日本のミュージカル界で常に圧倒的な人気を誇る宝塚歌劇団の舞台裏には、「ブスの25ヶ条」という戒めが貼ってあります。これは宝塚が「性格ブス」に該当する人物の特徴を書き出したものですが、これをビジネスの世界にいるダメ社長・ダメ社員に置き換えて考えると多くの部分が当てはまることに気付きます。キミアキ先生が面白おかしく解説してくれます。
- 「宝塚ブスの25ヶ条」はビジネスにも通ずる
- 「宝塚ブスの25ヶ条」を全条見てみよう!
- 1番「笑顔がない」
- 2番「お礼を言わない」
- 3番「美味しいと言わない」
- 4番「精気がない」5番「自信がない」6番「愚痴をこぼす」
- 7番「希望や信念がない」
- 8番「いつも周囲が悪いと思っている」
- 9番「自分がブスであることを知らない」
- 10番「声が小さく イジケている」
- 11番「なんでもないことに傷つく」
- 12番「他人に嫉妬する」
- 13番「目が輝いていない」
- 14番「いつも口がへの字の形をしている」
- 15番「責任転換がうまい」
- 16番「他人をうらやむ」
- 17番「悲観的に物事を考える」
- 18番「問題意識をもっていない」
- 19番「他人につくさない」20番「他人を信じない」
- 21番「人生においても仕事においても意欲がない」
- 22番「謙虚さがなく傲慢である」
- 23番「人のアドバイスや忠告を受け入れない」
- 24番「自分がもっとも正しいと信じ込んでいる」
- 25番「存在自体が周囲を暗くする」
- 「宝塚ブスの25ヶ条」の逆をやれば良し
「宝塚ブスの25ヶ条」はビジネスにも通ずる
今日は宝塚歌劇団の「ブスの25ヶ条」をテーマにお話しようと思います。
宝塚の舞台裏に、このブスの25ヶ条というのが戒めとして貼ってあるそうです。
ただ、私どもがブスをあーだこーだと論評しても仕方がないので、ブスというのをダメ社長・ダメ社員に置き換えて考えるとちょうどよいのかなと思います。
これからあげる25ヶ条のいずれかが自分と当てはまる部分があったら、もしくは自分の従業員に当てはまるものがあったら、明日から変えていこうよという形で、ひとつの勉強としてご紹介しましょう。
ちなみに、引用先は貴城けいさんという方が書いてらっしゃる本です。
講談社
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「宝塚ブスの25ヶ条」を全条見てみよう!
1番「笑顔がない」
ブス25ヶ条の1番最初は!「笑顔がない」…っえ!!宝塚歌劇団で笑顔がないとかそんなのあり得るんだ〜!って感じですよね。
ビジネスもお客様を如何に喜ばせるかって話です。自分や従業員に笑顔が無くて、誰がお客様を喜ばせられるかって話と通じます。
2番「お礼を言わない」
次2番!「お礼を言わない」これは哀しいねぇ、淋しいねぇって感じですよね。
子供って教えないと当たり前のようにお礼を言わないんですけれど、我々は大人ですからね。感謝できるのは大人の特権です。
3番「美味しいと言わない」
なんだコイツ!って感じですよね、う〜ん、これはちょっと可愛くないですよね。
やっぱり、愛され上手は商売上手ですから、お客さんと御飯食べるんだったらね、「美味しいっ!」って言ったら相手も喜んでくれますよ。
また、飯誘おうかって。
4番「精気がない」5番「自信がない」6番「愚痴をこぼす」
4番は「精気がない」、5番は「自信がない、6番は「愚痴をこぼす」です。
…う〜ん、そうですよね、本当にまぁ可愛くないですよね。
でも5番はねぇ、宝塚の方で自信がないなんてあるんだ…って思いますよね。
あれだけの競争を勝ち残ってもね。
でもあれだけ勝ち残っても、また更にそこから競争があるわけですからね、自信がなくなる瞬間も仕方ないんですかね。
人気商売の競争の世界ですからね。仕方がないのかな…っていう感じもしますよね。
7番「希望や信念がない」
次7番!「希望や信念がない」…これね、こういう従業員さん…結構いますよね(笑)。
経営者がこうだったら、こりゃもう末期です。やっぱり良い人と仲間になって一緒に商売しようと思ったら、志を最初に問われますから。
8番「いつも周囲が悪いと思っている」
景気が悪くて売上げが落ちていきますとね〜、やっぱりいつも政治のせいにする方もいらっしゃるんです。
だけど、景気なんか関係なく黒字をず〜っと毎年毎年続けている社長さんも沢山いらっしゃって、こういう人達は他責思考じゃなくて、みんな自責思考なんですよ。
だから、失敗は俺のせい、成功はみんなでって感じでね。どんどん黒字が大きくなっていきます。
9番「自分がブスであることを知らない」
これは我々も若い頃よく言われたようなことでね、”知らない”ということをまず知りなりなさい!!!みたいな感じね(笑)。
先輩方には、よくキツく言われたことですよね。
己を知ることは決して諦めではなくて、「こんな自分がどうやったら良い商売やれるんだ〜っ?!」って考えることなんですよ。
10番「声が小さく イジケている」
これ会社の中でひとりくらいはいますよね(笑)。うん!います(笑)!
もともと声が小さい人とかもいるんですけれど、やっぱり、如何にして他者に喜んでもらうかって考えたら、そういうところを変えてきた先輩たちもいるわけです。
だから、イジケないでチャレンジしてほしいです。
11番「なんでもないことに傷つく」
”なんでもないこと”って言っても、その人にとっては何かしらあったから、傷つくわけでね…
まぁ、社員さんとかでも女の子にフラれたくらいで、次の日から会社来なくなるとかありますからね。
でも、そういう出来事をプラスに考える人は、ブルゾンちえみじゃないんですけれど、「なんだフラレたのか。まっ、35億いるんだからいんじゃな〜い。次行こ。」って考えて、沢山失敗しながら、どこかでだいたいコツンと来るんですよ。
12番「他人に嫉妬する」
商売は人気商売の世界ですからね、多少嫉妬することもあるだろうなぁと思いますよね。
13番「目が輝いていない」
目が輝いていない社長!目が輝いていない社員!
宝塚も会社も一緒ですね。やっぱりね〜、これはキツいです(笑)。
14番「いつも口がへの字の形をしている」
への字口ね(笑)。だって、でも…って話を素直に聞けないのは、商売でも致命傷です。
への逆にくいっと口角をあげて、合言葉はいつも「ありがとうございます!」ですよ。
15番「責任転換がうまい」
これは、8番「いつも周囲が悪いと思っている」と被っている部分もあります。
私は悪くないッ私が私は私なんだから私は悪くなーいッ!ってね。それじゃあね、やっぱり誰も周りにいなくなっちゃいます。
16番「他人をうらやむ」
これは12番の他人に嫉妬すると一緒で、やっぱり人気商売の世界にいればですね、どうしてもこれはあると思うんですよ。
17番「悲観的に物事を考える」
んああああ〜月末もカネが無い!!みたいな。
金が無いんだぁ!金が!どうすんだよぉぉあそこの入金が無きゃウチもヤベェよ〜!ってね、中小企業の現場ではよくあります(笑)。
でもね〜、商売って最悪を想定しながら、チャレンジを続けなきゃいけないですから、やっぱり悲観的だとチャンスって逃げていっちゃいます。
18番「問題意識をもっていない」
これはね、黒字企業の社長についてはまずあり得ません。
ところが!赤字企業の社長さんはね、あんたのとこは今やばいんだよ!っていう時に、ボーっとしているっていうのが結構ありますからね…。
社長さんでも問題意識を持っていない方っていうのはね、いますよ。
悲観的なのと問題意識を持つことは、全く別の話ですからね。
19番「他人につくさない」20番「他人を信じない」
なんか淋しい人生だよね。
21番「人生においても仕事においても意欲がない」
…え!!宝塚歌劇団にこんな人いるんだ…みたいなね(笑)。
人生においても仕事においても意欲がないなんてね、なんかきついよね。
22番「謙虚さがなく傲慢である」
社長も年食ってくるとね、結構これは傾向として出てきます。
でも、謙虚さが無くなって、「うちの会社はこれで良いんだ」って、社長がチャレンジしなくなったら、それは社長の引退サインです。
23番「人のアドバイスや忠告を受け入れない」
言うこときかないっ。社長って大体言うこときかない人多いですからね(笑)。
我々の現場ではこれは普通ですね。
24番「自分がもっとも正しいと信じ込んでいる」
…これは…います。とにかく正論を語りたがる社長とかね(笑)。
正しいだけじゃ人は着いてこないんですよ。山本五十六じゃないんですが、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、 ほめてやらねば、人は動かじ。」っていうじゃないですか。
そういうことです。
25番「存在自体が周囲を暗くする」
最後!25番は「存在自体が周囲を暗くする」です。
なんだよこれ〜、存在自体の否定ですね。じゃあ一体どうしろっていうんだよ〜(笑)。
でもこれは逆に考えれば、社長さんの存在、それから従業員さんの存在は周りを明るくすることができるっていうことですよね。
「宝塚ブスの25ヶ条」の逆をやれば良し
今回お話している25ヶ条は要するに”戒め”なんですから、これの逆をやれば良いんです。
ですから私としては、この戒めを貼るっていうよりは、この逆を書いて貼る方が良いと思います。
私はこの25ヶもしつこく色々書いた人の下では絶対働きたくないです。こんな上司の下では働きたくない。
ですから、この25ヶ条は”戒め”として「知る」だけであって、絶対に会社の中に貼り出したりしないでくださいね。