こんにちは!
あおば会計コンサルティングの田中です。
本日は、社会の底辺から這い上がるには、結局は勉強するしかないという話をしたいと思います。
平均年収186万円の人たちが929万人もいる
自民党の総裁選に絡んだ形になるんですが、先日、安倍さんと一騎討ちになるだろうと思われている石破さんの記事が出ました。
”現在の日本には平均年収186万円の人たちが929万人もいます。
いったい年収186万円でどうやって結婚し、どうやって子供を作るのか。
この中には就職氷河期を経験した人たちも沢山います。彼らはすでに40代にさしかかっています。
今はご両親と同居しているからなんとかやってけていますが、ご両親が亡くなったらどうするのか。
ここに目を向けないで何が政治だと言われても仕方がない。”
平均年収186万円の人たちが929万人もいる。
この現実をしっかりと受け止めようということを石破さんがおっしゃっているわけです。
労働人口6千万人の階級は明確に別れている
引用先は新日本の階級社会という形で、今はこういう階級になっているよね〜というひとつの説をご紹介します。
まず資本家階級というのが254万人。
それから新中間階級が1285万人。
それに対して旧中間階級が806万人。
そして、資本家階級と新中間階級の下の部分を一応、労働者階級と定義しています。
その労働者階級の中で更に分けられていて、正規の労働者が2192万人。パート主婦795万人。
そして問題となっている「アンダークラス」。
石破さんはここに目を向けているわけです。この分け方に関しては、色々と説もあると思いますけどもね。
これ実は働いている人たちの…いわゆる「階級」なんですよ。
ですから、6千数百万人の「働いている人たちの階級社会」みたいな感じで表してあります。
階級アンダークラスは未婚率も貧困率も高い
問題となっているアンダークラス(非正規労働者)のデータを見て行きましょう。
- 平均年収 =>186万円
- 男性未婚率 =>66.4%…3人中2人が未婚
- 貧困率 =>38.7%…かなり高いですね
こういうアンダークラス(非正規労働者)の人たちが929万人もいるじゃないかというのが石破さんの主張でございます。
その上の階層になると、パート主婦で785万人です。
さらにその上がいわゆる正社員ですね。
正社員なんだけれど、パート主婦、アンダーグラウンドと一緒くたに「労働者階級」で区分けされています。
やっている事は、単純事務職、販売職、サービス職、その他マニュアル労働者で、同じような事ですから。
つまり同じような事をやっていても、「正社員」という肩書になると、
- 平均年収 =>370万円…アンダークラスが186万円ですから、だいたい倍です
- 男性未婚率 =>31.0%…アンダークラスの半分に減ります。正社員になるだけでね
- 貧困率 =>7%…もう全然違いますね
アンダークラスの方は38.7%の貧困率ですよ、正社員になるだけで貧困率は7%にぐっと減るわけです。
こういう現実があるでしょ?って。だから、やっぱりとにかく正社員になりたい!ってそういう人が多いわけです。
ただ、年収は370万円となってますが、実際はこの他にも社会保険料も、もちろん年金も会社負担額がありますから、実際の年収はこの1.2倍くらいだと思った方が良いです。
それくらい年収格差は激しいんです。
年収が近い形で「旧中間階級」というのもあります。自営業と自営農業です。これが806万人で平均年収が303万円です。
正社員は370万円で、ところが自営の方は303万円。
それでは労働者階級より上の階級を見て行きましょう。新中間階級ということで、管理職、専門職、上級事務職。
同じ「正社員」でも、先程は労働者階級に区分けされていたものと比べて考えても、1285万人っていうのは結構、数的に多いなと私は感じました。
新中間階級の平均年収は499万円。
- 男性未婚率 =>18.0%…正社員の31.0%より、またさらに下がります
- そして貧困率 =>2.6%…ここまでくると、もうほとんど貧困は無いっていうことですね
ここを「新中間階級」と呼んでいます。
そして、その上に資本家階級ということで254万人。経営者や役員ですね。
- 平均年収 =>従業員30人以上だったら861万円。これもやっぱり倍々ゲームみたいな感じになっています
- 男性未婚率 =>12.9%…新中間階級よりもさらに下がります
- 貧困率 =>4.2%…なぜか新中間階級よりも上がるんですが(笑)、まぁ統計のとり方によってはこういうこともあるんだろうなと
そして、旧中間階級の年収303万円に比べても、「会社の経営をしている」ってなると、年収が861万円くらいまでグッと上がってしまうというのは、分からんでもないですね。
社会の底辺から這い上がるには勉強するしかない
それでは全体をもう一度見て行きましょう。
全体を見て行くと、この929万人もいるアンダークラス(非正規労働者)が、どうやれば上に上がっていけるかなんですよ。
それか、一旦、外に飛び出して旧中間階級(自営業)になる。自営業になって会社として大きくして資本家階級に入る。
そこそこ大きな会社にすれば、資本家階級と呼ばれるような、経営者・役員になることもできると。
アンダークラスからこの階級をぐ〜っと上がっていくっていうのは、なかなかね〜…社会の仕組み上、難しいと思うんです。
ですから、一旦アンダークラスから自営になって、そして会社経営者になるっていう方が現実的な道じゃないかな〜と私は思います。
そして、なぜ自分たちは上の方に上がっていけないのかを理解してもらいたいからです。
年収が上の方の人たちは逆にいったん上の方に行くと、益々勉強するんですよ。益々ね。
それは勉強する方が自分たちの地位が保たれることを知ってるからなんです。
もう1回、新中間階級の話になりますが、新中間階級は管理職、専門職、上級事務職です。
これで貧困率は2.6%まで下がる。こういう現実があるわけですね。
ここら辺が「エリートサラリーマン」になるわけですけれど、こういう構図を知っていれば、本当にちゃんと勉強せないかんって。