起業したての経営者は、ほとんどの方が4無し(金・コネ・学歴・実績が無い状態)からの会社立ち上げを経験することになります。
特にお金なしの状態で経営を始めるのであれば、少なくとも潰れにくい企業を運営するための知恵だけは必要になります。
そこで、ユーチューバーとしても大人気のキミアキ先生に、潰れにくい会社を作るためのポイントを5つ紹介していただきます。
起業したての経営者はナイナイ尽くしが普通
起業したての経営者というのはだいたい皆さん
- 金無し
- コネ無し
- 学歴無し
- 実績も無し
ほとんどナイナイ尽くしで会社を設立します。
ある程度の地位になったら経歴ロンダリングしたりなんかして、世間的に見たら「この人もともと経歴いいんじゃない」みたいに見えますけれど、ほとんどのケースにおいて起業時の経営者はナイナイ尽くしから始まるのです。
特にお金無しの状態で始めるのであれば、いわゆる失敗しにくい方法というものを知っておかなければならない。
お金が無いなら、少なくとも知恵くらいは無くてはなりません。
そこで今日は、金・コ ネ・学歴・実績なしでも潰れにくい会社をつくるためのポイントをお伝えしたいと思います。
ゼロからでも潰れにくい会社を作る5つのポイント
取引先は分散、各社で取引ウェイトを低減
この分散というのが潰れにくい会社を作る上で、後々ものすごく効いてきます。
何を分散するのかといえば、「取引先」を分散する必要があります。
1つの取引先からの売上のウェイトがだいたい5%未満で、取引先が20以上に分散されていれば、その会社は通常よりもはるかに倒産しにくくなります。
仕事が分散できない下請けというのはどれだけ仕事が下りても、いつも潰れることを考えて経営していかなければなりません。
それだけ、取引先が1社だけというのは非常にツライ状態なんです。
ですから意外と「店」というビジネス形態は良いんです。現金が入ってきますし、お客さんというのも自然と分散するものですから。
やりようによっては下手な下請けなんかやるより、お店をやったほうが良いんじゃないの?という経営者を沢山見ます。
既にニーズがあるサービスから売り出そう
必要性があるもの。例えば、夏であれば暑いからカキ氷とかが売れるよな〜、とそういう感じで良いんです。
基本的な考えとしては、既存サービスで考えて行く方が成功しやすいです。
これまでに無いモノを、まだ無いマーケットに打ち込んでいくのは、はっきり言うと、全然売上が上がらなくて、売上げゼロのまま、なくなってしまうということがある。
結局は自社が居て、お客様がいて、競合がいて、という三角関係しかありませんから、競合がなるべく居ない地域が良い。その方がニーズもある。
客層がしっかり見えていて「あの辺は買うだろうな」というのがわかっていれば、お金もあんまりかからないものです。
中小零細は仕組より人的資産で差を付けろ
あの商売は1億円無いとできないとか、そういう商売があります。
ところがもともと金無しですから、参入障壁が1億円なんて高いところはもともと選ぶことができません。
ここで中小零細企業の勝ち方をお教えすると、実は仕組み以外の差を圧倒的につけていくこと。差をつけるのは人的資産です。
「仕組み」というのは、中小零細企業において、他を圧倒的に突き放す差をつけられるものではありません。
これは大企業でこそ通用する考え方だからです。
仕組みで圧倒的な差をつけてお客様に付加価値を与えてあげるというのはなかなか難しいので、開業当初でお金が無くて事業を始めるのならば、とにかく自分をどうやって売っていくか、それを考えておけば、良しとしましょう。
そして、お金は無い訳ですから体が資本です。
最初のうちは「体が資本」と割りきって1日16時間働いて下さい。もちろん休みなんてありませんよ。えっ?なに休みなんて取っちゃってんの?って感じで…
これはやはり、やった本人たち(経験のある経営者)は皆さんイヤというほどわかっていると思うのですが、体は慣れます。
毎日毎日休みなく働いていると体が慣れて、できちゃいます。そういうのが3年位続くんだと割り切ってください。
親切というのは結局人間でなければ出来ない。だから仕組みで差をつけるよりヒトの優しさ、人間でなければ出来ないことで差をつけていく方が簡単です。
開業当初は「近くて、安い」くらいで良い。付加価値なんかは後から付けられるので、「近くて、安いくらいの考えで、人間でしか出来ないようなことをやっていれば良し。」なんです。
創業メンバーは価値観が似てる人と組む
創業メンバーを何人かで組むのであれば、価値観がある程度共通していればよいでしょう。
将来のビジョンなんてものはあまり関係ありません。
開業するときの意識の高さとかそんな訳わからん理屈も、そういうの関係なしです。
そんなことより、生まれや育ちの環境が似ていたり、スピード感が同じだったり、お金の感覚もだいたい一緒、「俺らにはあそこの居酒屋で飲むくらいが1番ちょうど良いよな」みたいな、そんな感覚の共通点でやっていくと、ケンカはあるだろうが、それなりに仲良くやっていけるんでしょう。
創業メンバーは喧嘩して当たり前ですから、それで良い。
顧客以外のアドバイスは軽く聞き流そう
耳に入れるべきアドバイスというのは、自分のところの商品やサービスを買ってくださったお客様と、自分たちのサービスや商品を売ってお客様から直接お金を頂いている事業者の方です。
その方々のアドバイスだけを参考にして、他の人の言うことは「そうだよね〜」なんて言って右から左へ聞き流しておけば良いです。
金無し、コネ無しみたいな人間が商売をやり始めると、上から構えた周りの評論家さんたちがギャーギャー言ってくるんですよ。
自分たちの商品かサービスを買ってくれたお客様か、商品やサービスを提供して、直接お客様を喜ばせてお金をもらっている事業者様のアドバイス以外は聞かなくて良いです。
以上のことを知っておくだけで、「金無し、コネ無し、経験無し、学歴無し、資格無し」でも上手く、潰れにくい会社というのはきっと創れます。