根拠のない自信でもOK!【大切なのは適切なコーチングです】

マインド

みなさんこんにちは。
脳科学教育コンサルタントのクロスです。

今回は以下の2点について解説したいと思います。

  • コーチングでは、目標を達成するために「根拠のない自信」でも持つことが重要
  • 「根拠のない自信」に共通する、ダニングクルーガー効果・自己パーソナリティ障害・コーチングの違い
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コーチングは「根拠のない自信」でもOK

まずコーチングで一つ重要になってくるのは、とにかく「根拠のない自信でもいい」と言う点です。

どの種のコーチングかによりますが、大切なのは”自分のゴール達成能力を信じること”です。
他人に与えられた自信は弱く脆い 本当に強い自信はどうやったら付くのか?
他人から高く評価されると、自信が湧いて、一瞬嬉しくは感じるかもしれません。しかし、その後、同じことについて低い評価を受けるとどうでしょうか?あれほどあった自信が瞬間で萎むのを感じることでしょう。他人から与えられた自信は弱く脆いものです。どうすれば本当に強くて大樹のように根ざした自信をつけることができるのでしょうか?

自分のゴール達成能力を信じるということは、実際には能力がないにもかかわらず、能力がある人のように振舞って行動するわけです。

これは、ダニングクルーガー効果や自己愛性パーソナリティ障害と言える部分もあります。

ここからはコーチング・ダニングクルーガー効果・自己愛性パーソナリティ障害の3つの違いについて解説していきます。

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コーチング・ダニングクルーガー効果・自己愛性パーソナリティ障害の違い

ダニングクルーガー効果は能力や経験が足りない人ほど自身を過大評価する

ダニングクルーガー効果は、能力が低かったり、経験の足りない人ほど自分のことを過大評価する傾向にある認知バイアスの一つです。

できない人ほど自分のことを過大評価して、反対に有識者であればあるほど自分のことを過小評価する傾向にあります。

この原因は、「能力がなかったり経験が足りない人ほど、自分のことを客観的に適切に評価できない」ため過大評価してしまい、逆に「経験者であればあるほど、自分が知らない事や出来ない事を把握している」ため過小評価する傾向にあるからです。

自己評価が低いとワクワクするゴールが見つけにくい 自己評価を高める具体手法
あなたは、本心から「自分なんか滅相もない」「いやいや、自分は何もしていないんですが」と言うタイプの人ですか?もし、その言葉が単なる謙遜ではなくて自己評価が低いので発するものなら、自己評価を高める必要があります。なぜなら、自己評価が低いと目標やゴールが見出しにくいからです。自己評価を高める具体的な手法をご紹介します。
高い自己評価や自信は他人の評価によって後から手にするものではない
自己評価は人に褒められることによってデキるものではありません。なぜなら、自己評価は自分で決めるものであり、他者の評価を混ぜたものは自己評価ではないからです。他人に褒められることでしか、自己評価ができなかったり、自信を持てないのであれば、ぜひこの記事を御覧ください。自己評価の高め方を脳科学教育コンサルタントのクロスさんが教えてくれます。

ダニングクルーガー効果とコーチングの違い

コーチングとダニングクルーガー効果の違いは、レジリエンスとグリット(GRIT)の有無です。

レジリエンスというのはストレスから立ち直る力のことで、グリット(GRIT)は何かを粘り強く続けるという能力のことです。

ダニングクルーガー効果は”自信過剰”なので、どうすればレジリエンスを高められるのか?という考えも、粘り強く続けようというグリット(GRIT)もありません。

一方コーチングではレジリエンスとグリッドを高めるための方法を指導しています。

自己愛性パーソナリティ障害は不健全なコントロール欲求がある

自己愛性パーソナリティ障害に関しても「根拠なき自信」というところは共通しています。

自己愛性パーソナリティ障害は不健全なコントロール欲求があり、「自分の思い通りにまわりが動くべきである」と信じています。

私の考えに沿って行動した方が絶対にうまくいくし、そうすべきだという考えが自己愛性パーソナリティ障害です。

自己愛性パーソナリティ障害はダニングクルーガー効果の行き着く先という感じです。

自己愛性パーソナリティ障害でも能力がある人は生産性が高い

自己愛性パーソナリティ障害でも、その人が持つ能力が本物であれば、ものすごい生産性の高さを見せて、会社に対してものすごい利益をもたらします。

社長や政治家には自己愛性パーソナリティ障害の人が相当数いるはずです。

コーチングは不健全なコントロールの要求や賛美を求めない

コーチングは他人にゴールを押し付けてはなりません。

他人に行動を押し付けないし、他人を管理しようとしてはいけないので、不健全で身勝手なコントロールは持ちません。

とはいえ、完全にコントロールをなくすのではなく、必要に応じて使い分けるのです。

例えば味方が欲しい、賛同者が欲しいと思った場合は、ビジョンの共有という説得方法を使って皆に動いてもらい、自分のために行動してもらいます。

先生やコンサルタントであれば、自分の生き様を見せたり、自分の人生の価値観を教えて、自分の色に染めてしまってもよいのですが、コーチはそういうことはしません。

ゴールは人それぞれ全く違うので、その人のゴールが何かを見定めて、引き出して、それをしっかりサポートするのがコーチの役割です。
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適切なコーチングとは

ダニングクルーガーと自己愛性パーソナリティ障害とコーチングは「根拠なき自信」という面においては共通していますが、ダニングクルーガーの場合、心理的復元力はないし、やり抜く力というものがありません。

また、自己愛性パーソナリティ障害の場合は、不健全なコントロール欲求が強く、賛美を求めることが強いです。

適切なコーチングとは「レジリエンスとグリット(GRIT)を高める方法を指導して、なおかつ不健全なコントロールを要求や賛美を求める指導はしない」ことです。

コーチングをグループやチームに対して行う具体的な方法を脳科学的に解説!
皆さん、こんにちは。脳科学教育コンサルタントのクロスです。今回紹介する内容は、コーチとしてグループに対して、どのように進行していけば非常に生産性の高いモチベーションの高いグループに育てられるのか、あるいはそういうゴールの設定を手助けできるのかという事について解説をしていきます。

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Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

・社員のやる気を出させるのに苦労する
・昇給の効果に限界を感じている
・グループの能力を活かせずにいる
​・目標が現状維持になっている
・批判しあう割には前進していない
・暴言や八つ当たりが目立つようになった
・ネガティブ思考が風邪のように流行っている

これらの問題は、それぞれ科学的なデータによって原因の特定、予測、予防が可能です。

数千に及ぶ論文を元に、経験のみに頼らないエビデンスベースドアプローチのリーダー育成を目指します。

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