名コーチだって人を変えることはできない
今日はオバマ大統領じゃないですけど、「change!」っていう感じのお話です。
ほとんどの人が変わりたい!と思ってはいてもなかなか変われません。
これは社長さんも同じことでして、「変わりたい」という依頼を私なんかがコーチとして受けますと、変えさせる…というか、変わるのを見守る、要するに伴走する感じが本質なんですよ。
要するに幾ら名コーチと言われる人であっても、人を意のままに変えることなんかできないってことです。
人が変われるきっかけは大抵、失敗したり逆境にある時
というのも、変わりたいと思ったところで人が本当に変われるのは、やっぱり何かしらの失敗を軸にした時に”変わりやすい”っていうのがあるんですね。
人は環境に左右される
あと1番大きいのはやっぱり家庭環境です。親は選べない…家庭環境はとても大きいです。
それから育った地域も大きいです。私も育った地域が嫌で18歳で東京に出てきました。
受験で失敗して、就職で失敗して、もうしようもないから転職しようって、そしたら転職でも失敗したとかね。
こういう時じゃないと、人ってなかなか変われないんですよねぇ。
失敗の多くは人間関係
それから、”失敗”にも色んな種類があると思いますが、その多くが人間関係の失敗です。
学校であっても人間関係、会社であっても人間関係、、それから地域もですよねお隣さんと上手く行かないとかね。
そういう感じで人間関係の失敗って結構あるわけですよ。
それから恋愛でも失敗したり、告白したのに「あなたじゃないのよ」って言われたり、結婚だって「この人とだったらちゃんとやっていけるかもしれない」と思って結婚したのにうまくいかないとか。
子育てで失敗し「こんなはずじゃなかった」って、これも堪えますよね。
ビジネスも失敗だらけ
それから、起業したら、今スモールビジネスで10年もつのなんて全体の1割なんで、ほとんどは失敗します。
事業承継に成功したとしても、親から会社を譲ってもらった二代目の半分は失敗します。
それから、投資で失敗して「うまくいくと思ったんだけどなぁ」とか「業者に騙されたなぁ」とか色々あるわけです。
失敗をきっかけに人は変わる
火事とか交通事故などの事故で失敗するなんてこともあります…
事故で死んでしまうのはこれはもう取り返しがつかないですけど、私の友人2人は火事で焼け出されてまして、うちの会社も1軒隣からの貰い火で一度は燃えております。
私も例にもれず、こんな類にまつわる失敗なら山のようにしているわけで、失敗をきっかけに色んなことを変えてきたわけでございます。
自分を変える時に留意しておきたいこと
失敗を転機に本気で変わろうと、「オレは残された人生、やりたいことを全部やってしぬぞぉぉ!」って(笑)、そう思った時には、幾つかのことに留意しなければなりません。
他人を変えることはできない
まず、変えていこうと思っても、大原則として”他人と過去は変えられない”ってことを念頭に置かねば変化は起きません。
この考え方がきちんと身に付いていないと、夫婦間であっても親子間であっても、会社の社長さんと従業員さんの間であっても、大体うまくはいかないですね。
数値目標を設定しないと人は変わらない
そしてもう1個!”決意で人は変わらない”これも割り切りが必要です。だから我々のようなコーチングの仕事が成り立つんです。
”決意で人は変われない”から、我々は必ず数値目標というのを設けます。
例えば体重を2カ月間で8キロ痩せたいと思ったら、毎週1キロ痩せていく形で、コーチが伴走者としてチェックしていくわけです。
「数値目標」がないと、人間はなかなか変われません。
正論で人は動かない
それから、これはよく会社の中でもあるんですけど、”正論で人は動かない”ってことも頭に置いておく必要があります。
これは大きな会社になればなるほど、正論で人が動くように見えるんですけれどもね。
小さな会社なんかは最初から動かないですよ。分かったフリはするけども、絶対に実行には移さないし。「人を動かす」っていうのはそれくらい大変なんですよ。
男女の違いを認める
あとは男性と女性の違いですね。
男性脳はいつも「解決」を求めているので、私も男性の社長さんとお話をする時には、必ず物事の解決手段とかを探っていきます。
ところが女性脳の場合は、解決とかはあまり求めていないので、これは経営者になっても同じで、「あぁ〜大変ですね、そうなんですね、そんなことがあったんですね、大変でしたねぇ」って感じで同調していく形でやっていきます。
自分の環境を変える以外に変化は起きない
つまり、我々が本当に今の自分を変えたかったら何を変えるか?っていうと、まずは周りの環境なんです。
周りの環境と付き合う人で本当に人生そのものを変えられます。こういう形で信じ込んだほうがいいですね。
やっぱり我々も最初は決意もしたし、勉強もしたし、色々やったんですけど、周りの環境が変わったことが一番変化の要因となりました。
周りの環境と付き合う人で人生は大きく変わる
周りの環境を変えて、付き合う人を変えてしまう、この2つで大きく変わります。
環境って何かっていますと、私の場合は地方で暮らしてましたので、地方を出て東京に行きました。
ですから、150年前に書かれた本『自助論』がいまだにバイブルですよ。
田舎から都市部に出て、よりたくさん勉強できる環境を作っていったんです。
私も彼らのように東京に出てきて本当に良かったと思っています。
ネットの時代だからこそリアルの環境が大切
でも、今はインターネットの時代だから、「都市部に行かなくてもいいんじゃないか??」って言う人もいますけれど、あれは逆に言ったら都市部を知っている人ですよ。
だって、東京は本当に凄いですよ、ホントにすごい競争の街なんです。
勉強する人もいるし、それから勉強しない人もいるし、ただの労働者として一生懸命にこき使われている人だっています。
みんなに良い生活をさせるためにすごく良い仕組みを作っている人たちもたくさんいます。
そういう時に、より勉強する人や仕組みを作っている側の人たちと付き合っていく。これで本当に人生が変わっていきます。
環境を変えたら自分で商売を起こす→本当に自分を変えざるを得ない
そして、これちょっと難しいんですけども、自分で商売を起こすと本当に人って変わります。
そしたら、商売っていうのは続けて行くには、必ず”変えて”いかなくてはいけません。変えながら継続する。
よく私も言いますが、”三流”と”一流”の違いで、「変化と継続」って言うんですが、その変化を継続させることができればやっぱり一流になっちゃうんですね。
そこで自分で変えたいと思ったら、この順番でやって、商売を実務に乗せてみれば良いんです。
やり始めたら、お客様のために色んなことを変えながら継続していかなくてはいけません。
そうすると本当にずっと変わり続ける自分がいる。
これはやった人間だから思うんですよ、
本当に小手先のテクニックではなくて、自分がリスクを背負って、「自分がお客様のために何ができるんだろう?」って。
それをやったら自分たちが「あぁ、こうやって生活ができるんだこんなに実は楽しいことだったんだ」って、”変え続けていくこと”自体が楽しくなっていくんです。
「変わりたい」と思ったら、こういうやり方もありますので、2019年ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?