大原達朗

事業譲渡

シャイアーを7兆円で買収も株価下落の武田薬品 投資家のために必要な制度

武田薬品工業が、とうとう売上2兆円のシャイアーを7兆円で買収することを先週発表しました。ただし、買収金額の大きさゆえに、「今後の事業見通しの不透明性が高い」という懸念を持つ投資家の売りが続き、武田薬品の株価は下落しています。M&Aを行った武田薬品には確かな未来地図があるはずであり、これも含めた適時開示が制度に組み込まれる必要があります。
節税

営業利益、経常利益、純利益はわかる。じゃあ、実質利益って何だ?

読者の皆さんは「実質利益」という言葉をご存知でしょうか?おそらく、多くの方が、「営業利益、経常利益、純利益はわかる。じゃあ、実質利益って何だ?」と考えることでしょう。実質利益とはどんな利益なのか?実質利益の算定について気をつけるべき場面とは?などの切り口からご紹介いたします。
資産運用

シェアハウス投資の破綻 騙された高額所得者が投資前にすべきだった質問

4月初旬に、女性専用シェアハウスを運営するスマートデイズが東京地裁に民事再生法の適用を申請しました。今回のトラブルにおける特色は、シェアハウスへの投資家(被害者)の中心層が、高額所得者だったことにあります。なぜ、金融リテラシーがありそうな人々が、今回のトラブルに巻き込まれたのか?彼らが投資前にすべきだった質問も踏まえ、一連のトラブルを振り返ります。
資金調達

日医工がSMBC日興証券に発行した新株予約権って何?その意味するところ

ジェネリック医薬品メーカーの国内最大手・日医工が、エーザイの子会社を子会社化へ向けて買収するためにSMBC日興証券に対して、新株予約権を発行し資金調達を行うことがわかりました。そもそも新株予約権とは何なのか?なぜSMBC日興証券は新株予約権での資金調達に応じたのか?これらの疑問に答えます。
事業譲渡

マネックスがコインチェックを36億円で買収〜財務的には大正解かつお買い得!

マネックス証券が、仮想通貨取引所を運営するコインチェックを36億円で買収すると報道されています。仮想通貨交換業者の登録がおそらく済んでおり、NEMの580億円を支払い終えても昨年保有していた以上の純資産を持っており、顧客も抱えている。更にコーポレートガバナンスも強化し、自社ブランドを使えることから36億円の買い物は非常にお買い得と言えます。
事業譲渡

星野リゾートはなぜ一般的に危険と言われる50:50の合弁に踏み切るのか?

星野リゾートが外資系のホテル運営会社、イシン・ホテルズ・グループの株式を取得し、資本提携したことを発表しました。しかし、その株式の持ち分は50:50という、一般的に危険と言われる保有比率です。議決権比率がこれと同じとは限りませんが、なぜ星野リゾートはこの条件であっても資本提携に踏み切ったのか?考察してみます。
事業譲渡

加速する投資ファンドのM&A 事業会社が買わない案件を彼らが買うワケ

ここ数年、景気の浮揚と株価の上昇を背景に、資金集めに成功した投資ファンドによるM&Aが加速しています。ただし、「本当にその企業や事業に、それだけの価値があるのか?」疑問な高額買収もちらほら。なぜ、彼らは強引にM&Aを進めるのでしょうか?その狙いを、事業会社が行うM&Aと比較しながらご紹介します。
事業譲渡

バフェットが米国企業のM&A価格高すぎ!とコメントしたが日本企業はどうよ?

米複合企業のバークシャー・ハザウェイを率いる著名投資家のウォーレン・バフェット氏が、株主に対して送る手紙の中で、買収価格の高騰で大型買収を避けていることを明らかにしました。バフェットの投資スタンスに習った場合、日本企業のM&A価格は高いのでしょうか?安いのでしょうか?専門家が見解を述べます。
資金調達

DMMがアダルト事業を分社化するも上場否定 上場のデメリットとは?

DMMがアダルト部門を分社化すると発表したことについて、上場に向けての準備ではないか?という憶測が広がりました。しかし、同社は目先の上場を否定しています。上場は大量の資金調達を行う上で大きなメリットを持ちますが、一方で上場することにはデメリットもあります。デメリットを踏まえるとDMMの判断は妥当と言えるかもしれません。
経営

息子に社長の座を譲ったアイリスオーヤマに学ぶ同族経営の最大の強み

同族経営に対する世間の視線には厳しいものがありますが、一方で日本企業の95%は同族経営です。目下業績絶好調のアイリスオーヤマも同族経営にこだわる企業として知られます。同族経営の強みとは一体どのようなものなのでしょうか?
企業分析

ソフトバンク子会社上場と300年ビジョンに思う自律分散型組織の台頭

ソフトバンク携帯子会社が上場を目指していることについては、賛否両論が上がっています。一方で、投資家目線から見た時に、親会社単体だけでなく、成長するであろう子会社へ投資できるなら、それは投資における選択肢の拡大となります。同社の投資は既に多くの場合、支配的な比率の出資となっていないものが多く、今後は自律分散型組織の緩やかな集合体となることが予想され、これに習う企業が増えていくことでしょう。
事業譲渡

中小企業に粉飾決算がはびこるのはなぜか?粉飾決算が今後しにくくなる理由

多くの中小企業が粉飾決算に手を染めています。にも関わらず、これらの企業は自分たちのやっていることに対して、「生き残るためには仕方がないこと」「みんなやっている」というくらいにしか考えていません。しかし、実態と異なる数値を提示し、融資を受けたり、許認可を維持したい、入札に参加するのは詐欺です。粉飾決算がはびこる理由とこれらの企業に待つ運命について考えます。
企業分析

GEの1兆円赤字は見方を変えれば業績V字回復の要因であり、日本企業の未来指標である

米ゼネラル・エレクトリック(以下、GE)が去年10月から12月までの3か月間の決算を発表し、1兆円以上の赤字を計上することがわかりました。これだけ巨額の赤字を計上する事態に、もはやGEも終わりか…という声も聞こえます。しかし、事業承継の場面では損失を出し切ることがV字回復の要因となることがあります。金融事業については日本企業の先行指標となることもあり、GEの動きは要チェックです。
資金調達

親子上場するソフトバンクを金の亡者と批判したところで何も変わらない

 ソフトバンクグループが子会社を上場させることに対して、各方面から批判の声が上がっています。たしかに法律のグレーゾーンを抜いて、70%もの子会社株を保有したまま、子会社を上場させることは、他の株主にとってみれば見過ごせないデメリットとなります。しかし、同社の行為が合法である以上、むしろ曖昧な制度設計を変えぬ国にこそ意見を上げねば何も変わりません。
時事

JALが3.8億円の振り込め詐欺被害に遭う!他山の石とせず内部統制強化を図れ

 JALがリース取引で3.8億円の振り込め詐欺にあっていたことが12月末に発覚しました。取引先の担当者のメールアドレスと同じアドレスで振込先の変更が送られてきたため、これを信じて振り込んだところ、相手が詐欺師だったというわけです。今回の事件からもわかるように、日本企業の内部統制はまだ意識が希薄です。テクノロジーが進化し続ける時代にあって経営者には抜本的な内部統制の変革が求められています。
企業分析

三越伊勢丹の「正月3が日休業断念」はなぜ残念な決断なのか?

 三越伊勢丹が正月3が日の休業を断念したという報道が話題になっています。生産労働人口が今後如実に减少していくことが予想される中、人件費も上昇しており、企業にとって人海戦術で利益を出す戦術は竹槍で戦闘機に立ち向かおうとするようなもの。国内の消費構造に起きている変化を直視し、変化に即したビジネスモデルを作れなければ、大手と言えど待っているのは衰退だけです。
資金調達

日清オイリオに学ぶ〜良い会社を買収したい企業が今スグ始めるべきこと

 日清オイリオがM&Aに最大200億円を投資すると日経新聞が報じています。もし同じように、将来に向けて良い会社と協業したい、特に良い会社を買収したいと希望する企業は、今回の発表から見習うべき点があります。それは、自社が「良い企業と巡り会えたなら買収する準備がある」と、積極的に外部へアナウンスすることです。
資金調達

大塚家具の2年前と今を会計のプロが冷静に比較分析!そろそろ「あれ」しないと…

 東京商工リサーチのレポートによると、赤字が続く大塚家具は、手元のキャッシュが大幅に減っているようです。貸借対照表を見ると、2年前は赤字でも健全だった財務体質が、著しくバランスを崩していることが理解できます。資金調達できなければ危険水域が見えてきそうです。
事業譲渡

DMMがCASHを70億円で買収!実績無きサービスが高額買収される事例3つの共通項

  目の前のアイテムを一瞬で現金に変えられるアプリ「CASH」を運営する株式会社バンクが、創業8ヶ月でDMMに70億円で買収されたという衝撃の報道が先週ありました。実は、このようにほとんど実績のない、売上のない企業が大金で買収される際には、3つの共通項が見られます。M&Aのプロフェッショナルによる解説です。
時事

ヤマトの年末バイト時給2,000円から見える近い将来起こること

 ヤマトの年末バイトの時給が一部の時間帯で2,000円まで上がったと報道されています。現場の深刻な人材不足を補うための施策となりますが、物流業界全体に、ヤマトの賃金UPは今後波及していくはずであり、物価も必然的に上昇せざるを得ません。消費が抑制され、おまけに消費税増税が重なれば景気悪化が予想され、企業はこれに備えて今から対応する必要があります。