ティール組織が成功する経営者の性格とは?脳科学的に専門家が解説

経営

みなさんこんにちは!
脳科学教育コンサルタントのクロスです。

ティール組織とは「中央集権的なリーダーは存在せず、各従業員が組織の目的に合わせて責任を持って取り組む」という組織体制です。

実は、このティール組織を成功させるには、経営者の性格が大きくかかわっていることが科学的に証明されているんですね。

今回は、起業を考えている方や、これまでの組織体制からティール組織への変革を考えている経営者の方に向けて「ティール組織が成功する経営者の性格」を、データをもとに脳科学的に解説したいと思います!

※ティール組織の概要を詳しく知りたいという方は下記の記事を参考にしてください!

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ティール組織が成功する経営者の前提条件

ティール組織が成功する経営者の前提条件

ティール組織が成功する経営者の性格を解説する前に、大事な前提条件をお話しますね。

それは「知性(IQg)の高さ」です。

知性(IQg)の高さはティール組織を成功させるための条件として一番予測率が高く、どんなに性格がよかったとしても、ある程度の知性がなければ経営自体が厳しくなります。

IQgについては下記の記事で詳しく解説しています。

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ティール組織が成功する経営者の性格TOP5

ティール組織が成功する経営者の性格TOP5

ティール組織が成功する経営者の性格として予測率が高いのは以下の5つです。

  • 神経質性の低さ
  • 勤勉性の高さ
  • 外向性の高さ
  • 開放性の高さ
  • 誠実性と謙虚性の高さ

それでは1つずつ詳しくみていきましょう!

神経質性の低さ

ティール組織が成功する経営者の性格の1つ目は「神経質性の低さ」です。

慎重すぎる、不安を感じすぎる、感情の起伏が激しすぎる、同調しすぎる、感情に影響しすぎるというようなストレス対処能力の低さは、企業の生産性を下げてしまいます。

反対にストレスを感じにくかったり、ストレス耐性の強い人は得だということですね。

ストレス対処能力が低い人は瞑想をするなど対策をしましょう!

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勤勉性の高さ

ティール組織が成功する経営者の性格の2つ目は「勤勉性の高さ」です。

勤勉性とは、どれだけ慎重か、どれだけ整理整頓する能力を持っているか、しっかりとルールを守れるかどうかということです。

ただし、勤勉性の中でも完璧主義傾向が高いとむしろ足を引っ張る傾向にあります。

完璧主義傾向というのは、強迫性パーソナリティ障害などの精神疾患と関連性が強く、神経質性の低さと共通している部分もあります。

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外向性の高さ

ティール組織が成功する経営者の性格の3つ目は「外向性の高さ」です。

外向性とは、ポジティブさや明るさとも関係してきます。

普段からポジティブで楽しそうな外向性が高い人は、表に出たり、いろんな人と会うのが好きなんですね。

そして、たくさんの人を会うということは、それだけチャンスが見つけやすくなるわけです。10回試して1回成功するのと、100回試して10回成功するのとでは、10回成功している方がいいですよね?

もちろん失敗する数も増えますが、結局は母数を増やすことが大事だということです!

開放性の高さ

ティール組織が成功する経営者の性格の4つ目は「開放性の高さ」です。

開放性とは、時と場合に対応できるかどうかということです。

堅実に行く必要があるのか、それとも新しいアイディアを取り込んでいくのかを、価値観を切り分けて臨機応変に対応できるかどうかということが重要です!

誠実性と謙虚性の高さ

ティール組織が成功する経営者の性格の5つ目は「誠実性と謙虚性の高さ」です。

誠実性と謙虚性とは、ダークトライアド傾向(自己愛性の強さ、サイコパス傾向の強さ、マキャベリアニズ傾向の強さ)の強さの判断基準としても使えます。

ダークトライアド傾向があると、どうしても生産性に悪い影響を与えることがあるんですね。

誠実性と謙虚性には、公平性・身勝手回避性も含まれ全部で4項目あります。

誠実性とは

誠実性とは嘘をつかないということです。

たとえばお客さまから修理の依頼があったとして、壊れていない部分まで修理したことにしてかさ増し請求するなどは不誠実ですよね。

そのような嘘をついたり不誠実なことをしない誠実性の高さが必要です。

公平性とは

公平性とは、文字通りですが、言い換えると「フェアである」ということです。

この公平性の高さもある程度必要です。

身勝手回避性とは

身勝手回避性とは、本人自身が身勝手に振舞ったり横柄に振る舞い、人を操作しようとすることをやりたがらないかどうかです。

つまり、身勝手回避性が高い人はコントロール欲求が小さく、高かれば他人をコントロールしたがります。

また、身勝手な人であれば弱い者には横柄です。反対に強い者に対しては恩を売る、媚を売ること、好きなふりをするなどしてコントロールしようとします。

このコントロール欲求の高さによってある程度は登りつめることはできますが、裏表がバレて孤立することも少なくありません。

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謙虚性とは

謙虚性とは、横柄でなく偉そうにしないということです。

100年続いている会社の社長はこれに当てはまります。
一方、成り上がりの社長は自己愛の強い人が多くて、○○ホールディングスのようなところまでは成長できますが、3代目、5代目までは続かないような特性を持っています。

「結果的に手に入った権力や富」なのか、「富と権力が欲しいタイプなのか」の違いですね。

誠実性の高さ、公平性の高さ、身勝手回避性、謙虚性の高さというのは、その人の性格特性の異常性をあぶり出すのには非常に役に立ちます。

私の起業コーチチャンネルの方でこれらのテストについて解説していますので、よかったらご覧ください!

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経営者の資質を高めることは可能か?

経営者の資質を高めることは可能か?

ここまでに、ティール組織が成功する経営者の性格を解説してきましたが、経営者の資質というのは生まれ持ったものなのでしょうか?

実は、経営者の資質(リーダーシップ)というものは、後天的に学習することが可能です。

ただし、それには「IQgの高さ」と「LOC(ローカス・オブ・コントロール)の向き」が関わってきます。

まず、IQgの高さによって学習スピードに差が出てしまいますね。

そして、ローカス・オブ・コントロールが内向きである必要があります。
ローカス・オブ・コントロールとは「自己責任的な考えをしっかり持っているかどうか」ということです。

つまり、他人のせいにも、社会のせいにも、時代のせいにも、運のせいにもしないで、自分で行動して、自分で責任をきちんと取って、自分の人生は自分で作ることができるかどうかが重要なのです。

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まとめ:ティール組織が成功する経営者の性格

ティール組織が成功する経営者の性格TOP5をもう一度確認しておきましょう。

  • 神経質性の低さ
  • 勤勉性の高さ
  • 外向性の高さ
  • 開放性の高さ
  • 誠実性と謙虚性の高さ

ポジティブに予測できるのは「勤勉性」と「外向性」で、この2つは生産性の高さと結びつきます。逆に「神経質性」と「誠実性と謙虚性」は、生産性をマイナスのほうに予測できる性質があります。

もし、誰かをティール組織の経営者にしたいと考えている場合は、IQgの高さである程度フィルタリングして、その中から、上記の5つの性格を測るテストでふるいにかけることで、ぴったりの人材を見つけ出すことができるでしょう!

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Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

・社員のやる気を出させるのに苦労する
・昇給の効果に限界を感じている
・グループの能力を活かせずにいる
​・目標が現状維持になっている
・批判しあう割には前進していない
・暴言や八つ当たりが目立つようになった
・ネガティブ思考が風邪のように流行っている

これらの問題は、それぞれ科学的なデータによって原因の特定、予測、予防が可能です。

数千に及ぶ論文を元に、経験のみに頼らないエビデンスベースドアプローチのリーダー育成を目指します。

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