脳はゲシュタルト(形態・姿)をひとつしか選べない
どうも、皆さんこんにちは。脳科学教育コンサルタントのクロスです。
今回お話をするテーマは、『脳はゲシュタルト(形態・姿)をひとつしか選べない』です。
これじゃあ、さっぱり何の事だかよくわかんない方が多いと思いますので、実際に例を挙げて説明したいと思います。
まずこの絵を見てください。何の絵に見えますか?
ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)
一種のだまし絵なんですが、皆さんには何の絵に見えるでしょうか?
さあ、何か見えてきましたかね?
女性が後ろを振り返っている横顔に見える人もいれば、老婆の横顔に見える方もいらっしゃることでしょう。
結論から言うと、どちらに見えても正解です。
つまり、この絵には少なくとも二つの『ゲシュタルト』が存在するというふうにお考えください。
カモメに見えるのもウサギに見えるのも正解
では、次の絵を見てみましょう。この絵も実はだまし絵で、『ゲシュタルト』が二つ存在します。
ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)
これもまた意見が分かれるんですよ。
人によってはカモメと答える人もいればウサギと答える人もいます。
皆さんは今ウサギとして見ようとするとウサギにしか見えませんよね。逆にカモメとして見ようとしたらカモメにしか見えません。
両方同時に見えるっていう人は、まずいません。『ゲシュタルト』が二つ重なって、平等に違和感なく見えてきたという人はいないんですよ。
つまり、脳は一つしかものを見れないように出来ています。脳は常に一つしか選べないんですね。
私達が選択できるビジョンやゴールはひとつしか無い
これは人間がビジョンやゴールを選択する場面においても同じことで、「ワクワク」と「退屈」があったとしたら、人は一つしか選べないんですね。
ワクワクする楽しいゴールを思い浮かべている時と、退屈な何もない現状とで、脳は一つしか選べないんですね。
つまり、貴方は何をしなきゃいけないのかを脳に選ばせているんですけれども、「ワクワク」を選ばせる必要があります。
もし、脳に「ワクワク」を選ばせると、脳が「退屈」や「現状維持」を選択した時に、一転して違和感を感じるようになります。
「こんな間違った退屈な状態にある今の現状を早く抜け出さなきゃ絶対まずいぞ!」「ワクワクした状態に戻れ!」という具合に脳が判断してくれるようになるんですね。
そうすると、ゴールに関係のある情報が次から次へと飛び込んできて、私達の脳は積極的に「ワクワクした状態」に戻ろうとします。
なぜなら、脳からすれば、「ワクワクした状態」があまりにも楽しいので、そっちはもう普通で本来の自分の姿だと思い込んでくれるので、ゲシュタルト効果でいえば、自分が見ていたいと思った、老婆だったり若い女性だったり、カモメだったりウサギだったりに、戻してくれるんですね。
なので、ゴールを明確にはっきりと判断したら、次はその臨場感を高める為にも、徹底してアファメーション(自分自身に対して建設的で調和的な考えを何度も繰り返すこと)とセルフトーク(アファメーションを言い聞かせる)とゴールに達した自らのイメージを高めることが重要です。
自分にとってワクワクを感じることを、リアリティをもってイメージ出来ると、本当にその方向に「戻っていく」というお話でした。