金融業界も社内起業に
みなさんこんにちは。組織活性化プロデューサーの南本です。
社内起業が大手企業を中心に進んでいます。
中小企業もチャレンジしていきましょうというのが私の問題提起です。
ある日の日経新聞に、「金融、社内起業に動く」という記事があります。
どういう記事かというと、みずほ銀行やオリックスなどの金融大手が収益を底上げして、顧客の開拓を狙い、新事業の開拓を急いでいるということです。
マンネリ化しているため、経営陣がトップダウンでいろいろなことを考え、実行して、アイデアを出していくということも限界に来ているということです。
そこで、新ビジネスを公募したり、社内ベンチャーや新しい部署の設立などを行っているという流れです。
閉鎖的な金融業界でも変革している
これはあの閉鎖的な組織の金融業界でさえ、こういう流れになってきたということで、メーカーやベンチャー企業などはもうこういうことをどんどんやっているはずです。
成熟化した中小企業でもこういうことをやっていかないと、人材も育たないし、永続できないのではないでしょうか。
社内起業のメリット
社内起業はやるべきだし、メリットがいっぱいあります。
新事業の創出
新事業のアイディアを社員から公募させて、いいプランであれば会社がお金を出して、代表取締役にして、戦略から財務、労務、マーケティングをすべてその人にまかせるといいです。
この人材育成がすごく重要です。
マネジメントスキルの育成
会社が小さくても大きな会社でも、戦略的にヒト・モノ・カネ・情報を回して、人を雇って、人のマネジメントをするということが、マネジメントスキルを得られるのです。
ここが重要なのです。
大きな会社に入ると、例えば営業はもう何百億という金を動かしているという自負はあるかもしれませんが、財務のことはわかりません。
管理部のことや経理のこともわかりません。
これからはそれではダメなのです。
小さくても、財務、経理、労務、戦略マーケティングなどマネジメントも含めて一通りできるような環境を作ってあげるとアイディアも出てくるし、人も育つということになります。
これがとても重要だと思います。
会社のリスクヘッジができる
優秀な人材がたくさんいる大手企業でさえ、トップダウンでいろんな事業を開発していくのはもう限界だと言われているわけです。
中小企業も同じです。
事業を分散化させて、リスクヘッジをし、やる気のある社員の目線で新しい事業をどんどん生み出して、企業の目を育てていきましょう。
グループの経営として、本体の事業がダメになった時に子会社の事業と補完していきましょう。
イトーヨーカ堂とセブンイレブンの関係みたいなものです。
イトーヨーカ堂は最初は超大企業で、セブンイレブンは本当に小さな子会社でしたが、今は逆転して、セブンアンドアイグループとして決算が順調にいっています。
このような経営をやりましょう。
そうすれば親会社の経営のリスクのヘッジができます。
ポスト不足の解消
どうしても中小企業は、年配の方が課長や部長をしていて、若者のポストがありません。
若者のアイデアを採用し、ベンチャー企業のように代表取締役とか取締役にしてあげることによって、起業家になる道がどんどん出来て、ポスト不足が解消できます。
人材がレベルアップするだけではなく、社員のモチベーションも上がるし、やる気も出るし、会社の業績も上がっていくのではないかと思います。
ただやみくもにいいアイディアを出すといって、突拍子もないアイデアを出されても、親会社の事業と相乗効果や補完関係になるようなビジネスでないとちょっと厳しいかと思います。
その点は社長さんの目利きが必要だと思います。
社内起業のデメリット
資金と人材の流出
デメリットとしては、親会社から支援のために出資するお金がかかるということと、経営のノウハウがつくので、自分でやりますと言って人材がスピンアウトしたり、他の大手企業に私はこんな経験がありますと言って転職される可能性があります。
大きなメリットにチャレンジすることが重要
とはいえ、そこはメリットの大きい方にチャレンジしていくべきだと私は思います。
新しい事業の創出を行うためには社内起業家を育成することが大事
会社のマンネリ化を打破するために、社内起業家を育成して人材のスキルアップをして、新しい事業の創出を行うためには社内起業が中小企業でも大事だということを解説させていただきました。
ありがとうございました。