ブリッジワークの高橋です。
これから起業を考えている人の中には、ビジネスが成功するか不安を抱えている人もいるのではないでしょうか?
今回は「起業で失敗しやすい人の特徴と起業家に必要なマインドセット」というテーマで、詳しくお話したいと思います。
起業で失敗しやすい人の特徴
ここでは起業で失敗しやすい人の特徴について以下の4つを紹介します。
- 規則正しい生活を送っている
- 1人で成功させようと思っている
- 全体が見えていない
- 取り組む順番がバラバラ
それでは1つずつ見ていきましょう。
規則正しい生活を送っている
なかなか事業を成長させられない、ずっと低空飛行のままにしている起業家は、大抵が共通して規則正しい生活を送っています。
規則正しい生活をしている人は、負荷がかかっている勝負どころの段階で無理をしていません。
起業して食えるようになるため次のステージへ向かうには、大量のエネルギーを使い、猛スピードで多くの仕事をこなさねばなりません。
安定している平時とは違い、”0から1を作る”という段階は非常時で、大量のパワーが求められます。
起業してからも、勤めていた頃と同じような仕事をしているのは、大気圏へ自転車で突入しようとするのと変わりません。
負荷がかかった状態でビジネスを離陸させるには、膨大なエネルギーを費やし、フルアクセルで踏み込んでスタートダッシュを決めなければなりません。
伝説の経営コンサルタント、ダン・ケネディはこう言い放っています。
「もっと働け!」
ダン・ケネディは、低空飛行の人々は、そもそも働いていないと警告を発しています。
もしあなたが壁にぶち当たっていて、なかなか壁を飛び越えられてないなら、自分が規則正しい生活を送ろうとしすぎていないか、もう一度自問自答してみてください。
起業したての頃は、フルアクセルで日夜仕事にあくせくする、生活が不規則になるほど事業に打ち込む、こういう時間も必要なのではないでしょうか。
1人で成功させようと思っている
ビジネスを1人で成功させることは極めて難しいです。
人間は一生自分の顔を自分では見られません。
自分の顔を見るには、鏡を通じて見るとか、映像や写真を通じて見るしかありません。
しかし、それは本当の自分の顔ではありません。
起業して自分でビジネスをやっていると、俯瞰して客観的に観るのが極めて難しくなります。
間違った方向にずっと進んでいっているのに1人だと気がつかないということがよくあります。
お金と時間をかけて、どんどんゴールから遠ざかっていく…
結局、過ちに気が付いた時には起業したてのスタートラインに戻るということになるわけです。
その中でもいくつかの経験が積めるので、ゼロではないにせよ本当に虚しくなります。
全体が見えていない
マーケティングというのは、実は1つの歯車が動き出すと次の歯車、次の歯車、と連動していくものです。
いわゆる1つの目的に対して、いろいろなパーツが秩序だって並べられている状態で、これをシステムと言います。
「マーケティングはシステム」と言ったのは惜しくも亡くなられたダン・ケネディですが、全体が見えていないとシステムは作れません。
本来、ビジネスやマーケティングをスタートさせる時に、マーケティングの設計をしなければいけませんが、1人でしている方は、おそらく設計するという発想がありません。
結果、そのことに気がついた時には起業したての振り出しに戻ることになります。
取り組む順番がバラバラ
これは全体が見えているから起きることですが、取り組む順番がバラバラなのです。
本来はステップバイステップでシステムを組み上げていくのですが、全体が見えていないと、順番通に取り組めないのです。
ステップがないと無秩序になってしまいます。
結局、糸をほぐして起業したてのまっさらな状態に戻ることになってしまいます。
起業家に必要なマインドセット
ここでは起業家に必要なマインドセットについて、以下の3点をお伝えしたいと思います。
- ビジネスを成功させる為には何でもやる
- スタートアップの3つの流儀を理解する
- 誹謗中傷を恐れない
それでは1つずつ解説します。
ビジネスを成功させる為には何でもやる
僕の集客プログラムで成功しているメンバーさんや、書籍に出てくる有名な起業家の成功ストーリーを見ていると、やっぱり共通してるのは「何でもやる人」なんですよね。
ビジネスの成功の為であれば、何でもチャレンジ、何でもやってみる人が例外なく成功しています。
「人前でチラシを配るのは恥ずかしい」とか、「動画でうまく話せない」など言っている場合ではありありません。
起業したビジネスは5年後にその85%が姿を消すと言われています。
そして10年後には95%が姿を消す。
ということは、ビジネスはこの5%を争う戦いなんですよね。
それが「人前でチラシを配るのが恥ずかしい」など言っていては成功なんてできませんよね。
何よりも、やはりビジネスを大きく成長させてる方は、躊躇がないと言うか、可能性があるものは本当に何でも試します。
これから起業を考えている方はぜひこのことを頭に置いておいてください。
スタートアップの3つの流儀を理解する
スタートアップの3つの流儀とは以下のことです。
- 迷わない
- 常に顧客側から見る
- 常に次に何をするかを考える
それでは1つずつ解説していきます。
スタートアップの3つの流儀①:迷わない
残念ながらビジネスの正解をもっているのはお客様だけです。
僕たちの中にはないわけです。だから、とにかくやってみる。aかbかを迷ったら、aもbもやってみて結果を見るのです。
その結果はデータです。
データが増えれば増えるほど確率が上がってきますので、起業してすぐの時期は本当に迷わないでください。
迷ってしまうと行動が止まります。
なので、起業してからは迷わずとにかくやってデータを増やすということに専念してもらえればと思います。
スタートアップの3つの流儀②:常に顧客側から見る
ビジネスのスタートアップの時期は、私はこんな理想を実現したいとか、私は使命を持ってビジネスを行いますとか、どうしても自分が前に出てしまいます。
その心意気はOKです。
でも、売り手の理想や理念や使命にお金を払ってくれるお客さんはいません。
お客様の願望を満たすことで対価を受け取る、これがビジネスの本質です。
先に来るのはお客様の願望を満たすことなんです。
ですから、起点は常にお客様の側にあります。
僕たちがビジネスを見るときには、必ず自分が自分がではなくて、お客様はどうかということを考えていかなければいけません。
スタートアップの3つの流儀③:常に次に何をするかを考える
ビジネスの目的は常連客を量産することです。
あなたのファンをとにかくたくさん作ることですが、お客様はいきなり常連客にはなってくれません。
だから常連客に至るまでの階段を作るのです。
- 問い合わせをいただいたら、次に何をするか。
- 初めて購入してくれたら、次に何をするか。
- 断られたら、次に何をするか。
このように仕組みをつくっていくことが大切です。
スティーブジョブズが言う「点と点を線にする」という結果につながるわけですね。
起業する際は、この3つ流儀を心に留めておいてください。
誹謗中傷を恐れない
ビジネスをやっている限り、批判されるのは当たり前です。
僕たちは満を持して商品やサービスを世に出すわけでしょう?
メルマガとかブログとか広告を使って、命がけで商品やサービスを世に出すわけですよね。
でも、世に出ると必ず批判されるんです。この現実から僕たちは逃げてはいけません。
身近な例で言うと、新しいラーメン屋さんが出来たから行ってみて、おいしくないと感じたら「おいしくないかったな。次は無いな。」と普通に思いますよね。
食べログを見ると、同じお店でも、ある人は5点満点を付けて大満足しているのに、違う人は1点付けて不平不満の雨嵐コメントがされていたりします。
これが普通なんです。
ダン・ケネディーはこう言ってます。
「批判を恐れてはいけない」「批判される側になりなさい」「決して批判する側になってはいけない」
あと、誰の言葉か失念してしまいましたが、凄く良いと思った言葉があります。
「銅像が立つのは批判されてきた人だ」「批判している人で銅像が立った人はいない」
というような発言だったと思うのですが、なるほどなぁと思いました。
起業して、世に何かを出せば必ず批判されます。
けれど、そんなものに負けない勇気と、物の見方を培いましょう!
起業後にビジネスを安定させられる人の5つ特徴
ここでは起業後にビジネスを安定させられる人の特徴として、以下の5つについて解説していきます。
- 今、何をやるべきかが明確になっている
- まずは売上にインパクトのある行動を選択している
- タスクを常に完了させて次に進んでいる
- 自分でコントロールする事に注意を向けている
- 明日を作る仕事のために時間を確保できている
それでは1つずつ解説していきます。
今、何をやるべきかが明確になっている
一ヶ月でやるべき事、今週でやるべき事、今日やるべき事、そしてこの1時間でやるべき事…と、常に今やるべき事を明確にして時間を使っています。
時間の使い方にルールがない人は、今やるべき事が不明確だから、気分や他人に振り回されてしまいます。
起業したばかりの時はとくに時間との勝負でもあるので、今やるべきこことを明確にしましょう。
売上にインパクトのある行動を選択している
自分がやるべき行動チェックリストから、売上に一番インパクトがある事に集中できています。
同じ時間を使っても、売上に一番インパクトがある行動を選んでるわけだから、他の人よりビジネスが前に進んでいくということです。
起業後、会社の損益分岐点が黒字になってない、もしくは少し黒という段階では、今自分が使っている時間が、売上に一番インパクトがある事に使えてるかどうかを確認してみてください。
タスクを常に完了させて次に進んでいる
ビジネスを成長させる人は、”完了して次へ”をちゃんと実践出来ています。
売上を上げられる人は、一度取り組んだ事を必ず完結させてるんですね。
結果がどうであれ、白黒がついたところでしっかりと判断をして、続けて行くべきなのかストップすべきなのかを判断します。
自分でコントロールする事に注意を向けている
例えば、売上を上げられる人というのは、マーケティングも、自分の時間の使い方も、自分でコントロール出来る事にもの凄くこだわるんですね。
偶然で上がった売上には一喜一憂しません。
ちゃんと自分がコントロールしたマーケティングで、自分が狙った戦略によって、売上が出来ているかに凄く関心があるわけです。
明日を作る仕事のために時間を確保できている
売上を上げられる人は、1ヶ月後、1年後、3年後、5年後の為に今やるべき事を見据える時間を作っています。
そして大概、明日を作る仕事っていうのは、結構面倒くさい事が多いわけですよ。
結果がすぐ見えないからモチベーションが維持しにくいんですね。
しかし、これができないと目の前の仕事しか出来ず、一向に「売上を作り続ける」仕組みが出来ません。
ビジネスにおいて「自分にとって一番の敵」は「自分自身」です。
自分に負けないように、成功者の習慣をマネして「明日を作る仕事のための時間の確保」を継続してみてはいかがでしょうか。
起業後のビジネスを安定させるためにやるべきこと
ここでは起業後のビジネスを安定させるためにやるべきこととして、以下の3つを解説します。
- 新規客が流入する導線を複数保有する
- 広告を運用する
- 常に新しい商品、新しいサービスを投入する
それでは1つずつみていきましょう。
新規客が流入する導線を複数保有する
「ビジネスにおいて1というのは最悪の数字である。」
と言ったのはダン・ケネディですが、新規集客の方法が1つしかないのは不安定極まりありません。
新しいお客さんを集める手段を複数持っていることはとても重要なことです。
広告を運用する
広告というのはコントロールできます。
ある一定の量で変化が認められれば、そこにレバレッジをかければよいという話になります。
ところが世の中にはやはり無料が大好きな人が多いです。
無料のツールはこちら側でコントロールできないのです。
起業するならばぜひ広告の運用についても考えてみてください。
常に新しい商品、新しいサービスを投入する
ビジネスに安定をもたらせてくれる一番のお客様は、いわゆる継続客や固定客と言われる方々です。
いつもあなたからモノを買ってくださる方である一方、変化がなければ、すぐ買わなくなったり、離れていく可能性が高くなります。
起業後のビジネスを安定させるためにはたくさんの重要なポイントがありますが、特に上記の3つはとても意識していただけたらと思います。
起業後にビジネスが不安定な状態にある場合は、ほとんどがマーケティングをお客様任せで、新規客になるのもならないのも、全てお客さまの気分次第になっていて、こちらがコントロールできていないと状態になっています。
安定をもたらすためには、マーケティングしっかりして、自分のビジネスをコントロールすることが大切です。
起業で失敗しやすい人の特徴と起業家に必要なマインドセット:まとめ
いかがでしょうか。
最後にもう一度ポイントを整理しておきますね。
起業で失敗しやすい人の特徴は以下の4つです。
- 規則正しい生活を送っている
- 1人で成功させようと思っている
- 全体が見えていない
- 取り組む順番がバラバラ
そして、起業家に必要なマインドセットは以下の3つです。
- ビジネスを成功させる為にはなんでもやる
- スタートアップの3つの流儀を理解する
- 誹謗中傷を恐れない
今回は、「起業で失敗しやすい人の特徴と起業家に必要なマインドセット」というテーマで、これから起業する人や、起業したけれどもなかなか結果がでないという方に向けてお話しました。
本記事が参考になると嬉しく思います。