「三国志演義」とは、古代中国の魏呉蜀の時代を描いた三国志(通称「正史」)を元にした創作物で、題名の示すとおり古代(紀元180年代~280年代頃)中国で国が3つに分かれ成立し滅びるまでの物語です。個性の違う3人のリーダー(曹操・孫権・劉備)が現代に生きる経営者だったら、どんな経営者か妄想してみました。
三国志演義は今も多くの人に愛される大叙事詩
中国四大奇書の一つ「三国志演義」とは、古代中国の魏呉蜀の時代を描いた三国志(通称「正史」)を元にした創作物で、題名の示すとおり古代(紀元180年代~280年代頃)中国で国が3つに分かれ成立し滅びるまでの物語です。
三国とは 魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の3つの国を指します。
ちなみにこの頃の日本はまだ弥生時代、ヨーロッパではローマ帝国の時代にあたります。
なぜ2千年も前の物語が今も読み続けられているのでしょうか?
脇を固める軍師たちが魅力的であることはもちろん、個性の違う3人のリーダー(曹操・孫権・劉備)の活躍と自分を重ねあわせることで、現代へ通じる普遍的な原則や教訓を学べるからです。
今日は3人のリーダーが現代経営者だったら、どんな人生を過ごす経営者になったか少し妄想してみます。
三国志演義のリーダー達がもし経営者だったら
【魏】曹操:一代で巨大企業を築く豪腕経営者
父親が苦労して大企業のサラリーマンとして役員へ昇進していく姿を見て育つ。しかし自分は起業を選択し、瞬く間に巨大企業を作りあげる。営業・財務・総務・技術開発の全てにおいてプレイヤーとしての能力が1流である。しかし彼の最も秀でた能力は人材の採用能力である。優れた人物は能力があれば学歴や経歴問わずに、どんどん囲って採用し高給を与えるのだ。究極の実力成果主義体現者であり、能力なき部下は容赦なくリストラする。そのため一般的には血の通わない仕事人間として誤解されやすいが、能力のある部下は彼を慕っており、企業規模も順調に拡大中。3人の中では外見上一番成功している。
【呉】孫権:父兄の後を継ぐ中小企業・二代目経営者
田舎町で技術力を有する製造会社を親が立ち上げ、そこで育った中小企業経営者の次男坊。親が死んだ後で歳の離れた優秀な兄が会社を受け継いだにも関わらず、数年後に兄までも事故により急逝。そのため東京の大学に通っていたが急遽田舎に戻って会社を引き継いだ。東京にいた頃は酒好き・女遊び好きが高じて、合コン三昧の大学生活だったが、キャッシュリッチではなく地理的にもあまりよくない場所に会社が立地しているなど、不利な環境にあって経営者として急成長中。得意なのは外部との冷静な商談。それでも普段ストレスが多いのか酒に呑まれやすく、悪酔いすると部下に一気飲みさせる悪癖あり。
【蜀】劉備:倒産経験あり・根っからの起業家
貧乏ちゃきちゃきの家庭で育つが、親や友達に恵まれてまっすぐに性格良く育つ。小さい頃から起業家になることへ憧れがあったため、学生時代にイベント会社を起業してメディアに取り上げられ活躍するも、最初に作った会社はあえなく倒産。流浪の旅に出て世界一周を体験する。性格が良いため、旅の途中で優秀な仲間たちと出会い惚れられ、再度IT企業で再出発する。知り合いの社長から飲み会で偶然、アメリカにフリーの天才プログラマー(当時は大義なきシリコンバレーに絶望しハッカー)koumeiがいるという話を聞かされる。koumeiを口説くために3度も渡米し、3度目には持ち前の人望で彼の信頼を勝ち取る。日本に連れ帰ると、koumeiが主体になって作ったゲームアプリが大ヒット。歴史は浅く資本もまだ脆弱だが、会社の勢いはある。
自分に当てはめてみると親近感が生まれる
貴方の環境は三国志登場人物だと誰の環境と似ていますか?
歴史上の(創作)話でも、ストーリーや登場人物について現代の環境に彼らがいたら!?と妄想してみると、意外と親近感が湧くかもしれません。