みなさんこんにちは。
脳科学教育コンサルタントのクロスです。
今回は以下の2点について解説したいと思います。
- コーチングでは、目標を達成するために「根拠のない自信」でも持つことが重要
- 「根拠のない自信」に共通する、ダニングクルーガー効果・自己パーソナリティ障害・コーチングの違い
コーチングは「根拠のない自信」でもOK
まずコーチングで一つ重要になってくるのは、とにかく「根拠のない自信でもいい」と言う点です。
自分のゴール達成能力を信じるということは、実際には能力がないにもかかわらず、能力がある人のように振舞って行動するわけです。
これは、ダニングクルーガー効果や自己愛性パーソナリティ障害と言える部分もあります。
ここからはコーチング・ダニングクルーガー効果・自己愛性パーソナリティ障害の3つの違いについて解説していきます。
コーチング・ダニングクルーガー効果・自己愛性パーソナリティ障害の違い
ダニングクルーガー効果は能力や経験が足りない人ほど自身を過大評価する
できない人ほど自分のことを過大評価して、反対に有識者であればあるほど自分のことを過小評価する傾向にあります。
この原因は、「能力がなかったり経験が足りない人ほど、自分のことを客観的に適切に評価できない」ため過大評価してしまい、逆に「経験者であればあるほど、自分が知らない事や出来ない事を把握している」ため過小評価する傾向にあるからです。
ダニングクルーガー効果とコーチングの違い
レジリエンスというのはストレスから立ち直る力のことで、グリット(GRIT)は何かを粘り強く続けるという能力のことです。
ダニングクルーガー効果は”自信過剰”なので、どうすればレジリエンスを高められるのか?という考えも、粘り強く続けようというグリット(GRIT)もありません。
一方コーチングではレジリエンスとグリッドを高めるための方法を指導しています。
自己愛性パーソナリティ障害は不健全なコントロール欲求がある
自己愛性パーソナリティ障害に関しても「根拠なき自信」というところは共通しています。
私の考えに沿って行動した方が絶対にうまくいくし、そうすべきだという考えが自己愛性パーソナリティ障害です。
自己愛性パーソナリティ障害はダニングクルーガー効果の行き着く先という感じです。
自己愛性パーソナリティ障害でも能力がある人は生産性が高い
自己愛性パーソナリティ障害でも、その人が持つ能力が本物であれば、ものすごい生産性の高さを見せて、会社に対してものすごい利益をもたらします。
社長や政治家には自己愛性パーソナリティ障害の人が相当数いるはずです。
コーチングは不健全なコントロールの要求や賛美を求めない
コーチングは他人にゴールを押し付けてはなりません。
他人に行動を押し付けないし、他人を管理しようとしてはいけないので、不健全で身勝手なコントロールは持ちません。
とはいえ、完全にコントロールをなくすのではなく、必要に応じて使い分けるのです。
例えば味方が欲しい、賛同者が欲しいと思った場合は、ビジョンの共有という説得方法を使って皆に動いてもらい、自分のために行動してもらいます。
先生やコンサルタントであれば、自分の生き様を見せたり、自分の人生の価値観を教えて、自分の色に染めてしまってもよいのですが、コーチはそういうことはしません。
適切なコーチングとは
ダニングクルーガーと自己愛性パーソナリティ障害とコーチングは「根拠なき自信」という面においては共通していますが、ダニングクルーガーの場合、心理的復元力はないし、やり抜く力というものがありません。
また、自己愛性パーソナリティ障害の場合は、不健全なコントロール欲求が強く、賛美を求めることが強いです。
適切なコーチングとは「レジリエンスとグリット(GRIT)を高める方法を指導して、なおかつ不健全なコントロールを要求や賛美を求める指導はしない」ことです。