経営者なら「志」を持ったほうが良い!と言われるのはなぜか?

経営

「経営者ならば志を持つように」とよく言われますが、なぜなのでしょうか?

単なる精神論としてではなく、志が業務を行う上で経営者を助ける4つの場面を、キミアキ先生が紹介してくれます。

経営理念!等とあまり堅苦しく考えず、「ありたい自分」というところから志を決めて、商売をやってみるのも良いかもしれません。

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志を持ってると長いお付き合いがしやすくなる

勤め人の時に「志」というのはそれ程重視されないものですが、自分で商売を始めるとなると、この「志」というものが、真っ先に試されるシーンが沢山あります。

経営者同士で話をする場合なんかは、大抵の場合、「あなたはどういう想いで商売をやっているんだ」みたいな感じの質問で試されますよね。

この質問をよくよく考えると、商売っていうのは、基本的に長期戦なんですよね。

ですから、お付き合いが長くなっていくことを想定した時に、どうしてもこの質問が必要になってきます。

なぜなら、小さな商売っていうのは、付き合う人や付き合う会社次第で、ほぼ全て決まっちゃいますから、「良い人たちの仲間に入れてもらう。」ということが、1番大事なんです。

その時に「この人は良い人なのかどうなのか?」を図る物差しの一つとして、「志」みたいなものを問われることが、実務では沢山出てきます。

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志は良い人との値切り無しな取引を産む源泉

では、良い人達ってどんな人達なの?という話に移りましょう。

良い人たちの基本的な考え方というのは、江戸時代に活躍した近江商人による、「三方良しの思想」を大事にしていたりします。

売り手良し・買い手良し・そして世間良し

こういう思想ですね。

近江っていうのは今の滋賀県ですね。近江商人は行商に行ってたんです。

そして儲かったお金で、”世間良し”を実践すべく、橋を作ったり、学校を作ったりしたんです。

やはり三方良しの思想の人たちと付き合っていると、『値切り勝ちとかは絶対に無い』っていうのが分かります。

値切って勝つ思想の人は、良い人たちの仲間に入れてもらえないです。

儲かっていない人は、付き合っている人を見れば分かるんですけれどね、皆さん値切り屋ばっかりです(笑)

自分も買い叩かれてますから、自分も人を買い叩くと。そういう人たちの輪にいるわけです。

ですから、やはり原点に還る時は、近江商人にとっての志でもある、三方良しの思想を思い出して欲しいなぁと思います。

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志は良い採用を生み出し事業継続を助ける武器

あとは事業の継続性に、志は役立ったりします。

先程の江戸時代の近江商人もそうなのですが、あの当時には家業の永続を願った、家訓みたいなものがあったんですよね。

今は、更にもっと、事業の継続性をきちんと考えてやっていかなければいけない。

特に中小零細企業は10年持つ会社が1割しかないですから、事業の継続性を考える時に、自分たちも昔の商人たちで言う家訓みたいなもの、経営理念をきちんと持っていた方が良いわけです。

というわけで、一応、志を皆さん経営理念に表したりします。

例えば、うどん屋さんで吉野家グループの『はなまるうどん』さんの経営理念を見てみましょう。

株式会社はなまる経営理念

お客様の声に常に耳を傾け
「本当」「本物」「正直」であることを貫き
日常の中にある「驚き」と「感動」を
「食」を通じてお届けし、
お客様と「喜び」「感動」を共有する。

正直かつ真摯に良い商売をして、お客様と共に喜びや感動を共有して、働く俺たち皆もハッピーになろうと、とても楽しそうだし、良い人な感じ出てますよね(笑)

なぜこういう経営理念を持っているかと言うと、やっぱり楽しそうで良い人達の回りには、仲間が出来やすいですよね。

ある程度の会社規模になりますと、仲間を効率的に作る(採用する)ために、きちんとした経営理念を持つことが、理にかなっているわけです。

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志は起業時に起きる現実と虚像の乖離を埋める

それから、起業当初はなんやかんやで、サラリーマン時代に自分が思い描いた青絵図が全然役に立ちませんし、自分は出来る人と思ってたのが何にもできなかったりして、非常に辛い場面が続きます。

そんな時に役立つのが志です。

”志”というのは”ありたい自分”であって、「1年後、3年後、5年後に、どうありたいか?」って考えていく作業のアウトプットに他なりません。

やはり、商売は人を喜ばせてナンボなので、「人を喜ばせたい自分っていうのがありたい自分なんだ」、「人の悩みを解決したい自分っていうのがありたい自分なんだ」という志が人を強めます。

でも、今の時点では、まだ虚像じゃないですか。

「こうありたい」という自分はあるのだけれど、自分の現実は理想に対して、まだ虚像でしかないわけです。

虚像に翻弄され続けている間に、ぶっ倒れる会社が殆どなので、今は虚像でも言葉で志として具現化したほうが迷わないです。

虚像を1年後、3年後、5年後、時間をかけて、苦しい中で迷わず実像に近づけていく為には、やはり”志”みたいなものはあった方が良いと、私も思っております。

経営理念!とかあまり堅苦しく考えず、ありたい自分というところから志を決めて、商売やるのもいいんじゃないかと思います。

志が問われる時★良い人たちの輪に入るには?
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タナカキミアキ

売らない営業マン タナカキミアキ

YouTubeチャンネル「キミアキ先生の起業酔話」で、
中小企業経営のこと、起業のこと、経理のことを、
顧問先法人100社・個人事業者50名を抱える現場目線で
お話しています。

所有資格:

日商簿記検定1級
全経簿記検定上級
全商簿記検定1級で簿記検定3冠王、
税理士
簿記論・財務諸表論で簿記4冠&簿財番長
宅地建物取引主任者
ファイナンシャルプランナー
かわいらしい秘書検定2級
普通自動車に普通自動二輪
みんなの安全を守る甲種防火管理責任者
珠算3級
よく分からん情報処理検定2級

…などプチ資格オタク

妻は「あおば会計税理士法人」代表税理士の田中朝代。

18歳の時に簿記1級のクラスで出会って、
15年後になぜか結婚しました。

中小零細企業の経営に関しては夫婦揃ってめっぽう詳しいので、
ガンガン講義やっていきます!

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