日本企業全体を見渡すと、実に7割の会社が赤字の状態です。
ところが、世の中には万年黒字を続ける会社を運営する社長も確かに存在しています。
キミアキ先生は、万年黒字社長と万年赤字社長では、思考回路が決定的に違っていると説明します。
何がどのように違うのか?4つの視点から本日は見ていきたいと思います。
その違いを生み出すものとは?
日本企業の実に7割の会社が赤字という現実
今日は、万年黒字社長と万年赤字社長では、思考回路が全く違うという話をしてみたいと思います。
まず、日本における現状のお話をしますと、全体の7割の会社さんが赤字決算でございます。
3割は黒字なんですが、実際のところは中小零細企業の現場というのは、黒字と言えど、わずか100万円未満の”ちょい黒”といいますか…ちょい黒字企業が多いんですね。
結局はそんな感じで、7割とは言っても実際のところ75%くらいの企業が、実質上の赤字と言っていいんじゃないかなと私は思っております。
そこで、万年黒字社長は万年赤字社長と、どのように思考回路が違うのか?代表的な4つの違いを上げていきたいと思います。
黒字社長の違い1:選ぶ商売(顧客)が違う
結局、万年黒字社長のお客様や取引先様は、金持ち企業か金持ち個人に決まってるんです。
本当に嫌な言い方かもしれませんけれども、顧客が金持ちであることが1番儲かる秘訣なんですよ。
商売を組み立てて行くときに、サラリーマンやってた方が独立する場合、殆どの人は自分が勤めていた会社と同じ業種で起業してしまいがちです。
10人中9人がそうですね。
ところがね、んん〜これは言っても良いことだと思うんですけど、例えば…年収一億で区切りましょう。
年収1億以上のぶっ飛んだ人達っていうのは、うちのお客様でいうと、ほぼ全員が自分が勤めていた会社と違う業種をやっています。
それは、そっちの方が儲かるから、お金持ちのお客様がいるから、それを始めたって経緯があるからですね。
黒字社長の違い2:一番になれない事はしない
それから、他店舗展開というのも意外と儲かるんですけれども、他店舗展開をやっていくうえで、中小零細企業が気をつけなければいけないことがあります。
絶対自分が地域一番店になれるところでしか戦わない、いわゆるランチェスターの弱者の戦略もとい、「二番じゃダメなんです」戦略なんですよ。
「小さなマーケットの世界で一番になれないことは最初からやらない」という思考回路が、黒字社長には最初からあるんですね。
要するに「ここじゃあ無理だな〜」ってなったら、すぐにその事業はストップしちゃいます。
この商売やってみようかなってなった時に、やっぱり競合が強いしな〜、絶対ウチじゃあ一番になれないな〜、と思ったら、最初からやらないと。
これは極論を言えば、赤字事業を持たないことに繋がります。
やっぱり一番になれないことを始めちゃうと、そこに入れ込んじゃったりする。
すると赤字がどんどんどんどん膨らんでいく、っていうのがあるんですね。
商売ってのは上手くなると、なるべく少ない資金、それとなるべく少ない人員で、どうにか上手くやっていくという方法を、段々と掴んでいくんですね。
基本一番ですよ。必ず小さな世界で一番になれるかどうかです。
黒字社長の違い3:高い安いで購入判断しない
そして、万年赤字社長と万年黒字社長の、基本的な考えの違いというのがあります。
これが万年赤字社長の基本的な考え方で、安い方を選ぶという傾向があります。
対して、万年黒字社長が優先するのは金額より先に、良い物なのか?悪いものなのか?の「良いか悪いか」で判断を下します。
そして必ず良い物を選択します。
これくらい、思考の違いがあります。
これは我々も万年黒字社長と万年赤字社長と付き合ってみて、掴んだんですよ。
この人達って全然考え方が違うんだ、って事を。
黒字社長の違い4:人材も高い安いで選ばない
ですから、前の話とかぶるんですが、人を雇う時も黒字社長と赤字社長では、ハッキリと違いが出るんですね。
「あの人は安いから」「安く上がるから」という感じです。
それに対して万年黒字社長は人材を高いか、安いかで判断しません。
優秀な人。1にも2にも優秀な人を選んで、自分より高いお金を出してでも雇おうとします。
コストパフォマンスはどっちが良いのかな〜となると、やっぱりですね「優秀な人雇った方がコスパ良いに決まってるじゃん!」っていう意見が万年黒字社長の口からは出てきます。
やっぱり、これくらい考え方が両者では全然違うんだなと。
万年黒字社長は幼少教育に礎を持つ場合が多い
そして、我々がここで一番思うのは、どうしてこんなに万年黒字社長と万年赤字社長で、考え方に違いが出てしまったのかと。
万年赤字の思考と万年黒字の思考、どこで別れたのかと。いうことに繋がっていきます。
私なりに考えて、実務の上で掴んだ事として、万年黒字思考の原点っていうのは、基本的には、その社長が育った家庭が教育熱心な家庭というのが、1つの結論なんですよ。
ここでの教育熱心ってのは、偏差値を高くするとかじゃなくて、スポーツでも勉強でも、言い方は悪いですけれども、とにかく親が自分の子供が付き合う相手を選んでいるような感じなんですね。
自分の子供をそこそこの学校に入れる、っていうのもそれにあたります。自分の子供の付き合う相手が、基本的には努力家だって事になるのですから。
スポーツでも勉強でも、努力することをとりあえずバカにしないような環境におかれていた人達が、結局は万年黒字思考になっていく。
それが原点になっているケースが、圧倒的に多いです。
そして良いか悪いかの良いの方、人と付き合うにも良い人達の方と付き合っていくという環境が彼らにはあります。
では、そういう環境に育って教育を受けていないとすれば、どうすればいいのかと言いますと、答えは簡単です。
万年黒字思考を手に入れるために、一流大学に入る以上の勉強を今からでも必死に始め、彼らの思考を手に入れる必要があります。
そういうところがあるんじゃないかと、これが私が実務上でチョット得たことです。