こんにちは!
タナカキミアキです。
「時給日本一整体師」というフレーズで整体師の店や飲食店を経営している楽しんごさんのtwitterが炎上しました。
その投稿内容の一部がこちらです。
寝ててもお金が入ってくるシステムを
作っておかないと!
今後大変なことになるよ。頭使えよ!貧乏人
「頭使えよ!貧乏人」と言うのは言葉が悪いですが、事業構築をアドバイスしている立場からすると「寝ていてもお金が入ってくるシステムを作っておかないと」というのはかなり響く言葉です。
今回は、この「寝ててもお金が入ってくるシステム」の重要性と、それが出来ている企業の特徴についてお話したいと思います。
寝ててもお金が入ってくるシステムの重要性
楽しんごさんを例にあげると、楽しんごさん自身、整体関係やマッサージ関係の店のほか、飲食店も持っていらっしゃいます。
皆さんに知っていただきたいのは、最初の1店舗目を開くのはすごく簡単だけれども、頭を使って「寝ててもお金が入ってくるシステム」を作らなければ、2店舗目、3店舗目を出していことは難しいといういうことです。
「頭使えよ!貧乏人」と言うのは言葉が悪いですが、実際そうだと思います。
現在は新型コロナウイルスの影響で厳しい状況に置かれている企業がたくさんありますが、そういった企業は、これまで”頭”を使ってきたのか?と考えさせられる部分があります。
とくに、中小企業は組織論をわからず、なんとなく”経営もどき”をやっている場合がありますが、今からでも組織論をしっかりと見直さなければならないのではないでしょうか。
寝ててもお金が入ってくる企業の特徴とは?
「寝ててもお金が入ってくる企業の特徴」を知るうえで、以下の2つの組織体制について解説します。
- ライン組織
- ライン・アンド・スタッフ組織
それぞれ詳しくみてみましょう。
ライン組織とは
ライン組織とは、トップの社長がいて、その下に部門のリーダー達がいる形です。
中小企業では圧倒的に多い形です。
部門リーダーが、ベテランの現場のリーダーとしてしっかりと現場をまわしていくという、中小企業の典型的な形ですね。
ライン・アンド・スタッフ組織とは
ライン・アンド・スタッフ組織とは、ライン組織に「スタッフ」というものを加えた形です。
これは天才ナポレオンを打ち負かすために作られた組織が原型になっています。どうしてもナポレオンを倒したいという捕虜たちが考えたのが「スタッフ」と呼ばれる戦略と戦術の頭脳集団です。
これが企業体にも生かされていて、多くの大企業が「ライン・アンド・スタッフ組織」というもので運営されていますし、中小企業でも成長しているところはこの組織で進めています。
スタッフ部門の特徴
とにかく部門リーダーとはぶつかるので仲は良くありませんし、給料もそれほど良くありません。しかし、クビにならないことが多く、つぶしがきくので、他の会社からよくヘッドハンティングされます。
スタッフ部門には決定権はなく、決定するのは社長や部門リーダーなので、中途半端な仕事ではありますが、ショービジネスやスポーツビジネスに置き換えると、運営などの裏方がスタッフで、部門リーダーたちは選手です。
現場の選手たちは取っ替えが効きますが、一方運営側は定年までいられるという違いがありますね。
スタッフ部門の事例
スタッフ部門が日本の会社で取り上げられたのは、当時ナショナル(現在のパナソニック)の松下幸之助さんが社長だった時です。
松下幸之助さんは、工場長以上の強い権限を経理の部長たちに与えました。
すると、部門リーダーの工場長たちが「これを作りたい」と言っても、スタッフ部門の経理部長が「採算が取れないのでダメだ」と言えるようになり、部門リーダーからは「誰が現場を仕切っていると思っているんだ!」と怒りの声があがりました。
しかし、松下幸之助さんはあえてそういう組織にして、それを京セラの稲盛和夫さんなども引き継いでいて、スタッフ部門が非常に重要視しされるようになりました。
まとめ
寝ててもお金が入ってくる企業の特徴とは、スタッフ部門のある「ライン・アンド・スタッフ組織」です。
社長やスタッフが、寝ていてもちゃんとお金が入ってくる仕組みを考えているわけなんですね。
だいたい今100人の会社であれば、スタッフは5人位いるもので、どうやったらお金が入ってくるかについて頭を使っています。
あなたの会社でも「ライン・アンド・スタッフ組織」を検討してみてはいかがでしょうか?