たとえば、サロン、接骨院、食品、クリーニング…とにかく色んなものがお役所マーケットではバカバカ売れます。本稿では、なぜお役所マーケットが魅力的なマーケットなのか、その理由について島倉さんが詳しく解説してくださいます。公務員の方達が給料を貰いすぎだと批判するのは簡単ですが、見方を変えればお役所は魅力的なマーケットになります。
お役所マーケットは商品を売るのに最適な場所
今日は、「お役所マーケット」いつ攻略するの!?今でしょ!!というテーマでお話してみたいと思います。
お役所マーケットって何?という話ですが、国家公務員、地方公務員、独立行政法人に務める人達に売る、ということです。
お役所(市役所)に行って売る?本当にそんなこと出来るの?という話ですが、今はこれがとてもやりやすくなっています。
これからお話していきますが、お役所はその構造を知れば、とても商品を売りやすい場所です。
どんなものが売れるかというと、たとえば、サロン、接骨院、食品、クリーニング…とにかく色んなものがお役所マーケットではバカバカ売れます。
なぜお役所マーケットは魅力的な場所なのか?
たとえば、私のお客様の事例で行くと、干し芋、あまり食べない方もいらっしゃるかもしれませんが、これを市役所に売り込みに行きました。
そのお客様も、「全然売れない」と嘆いていたのですが、なんと市役所への売り込みに成功して、始めて二週間で2,000箱を売りました。
その方にとっては、驚異の売上だったわけです。
じゃあ、なんで役所でこんなに商品が売れるの?という話ですが、普通の人と比較して給与が良いんです。
2015年のデータですが、日本人の平均年収は414万円で、10年前と比較すると約100万円くらい目減りしています。
アベノミクスの効果で景気がよくなっていると言われているんですが、2013年と比較しても10万円しか上がっていないんです。
対して、公務員の人がどうかというと、国家公務員は2016年の平均年収が約670万円、地方公務員は2014年時点で約669万円、独立行政法人は事務職が2014年で約660万円と、民間平均を遥かに上回る給料をもらっていると。
更に公務員は給与でも民間のモデルとなるべき層ですから、残業とか手当はフルでもらっているので、ここに提示している以上に手取りがあるわけです。
下手したら民間の2倍くらいもらっている人も多いでしょう。要は購買力も2倍あるということです。
公務員の人達は大体マジメで普段は倹約家⇒お金を持っている
公務員の方達が顧客としても優良である理由がもう1つありまして、一般的な傾向として公務員の方達は非常にマジメで普段は倹約家です。
朝務めにいって、帰宅するまでの間に大きなものを買うことがあまりありません。
どんちゃん騒ぎの飲み会も最近では世間の目がありますから、あまり表立ってやれませんし、配置転換が多かったり、働き方改革でプライベート重視のライフスタイルを奨励されていますから、お金が貯まるんです。
貯金が凄いんです。
じゃあ、どんなふうにモノが売れるかというと、私のコンサル先で成功を収めている代表例が、学習塾の方たちです。
公務員の方達というのは、自分の子供にも公務員になってもらいたいと考えている方が多くて、ある程度教育に対して熱心な方が多いです。
そういう方達をターゲットにして、「公務員の親御さんへ」という形で、ある程度優遇した提案をして、公務員の子どもたちを集めている方が複数いらっしゃいます。
先程の干し芋の事例にしても、普段はモノを買わないのですが、「日頃お世話になっている◯◯市役所の方へ〜◯%オフ」という形で売り込んで、2千箱の注文が入ると、要はまとめ買いが起きるわけです。
費用対効果の高いマーケットに投資をしよう
公務員の方達が給料貰いすぎだって、批判する方は結構多いのですが、このマーケットには職員だけで200万人、家族も含めれば更に1,000万人近い人がいるわけで、とても良い層の顧客となり得るわけです。
見方を変えてみると、「そのマーケット、参加したいな」って思われませんか?
お役所も昔と違って、談合とかもやりにくいので、あくまでも純粋なマーケットとして入り込みやすくなっています。
私達はあくまでも民間のビジネスマンですから、費用対効果の良いマーケットに投資すべきで、お役所マーケットはその1つと言えるでしょう。
じゃあ、正面突破で「買ってください!」ってやればよいかというと、それは出来ません。
また違う回で、どうやってお役所マーケットに入り込み、攻略していけば良いのかをご説明したいと思いますので、ぜひ期待してください。