企業の経営計画といえば、「経営計画は利益を最初に決めなさい」と言う本を出されている公認会計士の古田土満先生だと思います。
経営計画書の本は山ほど出ていますが、経営計画書が大事だと社長に怒鳴りつけたのは一倉定先生です。
しかし、一倉定先生から経営計画書が一番大事だということを学んで、それを実務に当てはめようとしましたが非常に難しいものでした。
糞バカ経営の逆をやれ!無謀無策な指揮官の下で犬死したい奴はいない
同業者が中小零細企業で100社あったとして、そのうち競争が起こるのは上の20社だけであり、あとの80社は競争にもならないまま、いつの間にか廃業していきます。80社に共通して見られるもの、それは無謀無策な経営者による「黒字は偶然」「赤字は必然」の糞バカ経営です。ずっと黒字経営を続けようと思うなら、経営者が作戦計画の立案から逃げてはなりません。
起業は失敗する2018〜計画がずさんだと大金ぶっこくよ(体験あり)
起業しても10社に9社は消えていき、経営を入れて勝ち戦を仕掛けても残るのは2社に1社。起業とはそれくらい難しいものです。そのため私達は損切りのラインを明確に決めて、倍々ゲームで粗利を増やせないなら最初からその事業をやらないなど、様々なルールを設定して事業を始めなければなりません。それでも起業は失敗します。
一般的に社長は経営計画書が大嫌い
一般的に社長は経営計画書が大嫌いなので、私は取引先の20分散というものに置き換えました。
私が今でも経営計画書を見て考えるのは「取引先を分散できているか」という事と「粗利益」です。
従業員1人当たりの粗利益がわかれば、おのずと粗利益の2割を残して経営していくように指導しています。
安易な雇用は百害あって一利なし〜1人当たり粗利益を見ればわかること
どんな業種業態であったとしても、企業において一番負担が大きなコストは人件費です。ところが業種業態によっては、付加価値の大きな仕事を生み出せていないため、従業員に満足な給料を支払えない企業も数多く存在します。にも関わらず、忙しいという理由だけで人を雇用すると…何一つ良いことは起きません。1人あたりの粗利益を見れば、その事実は一目瞭然です。
粗利2千万円を目指すなら複式簿記と心理学を勉強すべき!8冊のお勧め本を大公開
1人で起業開業した後、粗利益で2千万円くらい稼ぐようになると、最低限の組織やチームが組みやすくなってきます。さらにこの状態を保てれば会社はどんどん潰れにくくなります。会社の数字に強くなるために複式簿記、営業・広告、マネジメントのために心理学を学んでおくと、より強い会社ができあがるようになります。
一倉定の名言と経営理論のまとめ
一倉定先生は、従業員や労働者ではなく、”経営者”を相手に5000社以上の指導をされており、本当に”先生”と呼べる人ですが、その厳しさは”社長”と”労働者”を分けているからなんですね!
一倉定先生の名言、「郵便ポストが赤いのも全部社長の責任である」の意図が分かれば、リーダーとしてのあるべき姿が見えてきます。
インチキ経営コンサルタントと真っ当な経営コンサルタントの違いは?
世の中には経営コンサルタントを名乗る人が沢山存在します。ところが、同じコンサルタントでも、「インチキ系コンサルタント」と「真っ当なコンサルタント」では、対応が全く違うものになります。そこでキミアキ先生が、インチキと真っ当を見分ける、それぞれが持つ4つの特徴を解説してくれました。