あなたは”努力の宣言書”に従って経営してますか?
今日は、『努力をバカにする人は稼げない』というテーマでお話ししようと思います。
読者の皆さんは原田隆史先生という、カリスマ体育教師の先生をご存知でしょうか?
原田先生が執筆されたベストセラーに、「達成する人の法則」という本がありまして、この本には目標設定の仕方というか、先生が生徒を勝たせるために、実際に中学生自身が書き込んだものが掲載されています。
中学生がものすごい目標を書いておりまして、つまり”努力の宣言書”を書くわけですが、実は原田先生は”マンダラチャート”の方でかなり有名になったと思うんです。
野球の二刀流で今や球界一のスターとなった大谷翔平選手、彼もこのマンダラチャートをやっていましたね。
マンダラチャートというのは、まず真ん中に成し遂げたい最終目標を書くんですね。
そして目標を達成するために必要なことをその周りに8個に分けて書く。
その8個の外側はさらに8個に分けて8×8=64で64に分解して行くというもので、これも”努力の宣言書”なんですね。
私もマンダラチャートは実践しておりまして、子供が使う2階のトイレに貼ってあります。
それと、原田先生方式でも使うんですけれど、私が商売上で最も使っているのは”SMART”という目標達成方式です。
S・M・A・R・T で、5つの要素に分解するだけ、たったこれだけです。
5つの要素というのは、
- ・具体的か?(Specific)=具体的で明確な目標であること
- ・測定可能か?(Measurable)=数値で測定可能なこと
- ・達成が可能か?(Assignable)=目標達成が実現可能であること
- ・経営方針に合った現実性があるか?(Realistic)=私の経営方針は基本的には小さな世界で1番
- ・期限があるか?(Time-related)=目標達成に必ず期限がある
から成り立っておりまして、これも実務では凄まじく役に立つんですよ。
設計図の無い努力をしている限り空回りが続く
ぶっちゃけると、実は私も起業時点では、こういう知識がございませんでした。
私の奥さんは2001年6月に税理士開業をしまして、私も同時期に不動産会社を起こしたんですが、この時には、具体的な目標とかをどうやって立てたら良いのか分からなかったんですよ。
努力の設計図みたいなものなんか全然なくて、ただひたすらにガムシャラに頑張ってました(笑)。
年間休日が8日間くらいな状態が3年間続いて、いわゆる長時間営業で、朝の9時から夜の9時までず〜〜っと事務所を開けているんです。
なんか知らんけど、ず〜〜っと事務所開けてて、それしか作戦が無い!みたいな感じで3年間やっていたんですね。
というのも、やっぱりきちんとして計画書も作戦図も無かったんですよ。
当時は担当顧問が30社あれば食って行くことができる…それをまる2年で達成できずに3年目に入っちゃったんです。
そして、3年目に入ってやっと”食える”レベルの30社の法人顧問を得たんですけれど、今思えば、な〜んでそんなにヘタクソだったのかって。
それもひとえに「努力の設計図がなかった!」ことが原因です。ガムシャラにやっているんだけれど空回りしている状態でした。
私がYouTubeを始めたのも、会計事務所の方を手伝っていて「営業マンとして、これもうやれないわ…」って、これは別の切り口でいかなくちゃと始めたんです。
”会計事務所の営業が楽に取れるようになりたい”としか考えてないから、まさかYouTubeから広告収入が入ってくるなんて思いもよらなくてですね。
今はYouTubeの収入が馬鹿にならなくなってきたんですね。
ですから、具体的に数値目標を立てたのも、ここ最近になってなんですよ。
この時も、数値目標がしっかりあって、期限を設定すれば、やっぱりやれるんだな〜って実感しました。
設計図に基づき正しい努力をしてやっと日本で8万番目
会社の利益について考えてみると、申告所得で利益が4千万円出ても、日本全体の法人で8万番目に入れるかどうかなんです。
つまり、「8万番の社長になれるかどうか」っていうことで、顧問先の社長さんの中でも、これを頑張っている方もいます。
ただ、今はどっちかっていうと、企業体というより家業の方で、「うちは企業の利益4千万円狙うよりは、世帯所得で2千万円狙いたい!」って、こういう「小さくて強い会社」を作ろうとする方が増えています。
私のところにも世帯所得2千万円狙いで、”努力の計画書”を一緒に作りたいという要望が増えております。
ただ、意外と世帯所得2千万円っていうのは難しくて、組織で考えるのと同じように、しっかりと計画を立てていく必要があります。
「なんでこんなに頑張っているんだけど全然結果が出ないのか…」っていう方は、ぜひ計画を立ててみることをお勧めします。