クレジットカードを使うと、おもったよりも大きなお金を使ってしまうと考えて、カードで経費の支払いを行うのを避ける方がいらっしゃいます。
経費の支払いにクレジットカードを好んで使うべき3つの理由をご紹介します。
クレジットカードで経費を支払う習慣を作ろう
こんにちは。福岡の税理士、金成です。
もし、全ての経費が現金払いでしたら、クレジットカードの導入を今すぐ考えるべきです。
本日は、経営者がクレジットカードを好んで使うべき3つの理由をご紹介したいと思います。
経営者がクレジットカードを好んで使うべき3つの理由
理由1:資金繰り面でメリットが生じる
経営の格言に「Cach is King(キャッシュイズキング)」というものがあります。
会社のB/S(貸借対照表)には現預金の他に売掛金、車両運搬具、建物など様々な資産が計上されます。
クレジットカードの使用は経費の支払いを先送りすることができる=手元資金が厚くなることを意味します。
しかも、通常借入をした場合には利息の負担が生じますが、クレジットカードは手数料を相手が負担してくれるという、ある意味不思議なサービスなのです。
計画的に利用すれば、会社のキャッシュを分厚くする上で、キャッシュカードほど貢献してくれる武器はそうそうありません。
理由2:経理負担が大幅に削減できる
クレジットカードの支払いをクラウド会計と同期すると、記帳作業が大幅に削減できます。
仮に1枚の領収書を手入力で記帳するのに30秒かかったとしましょう。
月に200枚の領収書を記帳するためには約1時間40分(30秒×200枚)かかりますが、クラウド会計では自動で仕訳計上されますので、不要な時間となります。
入力スタッフの時給が仮に900円だとすると、年間で約18,000円のコストダウンが可能なのです。
仮に粗利率が25%のビジネスをしているならば、72,000円の売上を上げたのと同じ効果を、カードを利用することで得られます。
さらに、空いた時間でそのスタッフに別の仕事を頼むこともできれば、見える金額以上に会社のコスト削減も実現します。
理由3:経費の一元管理がしやすい
法人用のクレジットカードは、種類にもよりますが様々な支払いに対応しています。
家賃、光熱費、交通費、雑費などをカード払いとして一元管理することで、計画的な資金管理を行うことが可能です。
カード会社によっては、四半期管理レポートを送付してくれるところもあります。
さらに法人用クレジットカードは、個人カード以上にポイントやマイルを貯めることが可能ですが、これらのポイントには税金がかかりません。
ビジネスが大きくなるほどにクレジットカード利用効果は大きい
ビジネスが小さいうちには社長の個人カードで立て替えるというのも一つの方法ですが、ある程度の規模になったら法人カードの作成も検討してみましょう。
ただし、法人カードは通常「業歴3年以上で2年連続黒字決算の法人」を審査基準とするところが多いので、まずは稼ぐ必要があります。