管理者に登用すべき人材の選び方【間違った登用が組織の崩壊を招く】

経営

こんにちは!
組織活性化プロデューサーの南本です。

中小企業はどうしても人材の数が少ないという事情があります。

中小企業はよく、仕事のできる人を管理職にしたり、技術的に優秀な人を管理職にしたりして失敗しているケースが多いというのが私の感想です。

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どのパターンが管理職に適性か。人材の4パターン

人材には4つのパターンがあります。

個人のスキルが高くて、マネジメント力が高い

個人のスキルは高くて、マネジメント力が高いという人は最高です。
こういう社員があなたの会社にいれば、若くてもいいので、その方をマネージャーや管理職にすぐに登用して組織を任せるのが一番です。

個人のスキルは低いが、マネジメント力が高い

少し見極めが難しいのはこういう人です。

私自身は銀行でシステムエンジニアをしていましたが、個人でプログラムを組んだり、システム設計をするのはそれほど得意ではありませんでした。

スキルが低いので、冷や飯を食うような感じでしたが、管理職になった時に頭角を現しました。

このタイプをマネージャーや管理職に登用しなければなりません。

スキルが高いが、マネジメント力は低い

たいていの中小企業経営者は、スキルは高くて腕があるという人を色眼鏡で見てしまって、スキルが高いという人はものすごく会社に貢献していると思いがちです。

しかし個人ではスキルが高くても、管理職に上げたときにマネジメント力がないので、チーム自体が停滞したり、崩壊していきます。

経営者がこのタイプを管理職に登用して失敗している中小企業を結構見ています。

個人スキルが低くて、マネジメント力も低い

こういう人はもう本当に撤退していただかないといけないスタッフです。

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残念な中小企業

多くの中小企業経営者が、個人スキルが高くて、マネジメントスキルの低い人を管理職に登用しているので、失敗してしまうのです。

部下を辞めさせてしまう

マネジメントが下手なので、部下を何人も辞めさせてしまって、組織が崩壊に向かっていくというパターンがものすごく多いのです。

個人スキルの高い人は、できない人の気持ちが分からないので、どうしてこんな事が出来ないのかという感じで部下を潰して、組織自体が機能しなくなっていきます。

こういう人は管理職のポジションを剥奪して、技術者や現場の営業マンに戻して、違う人をマネージャーに据えていかない限りうまくいきません。

誰を管理職に登用すべきか

本来は個人スキルが高くて、マネジング力も高い人がよいのですが、個人スキルが低くても、マネジメント力が高いという人を管理職に登用していかないとチームは強くなりません。

部下指導ができて、財務やマネジメントがしっかりできる人を登用して組織を大きくしていかないと会社は伸びません

マネジメントは適性そのものなので、適性のない人にどれだけ指導してもダメです。

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マネジメント力の測り方

それではどういう人がマネジメント力があるのかを判断するのは、非常に難しいですが、日頃から観察するようにしてください。

適性検査等の試験

当社のツールで「cubic」という適性検査のツールがあります。

このようなツールを入社時に全員に受けさせて、それを会社の経営者が持っておいて、管理職に登用するときにもう一度読み直して、マネジメント的な要素が強いか弱いかを見れば分かりますので、ぜひ行ってください。

日頃の指導力の観察

成績が良いために独自の行動を取っている人がいます。

しかし後輩が入ってきたら、きちんと教えてあげているとか、ルールを指導してあげているかということを見ていれば適性があるかどうかわかるはずです。

個人よりチーム力

個人の能力や数字も大事ですが、チームでなんとかしようという姿勢が出ているかどうかが重要です。
部下の特性を経営者は把握して、適性検査等で管理職になり得る人かどうかをみてください。

部下の特性把握力

メンバーの特性を把握して、教え方を変えているとか、仕事の権限の割り振り方を変えているといった特性があるかどうかを見ていかないといけません。

仕事は役割分担力

仕事は役割分胆力だということをきちんと理解しているかどうかです。
出来る人は自分の仕事を見習えば、同じようにできるはずだという勝手な理論でいきがちですが、仕事ができる人、普通にしかできない人、全然できない人などいろいろな人がいますから、しっかり仕事の役割分担を指導できる人かどうかを見分けてください。

権限移譲と責任と成長

自分だけが成績をあげるのではなくて、できない人にも権限を委譲して、後輩にもスキルを植え付けて成長させていくような、部下指導の能力があるかを観察してください。

自己犠牲精神があるか

部下の成長を喜べるような自己犠牲の精神があるかどうかを見極めてください。

経営者は、管理職に上げる場合にこのような特性がしっかり備わっている人かどうかを観察することが大切です
中小企業でもチームで一つの目標を達成していくようなマネジメントができる人が必ずいるはずです。

頭ごなしに仕事ができるから管理職にするという登用だけは避けてほしいと思います。

中小企業は管理職の登用を誤ると組織が崩壊する
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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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