起業を考える人の多くは、「何を捨てなければ行けないのか?」というところで思考停止し、結局は起業に至りません。キミアキ先生は、「起業を目指すなら、退職時と起業時それぞれのタイミングで、3つのものを捨てれば良いだけだ。」と言います。捨てるべき3つのものとは何かを詳しく解説していただきます。
退職する時と起業する時。それぞれのタイミングで捨てるものは3つだけだ。
今日は、「起業したいけれど〜」という戸惑いの渦中にある方に向けて、お話ししてみたいと思います。
前回の記事でもお伝えしましたが、起業したい!と考える夢見る夢子ちゃんが100人いても、実際に起業する人は10人もいません。
なぜかというと、起業したいと思っている人の殆どが「起業したいけど、捨てなきゃならないものが沢山ありそうで不安…そもそも何を捨てにゃならんのだ?」と思考停止しちゃうわけですね。
でも、起業目指して退職する時と起業する時に捨てるものなんて、それぞれのタイミングで3つしかありません。
起業を目指して退職する時に捨てる3つのもの
起業を目指して「会社を辞める」時に捨てる3つのもの、1つ目は「お給料」です。
お給料を捨てるっていうのはね〜、後々 凄まじく不安です(笑)。もらえなくなって初めて分かります。
2番目に捨てるのが「会社の看板」です。
自分の力なんてサラリーマンの時は「ほとんど無い」と思った方が良いです!
どんなに自分がスーパースターであっても、結局は会社の看板ですからね。
会社の看板を捨てて独立開業してみると、ホントどうしようもないモンです。転職するのであれば、その時には前の会社の看板が生きてくるんですけどね。
そして最後に3つ目は「信用」です。
信用というのは、パーソナリティの信用を失うとかそんなんじゃなく、お金に対する世の中の信用を失うということです。
例えば、住宅ローンを組むにしてもどこの会社に勤めているかって、結構重要ですよね。
もちろん1番強いのは公務員ですわ。そういう信用を捨てちゃう。クレジットカード1枚作れなくなっちゃうんだから。
こういうのを捨てる覚悟があれば、起業するために会社なんていつでも辞めることが出来ます。
起業するタイミングで捨てるべき3つのもの
あとは事業者になるタイミングでも、3つ捨てれば良いだけです。
まず1つ目、「出身校」を捨てましょう。自分がどこの学校を出たかなんて、全く関係無くなります。
転職するときは相場みたいなものがありますから、「どの大学を出て、どこの会社で部長職までやった」とか考慮されるかもしれません。
ところが起業した場合だと「東大出身なんです!」なんて言っても、「どこの灯台ですか?」と、こう切り替えされるだけです。
2つ目に捨てるのは、「出身企業」です。起業した後は自分がどこの会社に勤めていたかなんて、これも関係無くなります。
「以前◯通でマネージャーやってたんですけど、オリンピック開催にこぎつけたの、あれ僕です!この仕事はおいくら万円で良いですよ!」って言っても、相手は「◯通振りかざしやがって、コイツぼったくろうとしてるだけじゃねーか。」となりますよね。
そして最後に3つ目ですが…「生活」の私情を捨てる必要があります。
子供が小さいし、奥さんは専業主婦じゃないといけないんだとか、あとは住宅ローンがいくらあるんだとか、そういう私情を捨てて働かねばなりません。
転職するのであれば、ある程度お給料を考える時に生活背景を転職先に考慮してもらえますが、一旦独立をして事業者になると、こんなことはギャラに全く関係無くなります。
というのも、給料の考え方とギャラの考え方って全く違いまして、お客様相手に「自分は住宅ローンがあるのでこれくらい貰わないといけないんです!」なんて言えるわけがない。
言ったら言ったで、「そんなのアンタの事情じゃん!」と言われるのが関の山です。
要らないものを捨てたら後は行動を起こすだけ
こうやって紐解いていくと、もともと「労働者の世界」と「事業者の世界」っていうのは、差別は無いけれど区別されています。
全く違う世界なんだと考えると、サラリーマンの時の経験って実は殆ど役に立たないです。
事業者になったら、前の会社の看板を捨てなければいけないし、前の会社との関係ばかりでやっているところってほとんど儲かってません。
新規の開拓をどんどんやっていかなくてはいけないし、それだけのキーマンも増やしていかないといけない。
取引先もしっかり分散していかなければいけない。
そんな時に前の会社にしがみついているような営業の仕方だと、どうしてもやっぱり伸びないんですね。
起業しようと思ったら、「会社を辞める時と起業する時で、それぞれ3つずつ捨てて、先は成るように成る!」という感じでやっていっても良いのではないでしょうか。