ランチェスターの弱者の戦略:1〜4番手に求められるもの
今日はランチェスターの弱者の戦略は、YouTubeでも有効かどうかについて考えてみたいと思います。
私がYouTube動画を配信する際に、とある目標へ、ドンキホーテの如く5年間突き進んでいます。でも、まだ、その目標には追いつかないんですよ。
それは事業者向けチャンネル登録者数で1位になることです。
事業者向けユーチューバーで区切ってみると、1位が今チャンネル登録者数が5.6万人で、私が2番手の4.6万人(2018年8月現在)です。
そして、3番手が1万人、4番手が0.8万人で、その下辺りが今かなり分厚いです。新興勢力がみんな頑張ってきているなぁ〜!という感じです。
じゃあ、ランチェスターの弱者の戦略で考えたときに、順位別に必要とされるものが何かを考えていきましょう。
- 1番:5,5万人:情報
- 2番:4.1万人:独創
- 3番:1,0万人:政治
- 4番:0.8万人:宣伝
1番上と2番手の私どもが戦い始めたのは5年前なんですけれども、もうその時から本当に悔しくて悔しくてしょうがなかったんですよ。
チャンネル登録者数は私が千人くらいで、相手が4千人くらいでした。
他にもコンサルタント系の、いわゆる事業者へ向けたユーチューバーっていうのがいまして、チャンネル登録者数はだいたい千人〜いっても1.5千人とかで、当時はみんなもう〜ひしめき合ってたんですよ。
でも、これだけ差がついてくると、本当に5年間やり続けてきて良かったなぁと思うくらいまではきているんですけれども。
チャンネル登録者数の横に「情報」や「独創」など書きましたが、これは何かと言うと、ランチェスターの弱者の戦略において、”取るべきもの”です。
1番手以外の弱者はどう戦ったら良いのか?
まず、1番手が取るべきものは「情報」です。
とにかく情報を集めて、特に2番手の動きに関する情報を集めて、先手、先手を打っていくと。それで自分の1位の座が保てるということですね。
それから、2番手が難しいんですよ…
2番手のランチェスターの弱者の戦略って凄まじく難しくて、ランチェスターの弱者の戦略っていうのは、基本的に弱い者いじめで、自分たちのシェアを獲得していくっていう考え方なのでね。
ただ、YouTubeの場合はやり方がチョット違いまして、本来でしたら2番手は1番手と3番手の2面作戦を取らなければいけないんです。
私が実際に自分でやってみて思うのは、1番手だけを見て独創性と差別化をやって行けば良いんじゃないかって。
ですから、3番手や4番手みたいに「自分より下の弱い者いじめ」をする必要は全くないと思っています。
では、3番手以下からは何かって言うと、基本的には「政治」とか「宣伝」っていうのがありますけれど、これはランチェスターの弱者の戦略の考え方自体が弱い者いじめだから、自分たちより強い所に自分たちが目をつけられないように…要するに上を潰すんですよ。
自分たちより上を勝手に潰させるという感じで、戦略論としてやっていく。
そして、YouTubeの場合は4番手以下の「宣伝」については、やはりコバンザメ商法みたいなものが1番合っていると思います。
昔、”YouTubeのヒール役”のシバターさんがヒカキンさんに噛み付いて「もの申す!系」でやっていたみたいにね、より自分より知名度が高くて上の方にいる人たちのコバンザメになって、自分のファンを増やして行く感じですね。
2番手は常に「差別化」「独創性」を求められる
更に2番手の私ども、あおば会計としての主力(お客様)を獲得していかねばならぬ時に、ランチェスターの弱者の戦略では「雑魚」と「クジラ」に分けるんですが、「雑魚」の生き方のほうが合っているような微妙な会社さんが1番良いお客様だったんですよ。
そこが欲しかったんです。
だいたい売上が1億円で、粗利が5〜6千万円あれば良いです。
そして、零細または小企業に行こうとしているモヤモヤ感とか、あとはこのままでいたほうが資金繰りがラクなんだけどな〜…っていう微妙なラインがあるんですよ。
だから、ここより無理に大きくしなくても良い、雑魚の生き方で良いんだよな〜っていう感じですね。
いわゆるクジラがいる所には絶対に行かない、大きな魚のいる所には絶対行かないっていう感じの(笑)、そういう生き方もあるよなって。
あとは2番手としてやはり考えなくてはいけないこと、どうしても1番手を抜く時に2番手が絶対にやっちゃいけないことは、1番手の「真似をする」ことなんです。
ですから、2番手は常に差別化、独創性がないといけない。
その時に「良い」✕「違う」
「良い」=1番手より”良い”動画を出さないといけない。けっこう厳しいですけれどやります(笑)。
それから「違う」=1番手とは絶対的に”違う”動画を出し続けていかないといけないんです。独創性ですね。
こうやって5年間戦ってきましたけどね、なかなか相手も強うございます。
5.6万VS4.6万。まだ1万の差があります。
ですけれど、4万〜5万っていう戦いであって何十万っていう敵ではないので、この戦い方でやって行こうかなと思っています。
1対Nの情報発信は営業として最高の武器
こうやって、今(2018年8月現在)だと1日に動画を見てもらえる回数がだいたい2.5万回までいくようになりました。
これも新作をどういう感じで出していくかによって随分と変わるんですけれど、今朝確認したところ過去30日間でついに100万回再生を超えました。
再生時間は1本あたり平均で5分くらい見てもらえるので、そうすると毎日2千時間を超える分を見てもらえるんです。
これを1日8時間、20日間働く普通の営業マンに換算したら12人分を超えるわけです。
もう最高なんですよ。
ただ、こんな具合に十分に営業活動はできているんですけれど、まだ1番手には敵わないんですね〜。
私の狙いというのは、もともとが「ラクに営業ができないか」っていうことなんです。
日本の小規模事業者というのは300万人はいるんですけれど、その300万人に向けて情報発信をしてきました。
その時に、チョット小さいところを狙いすぎたのかもな〜…と思ったのが、今数字を伸ばして来ている人たちっていうのは、けっこう幅広〜い人たちへの自己啓発系の発信をしているんです。
私はその幅広い人たちへの自己啓発系っていうのをやれなかったんです。
それは事業者の人たちと付き合いたかったからなんですが、そこら辺はちょっと弱いのかな〜と思っています。
こんな具合に、ランチェスターの弱者の戦略っていうのを少しでも分かってもらえたら嬉しいです。