松尾 順

効率化

ゲーム業界の星野リゾート?!ゲーム運営に特化するファンプレックスの取り組み

 宿泊業界において、かつて一体とされた「所有」と「運営」を分離して「運営受託」という概念を生み出し、売れないホテルの再生屋、運営のプロとして業界に風穴を明けた会社と言えば星野リゾートです。ゲーム業界でも同じように「所有」と「運営」を分離し、ゲームのセカンダリー市場を作る「運営特化型」のスープレックスという会社が飛躍しています。「運営特化」の事業がこれから様々な業界に広がっていくことでしょう。
経営

ギネスブックにも載るプロゲーマー、梅原大吾氏の強さの秘密とキャリア論

 「世界でもっとも長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」「最も視聴されたビデオゲームの試合」など数々のギネス記録を持つ、「eスポーツ」界の生ける伝説といえば梅原大吾氏です。彼の強さの秘密とは?成長の踊り場を払拭した「ある気づき」とは?ビジネスマンとして、プロフェッショナルとして、どのようにキャリアを切り拓いていけば良いのかを彼の経験から学べます。
マーケティング

不便なのに楽しい?撮影した画像が3日後にしか見えないアプリ「グダック」が大ヒットした理由

 「モノを単に消費するだけでなく世界観やストーリーも楽しみたい。」消費者はコト消費をより重視するようになりました。私達、商品やサービスの提供者には、よりいっそう、顧客に優れた顧客体験を提供することが求められています。撮影した画像が3日後にしか見えない、一見面倒くさいカメラアプリ「グダック」の大ヒットは、これら時代の流れを汲んだ優れたマーケティング事例と言えます。
マーケティング

EC大手と一線を画し、暮らしになじむデザインで独自性を追求するLOHACO

 LOHACOは法人向け通販ASKULが運営するECサイトですが、その規模はAMAZONや楽天に比べれば小規模。そこで彼らが行ったのは、オリジナルデザインの商品を開発し、販売の独自性を追求することでした。とはいえ、差別化を徹底し、具現化し、消費者の支持を得るのは至難の業。彼らは明確な1つの基本コンセプトを設定することで、これを実現しました。
時事

あなたは賛成、それとも反対?「サイ牧場」の狙いとは?

 人間のなんらかの欲求を満たすために絶滅危惧種へと追い込まれた野生動物は多数存在します。中でもサイは、角が漢方薬の原料として重宝されているため、毎年大量に密猟されています。この状況を打開するため、サイを飼育して、角の取引を合法化するという「サイ牧場」の取組が今年8月からスタートしています。あなたは賛成、それとも反対ですか?
効率化

あなたの仕事を奪うのはAIだけではない。RPAが未来の仕事に及ぼす光と影

 近い将来、AIにより、人が行ってきた仕事の大部分がリプレイスされると考えられていますが、加えて人から仕事を奪うもう一つの伏兵が存在します。それは「RPA(ロボットによるプロセスの自動化)」です。RPAは、従来、人が行ってきたあらゆる単純作業に入れ替わるプログラムであり、既に大手企業では導入が始まっています。将来、多くの単純作業が人の手からRPAに移行されることは間違えありません。
マーケティング

美しく仕上げられたチラシより、素朴なチラシのほうが消費者の心を掴む理由

 郵便受けに投函されるチラシの殆どはゴミ箱行きとなりますが、手作りの素朴なチラシであっても、ちゃんと読まれて集客につなげているケースも存在します。消費者は企業の独りよがりな宣伝文句に興味はありませんが、自分にとって有益な情報には興味があるのです。顧客視点を常に持ち、見た目より中味にこだわるチラシを作ってみませんか?
マーケティング

無駄から価値を生み出す「シェアリングエコノミー」ビジネスに注目せよ!

 スマホの普及によって、これまで空いていたもの、無駄になっていたものに価値を生む仕組みが次々とインターネット上で生まれています。これら「シェアリングエコノミー」を具現化したビジネスは今や法律を動かし、個人用途みならず業務でも積極的に活用される機会が増え、社会にとって欠かせないインフラとなりつつあります。
マーケティング

どの業界、どの職種であれ、目を開き見よ!デジタルマーケティングの進化とその威力を。

 かつての消費財のマーケティング手法では、ある商品についてブランディングを行うにはマス広告が不可欠という常識がありました。しかし、この考え方は陳腐化したものとなりつつあります。大手メーカーが君臨するヘアケア製品のカテゴリーで台頭してきた「ボタニスト」が1つの良い例です。彼らのブランド確立を成し得た主要因、それはデジタルマーケティングです。
マーケティング

出版前に全文無料公開!~大胆な単行本の販売促進施策は今後成功するのか?

 これまでの出版業界では、販売前の本を無料で読者が読めるようにすると本が売れなくなるのでは?と考えるのが常識でした。しかし、出版デジタル機構が今年6月に発売前の書籍をオンラインで無料で読める「ネットギャリー」をローンチし、オンラインで全文無料公開した『ルビンの壺が割れた』がヒットするなど、単行本の販売促進施策の常識が変わりつつあります。
経済

タンス預金増加・ふるさと納税が浸透しない理由を行動経済学で説明しよう

 日本の現金残高は現在100兆円強ですが、その40%に及ぶ40兆円超はタンス預金として保管されています。2千円を超える分のほとんどが現金還付、あるいは税額控除で戻る、あまりにもオトクなふるさと納税も未だ利用世帯は全体の4%程度。これら人間の理屈で説明できない不可解な経済行動は全て、行動経済学の「損失回避傾向」に基づくものなのです。
マーケティング

静かに加速する日本企業のグローバル化~「無印良品」良品計画の場合

 日本企業のグローバル化が静かに、しかし着実に進展しています。たとえば、「無印良品」を展開する良品計画は、売上の3分の1を海外で稼ぎ従業員の半分が海外店舗で働いています。グローバル化の進展に乗り遅れれば、気がついたら仕事がない、給料が下がってしまった、ということが十分にあり得ます。私達は今こそ世界に目を向ける必要がありそうです。
マーケティング

未来のカスタマーサポート担当者に求められるのは「コントローラー型」の問題解決力

 これまでカスタマーサポート担当者に望ましい人は、マニュアル(スクリプト)に従い、お客様の声をしっかり受け止め、台本どおりの解答ができる人と言われてきました。しかし、単純なカスタマーサポート業務がAIチャットボット等に移りつつある今、カスタマーサポート担当者に求められる資質は全く違うものとなり始めています。以下、詳細にご説明しましょう。
マーケティング

アナログの逆襲!経験豊富な対面販売員がECサイト運営で活躍しはじめているワケ

 「もう、リアル対面の販売員とか用無しだろ!」と無下に考えている方はいらっしゃいませんか?たしかにEコマースの拡大と共に、対面型営業パーソンがこれまでと同じリアルの営業で活躍する場面は少なくなるでしょう。一方で、彼らの資質や過去の接客経験、それに豊富なスキルは今後のEC展開で欠かせないものとなっていきます。その理由をご説明します。
マーケティング

女性が知りたいのはメリット、男性が知りたいのはスペック。男女差による購買心理の違い

 消費者の購買行動を理解するうえで、男性と女性の違い、つまり「性差」について知ることは重要です。たとえば、商品やサービスを提案される際に、女性が知りたいのはメリットで、男性が知りたいのはスペックだったりします。どのように性差でアプローチしたら良いか、参考までに本稿では、男性の「スペック知りたい欲」に訴求する新たなマーケティングサービス「drip」をご紹介します。
営業

「対面型営業パーソン受難の時代」に営業担当者は何を磨くべきか

 1990年代以降「あらゆるものがネットで売れるオンライン時代」が到来したことで、セルフサービス型の購買行動が主流となりつつあります。ゆえに対面販売は一歩間違えると消費者の購買意欲を減退させる行為となりがちです。この「対面型営業パーソン受難の時代」にあって、対面型の営業担当者が磨くべきものとは何なのでしょうか?
マーケティング

MAやAIを駆使してもコミュニケーションに心がこもってなければ顧客は離れていく

 マーケティングオートメーションやAIの「チャットボット」のように、人とのコミュニケーションを代行してくれるサービスが普及しつつあります。しかし、コミュニケーションに心がこもってなければ顧客の心は逆に離れていきます。どんなにテクノロジーが進化しても、コミュニケーションの本質が、「人と人との間の気持ちの交換」であることを忘れてはなりません
マーケティング

小林製薬の製品名称はなぜ覚えやすい?ネーミングの際に拠り所としたい5つの視点

ナイシトール、ケシミンクリーム、ワスノン、これらはいずれも小林製薬の製品名称ですが、非常に覚えやすく、効果がダイレクトに伝わる秀逸なものです。ネーミングによって商品の売れ方は大きく変わりますが、一方で良いネーミングを考えるのは難しいことです。そこで本稿は、良いネーミングを考える上で拠り所としたい5つの視点をご紹介します。
節約

なぜ私達は「ネコ」を愛してしまうのか〜科学で理解するベビーフェイスの示唆

 なぜ私達はネコにこれほど無条件な愛を感じてしまうのでしょうか?あのずんぐり丸い顔の真ん中にあるくりんくりんの目で見つめられ、キュン死にした経験をお持ちの方もいらっしゃるのでは?!実は、私達はネコの顔から赤ちゃんの顔を連想しています。科学的にもこのことが一定の法則性と共に明かされています。人間の感性の不思議に迫ります。
マーケティング

消費行動にワクワク・ドキドキを付加する「未知マーケティング」2つの事例

 消費行動を喚起する手段として、「未知マーケティング」の活用に注目が集まっています。未知マーケティングとは、消費者に「未知との遭遇」という体験を提供し、ワクワク・ドキドキ感を与えるマーケティング施策のことです。本稿では、未知マーケティングの先行事例として、日本航空の「どこかにマイル」、TSUTAYAの「NOTジャケ借」をご紹介します。