コーチングをグループやチームに対して行う具体的な方法を脳科学的に解説!

経営

皆さん、こんにちは。脳科学教育コンサルタントのクロスです。

今回紹介する内容は、コーチとしてグループに対して、どのように進行していけば非常に生産性の高いモチベーションの高いグループに育てられるのか、あるいはそういうゴールの設定を手助けできるのかという事について解説をしていきます。

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生産性の高いグループにするコーチングの方法

どのような方が対象かというと、「副業コーチ」や、「グループに対してコーチングをしてみたいけれど、何となくぼんやりとしかわからないので明確化したい」という方が対象です。

コーチとしてのグループの作り方

まずコーチの役目は何かというと、はじめにグループを作ります。

例えば何か似たような興味を持った人達を集めることです。

「政治に興味がある」「サッカーに興味がある」「バイクに興味がある」「発達障害の改善に興味がある」「子育てに興味がある」など色々な人がいます。

まずは、大まかに似たような趣味を持った人達でチームを組んでもらいます。

子育てに興味があるチームの場合

例えば「子育て」に特に興味があるという人に、一旦「子育て」のチームを作ってもらいます。

実際に子育て中である方や、子育ての現場に携わる方が、大体4人、5人は集まるのではないかと思います。

「本来コーチングというのは、色々な価値観を持った人たちが意見交換しあって、新しい価値観に気付いたり、心理的な自分の盲点を取り払ってくれることを期待して、あえて違う価値観を持った人たち同士を組ませるはずなのに、初めから似たような興味を持った人たちだけで組んだら意味はないのでは?」と考えるかもしれませんが、実はそうではありません。

私の経験上、まず初めに大きな枠で「これに興味があります」ということで集めておいて、そこから更に深い所までいくと、実はその中でも結構価値観が違うということに気付くものです。

「子育て」を例に挙げて説明します。

例えば、「子育てをするからにはまずしっかりと稼いで、住環境を整えて、そして子供の教育にお金をしっかりかけることが重要だ。だからお金を稼ぎたい。」という方もいるかもしれません。

反対に、「お金よりも親子で常に一緒にいるということが重要だと思う。だからまず家族というものをよくしていくというアプローチの方が重要だ」という方もいます。

さらに、「いや、まず子供に対しては親である私が生き様を見せて、そしてこういう大人になってほしいというのを見せるべきだ」となると、まずは自分磨きをしていく必要があるのかもしれない。」という考えの方もいるかもしれません。

つまり同じ『子育て』という目標で集まった人がいたとしても、それぞれ実は違いを持っているわけです。

ただ大きな目標として、『子育てをしっかり成功させたい』という所に突き進んでいるわけです。

チームにふさわしいゴールを考えさせる

まずは1人1人にチームに相応しいゴールをそれぞれ2つか3つ考えさせます。

それぞれ大きなゴールは一緒ですが、価値観が微妙に違っていたり、何が最も重要かと考えてる点ではバラバラなわけです。

  • 「お金が重要だ」
  • 「いや、家族が重要だ」
  • 「いや、まず自分磨きが重要だ」

それぞれ違う価値観から『子育て』というものを見ているので、面白いぐらい違った多様なゴールが出てきます。

意見交換させる

次に、自分が重要だと思うチームに相応しいと思うゴールを、それぞれ今度は意見交換させます。各自が3つずつチームに相応しいゴールをたてていますので、それを意見交換させると、そこからまた更に新しい発見があります。

「あっ、Aさんの意見を聞いていると何か凄く面白いことを思い出した」といった「気付き」であったり、連想ゲームのように次から次へと普段感じなかったことや、心理的な盲点が3人それぞれに見えるようになってきます。

実はそれが非常に良い化学反応を起こします。

それぞれ微妙に価値観が違う、でも大きなゴールは一緒なおかげでポジティブな化学反応が起きてきます。

ここでもし、『子育て』のチームの中に「私は政治にしか興味がない」というような人が入ったら、方向性があまりにも違すぎて結びつきにくいのかもしれません。

というわけで、はじめはある程度ザックリと似たようなテーマでチームを組んで、最後に細かい所で化学反応を起こすというのが狙いになってきます。

3つのゴールに絞らせる

それぞれ「チームゴールとして相応しいのはこれだ」ということを意見交換すると、新しいゴールが見えたり、そのあとにさらに「その中でも3つに絞ってください」というふうに言うんです。

「Aさん・Bさん・Cさん、それぞれ意見をまとめて、チームに相応しい3つのゴールを5分で決めてください」と言うと、これが結構不思議と面白いようにまとまります。

合計9個のそのゴールがあったのに、それをギュッと3つにドンドンドンとまとめます。

その3つのゴールを見て「こういう事ですか?これはこういう事ですかね?こういう経緯があってこういう所に行きついたんですね。興味深いですね。」とフィードバックをします。

そのゴールというのは野心的なゴールなので、なぜ現状のままではそのゴールを達成できないかということをそれぞれ考えてもらいます。

チームで考えるのではなく、個人で考えてもらいます。

どうすればゴールを達成できるかを考える

個人で「どうすればこのゴールは達成できるか」。
解決策は後回しで、達成できない理由だけに絞って考えてもらいます。

達成できない理由を可能な限りそれぞれがリストアップします。

例えばAさんが5つ思いつくかもしれません。

Bさんは10個、Cさんは2つしか思いつかないかもしれません。

それはそれで別にOKです。

5分ぐらいの制限時間を設けて、「では現状のままでは達成できない理由を意見交換してください」と言って、またシェアしてもらいます。
すると、また同じ化学反応がおきます。

「なるほど!だから達成できないんだ。」「そんな視点初めてだ。気付かなかった。」と言って、お互いがお互いの心理的な盲点の気付き合いでそれを外してくれます。

フィードバックのタネというのがやはりできてきます。

モニタリングと言いますが、私はそのフィードバックのタネをメモをとって、こっそり聞いてるわけです。

それぞれが達成できない理由が色々出てきたら、「じゃあ今度は達成できない理由を5分ぐらいで大きく3つに絞ってください」と言います。

制限時間を設ける

制限時間を設けている理由には2つあります。

1つは、『制限時間があったほうが程よい緊張感で脳が活性化される』という事が1つ。

もう1つは制限時間を設けないと、ダラダラと関係のない話に脱線したり、1人がたくさん喋り過ぎて他の2人が喋れなくなるということが起きます。

それで、制限時間というのが必要なわけです。

5分たったら、「できない理由はこの3つです」というふうに教えてもらいます。

私は先ほど書いたフィードバックネタ帳を見ながら「そういえばこんな話してましたよね?これ凄く面白かったと思います私も良い気付きになりました。」というような話をフィードバックします。

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どうすればその問題を解決できるのか

次は第3ステージです。

『今度はどうすればその問題を解決できるのか』というのを、また5分ほどの制限時間を設けて、1人1人時間をかけて考えてもらいます。

1人で考える時間を十分に設けられたら、今度はその準備したネタ帳をお互いが見せ合うようにすると、「私こんな事思いついたよ」「こんなふうな事かな?」といったことを言います。

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自分で4週間の間にできること

最後のステージ4ですよね。

達成方法が見つかりました。

最後は、1人1人が自分で4週間の間にできることはどんなことか?を設定してもらいます。

『期限』と『期日』、『できたか』『できなかったか』をしっかり数値化できる方法で考えてもらいます。

「10個課題を用意して、10個の内何個課題を達成できたかのようにしっかり数値化できるようにして、自分の好きなノルマを設定してください」というふうに、またその時に「野心的に考えてください」と伝えます。

つまり、「これだったら現実的にできそうだ」ではなく、「できるかどうかわからないけど、野心的に考えたら4週間の間に20個の課題を全部クリアする!」というような気持ちで挑んでほしいと伝えるんです。

実際20個クリアできなくってもいいんです。

その内の70%クリアできたら、それでいいという感じです。

もし100%クリアできてしまったら、それは課題が低かったということです。

以上のような流れで基本的には進めます。

これでだいたい3時間ぐらいかかったりします。

意外と時間がかかりますが、ぜひ試してみてください。

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Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

・社員のやる気を出させるのに苦労する
・昇給の効果に限界を感じている
・グループの能力を活かせずにいる
​・目標が現状維持になっている
・批判しあう割には前進していない
・暴言や八つ当たりが目立つようになった
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これらの問題は、それぞれ科学的なデータによって原因の特定、予測、予防が可能です。

数千に及ぶ論文を元に、経験のみに頼らないエビデンスベースドアプローチのリーダー育成を目指します。

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