【セブン&アイ最高益でも大リストラ!】から学ぶ”中小企業がとるべき”経営戦略

ビジネス

こんにちは!組織活性化プロデューサーの南本です。

セブンイレブンを運営しているセブン&アイホールディングスが、今期最高益なのに3000人のリストラを始めました。

それが中小企業にどう影響するのか、これから起こりうる日本の流通市場、流通業の大変革が起こるということで、中小の飲食業や小売店も改革していかないと乗り遅れてしまうのではないかと思います。

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セブン&アイ、最高益でも3000人の削減

小売流通業の強い危機感

最高益であっても3000人を削減するくらいセブン&アイは強い危機感を持っています。

売り上げが減っていて、お客さんが来ない理由は明らかで、人口が減少していることと通販業の躍進です。

Amazonや楽天やYahoo!のようなネット通販系が、物流網を整備しながら、短時間でものを自宅まで届けるという仕組みを作り上げたので、お店まで買いに行くより楽になりました。

通販業が物流網を持ちながら巨大な勢力で、流通業や小売業や飲食業からお客さんを奪っているということです。

ファミリーマートにしても、セブンイレブンにしても、コンビニ業界は人手不足なので、24時間営業も限界で、フランチャイズの方たちはもう疲弊しています。

コンビニ本部は24時間営業を続けたいと思っても、もはや人手不足が厳しいので本部のロイヤリティも減るわけです。

流通業は消費者の高齢化と、未婚者や離婚したシングル族の急増で、家から出なくても、通販で全てのものが揃うし、ゲームやテレビや映画などの娯楽もiPhoneやモバイル端末でも鮮明に見られるので、出かける必要がないという状況があります。

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10年後はどんな風景か

路面店の消滅

私の妄想でしかありませんが、百貨店もすでに撤退しているように、飲食や小売など商業のいろいろな路面店はほぼ消滅するのではないでしょうか。

街中はUberや自動運転の小型物流者が周回

飲食店は一部の高級店だけがお客さんが来て、その他はUberで配達して、自宅で食事をするイメージかなと思います。

デリバリースタッフを社員として確保するのではなく、個人に運ばせるというのは理にかなっています。

高級路線店のみ生き残る

宝飾品や高級ブランドの服や本当においしいものを食べたい人はたくさんいるので、高級料理店など贅沢なものは生き残ります。

大衆店は自宅等での消費

店舗を構えるということはお客様に「来い」ということです。

高級店なら行ってもいいけど、普通のラーメン屋さんや焼肉屋さんのような大衆店は「来い」から「行きます」というビジネスに、経営者はシフトしていかない限り生き残れないかもしれません。

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中小流通業の経営改革

店舗を持たない経営を模索する

中小の流通業は、店舗を持たない経営を模索してください。

Amazonのように店舗を持ったとしてもモデル店舗にして、飲食店であれば厨房だけ持つようなシステムを考えて、中小の経営者もこれからは「店舗を持たない」という制約をつけていくと、いろいろなアイデアが出てくると思います。

店舗を持つなら顧客はVIPに

店舗を持つならVIPをターゲットにしてください。

物販業は、人がその服を着てどんなデートに行くのか、そのシチュエーションを考えて、顧客のライフスタイルコーディネート業になるしかないと思います。

衣食住や整体や美容室といったものまで全て含めて、ライフスタイルのコーディネート業なのです。

流通業の経営者は、ニーズを聞きながらコーディネートしていくようなビジネスに発想を転換しない限り、これからの時代は生き残りが厳しいと思います。

人は癒されたい動物なのです。

モノを売って利益を得ればいいという発想ではなく、コーディネート業に転換していかないといけません。

売った後が勝負なのですが、流通業はマーケティングの領域にデータをためながら、お客さんを管理していくということではなく、お客さんにいろいろとアプローチしていくことが大事かと思います。

物流網の整備をする

Uberなどには、早期にチャレンジした方がいいと思います。

自社のどんな品物でもいいので、簡単なものをまずUberで流すような仕組みを作って、採算性がとれなければ改善して、Uberで流せるような商品を開発するようにしていかない限り生き残れません。

セブン&アイグループが最高益でも3000人リストラするところまで踏み込んでいるぐらいの危機感を持っています。

中小や中堅どころの飲食店はなおさらです。

店舗を構えて、人が「来る」時代は終わったと思った方がいいですから、役員やリーダーを含めた経営会議で貴社のオリジナルを開発する議論をしてください。

「来い」から「行く」というビジネスを妄想しながら、ブレストして考えていかないとダメな時代だと思います。

お客様を送迎

お客様も高齢化が進んでいて、トヨタなどは自動運転でルーティーンでぐるぐる回るような1人乗りや2人乗りの自動車を開発しています。

そういうものを契約して、お客様を送迎するようなことを今から研究しておかないとダメだと思います。

セブン&アイホールディングスのリストラからわかるように、5年後、10年後に未来はないと思っているわけですから、小売店、飲食など店舗を持っている中小の経営者も、10年後を予測して自分たちの選択肢はどうなるかを意思決定してください。

高級路線に切り替えるのか、超大衆路線に切り替えて自宅まで食事を運ぶような仕組みや、自宅に行って施術するような仕組みを考えていきましょう。

ありがとうございました。


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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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