起業と事業の違いとは?「起業」は簡単!「事業」は困難!

経営
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事業を永続させるには

みなさんこんにちは。組織活性化プロデューサーの南本です。

私の定義で起業と事業の違いですが、起業は簡単で誰にでもできます。
会社を作って、届出をすれば起業になりますから、100人が100人ともできると思います。

ただ事業というのは難しいです。
事業は継続性、永続性が求められ、起業して10年後まで行きのびている会社は10%とか5%とか言われています。
100社立ち上げて5社もしくは10社ぐらいしか生き延びられないのです。

それが事業です。

どうして生き残れないのかというとキャッシュがなくなってしまうからです。
つまり、社会に役立つサービスを提供して、永続的に事業収益を稼ぐような仕組みを作らないと事業にならないのです。

10年永続している会社は10%以下

9割方が10年後に消滅しているということは勢いで起業してしまい、起業する前に事前に事業性があるかということを考えていないということです。
そうならないために私から送るエールということで受け取ってください。

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事業化には戦略性が必要

起業して事業化するには戦略性が必要だということです。

理念コンセプト

どうしてこの事業をわざわざお金を出して自分がやるのか、起業してどのように会社として運営するのかということをまずまとめてください。

事業をやるべきいう意味や社会性、どういう判断基準で経営していくかという経営ポリシー、目指すべき方向性を決めてください。
どういう人たちに役立つ商品、サービスを提供して、喜んでもらいたいのかといった方向性です。

自社の行動特性

自社の行動特性がしっかりしていないと社員が増えていってもどんどん辞めていくということになるので、こういう人材が欲しくて、こういう行動をして欲しいというものをまとめておかないと、会社というのは人が増えたときにシュリンクしてしまうということがあります。

行動特性を整理しておいてください。

マーケティング

マーケティングとは顧客創造ですが、お客さまがいなければ、あなたの商品がどれだけ良くてもサービスがどれだけ優れていても、誰も対価を払って購入してくれません。

ですからあなたが考えているお客さまがどこにいるのかを分析して、似たものを売っている競合他社も分析しないといけません。

今は、いろいろな業態があって、アマゾンなどのようにいろいろなモノを売り始めているので。皆が皆同じモノを売っている可能性があります。自社の顧客がどこにいるかをまず決めて、自分のお客様をつくっていくということです。

さらにナンバーワンになるまで属性やエリアや年齢や行動特性などで市場をどんどん絞り込んで、たとえば夜中に働いている人だけをターゲットにするとか、ナンバーワンになれそうな領域まで絞り込むことです。

そうするとあなたのお客さまは数少ないかもしれないけど、そこを狙っていくとその領域には大手企業が潰しに来られないわけです。
まずナンバーワンになれるぐらいに市場を絞り込んで、ある程度のシェアをとっていくというマーケティング的な戦略を起業する前に考えておかないといけません。

狭い領域だけど自社の商品やサービスを受け入れてくれるお客さまを相手にがんばってやっていこうというようなことを考えてください。
マーケティングというのはものすごく大事です。

付加価値をつくって他社と差別化していく

お客さまが決まったら人的な要素を真似できないように仕込んで、競合他社に負けない付加価値をつけてください。
お客さまからは同じようなサービスに見えますが、例えば、サービスメンテナンス10年間保証とか、電球1本からでも変えますというようなコンセプトです。

本当に電球1本変えてもらったら、おじいちゃんも申し訳ないと思うので、そうしたらテレビを買い換えますというような感じで儲かっている「でんかのヤマグチ」と行った会社もあります。

大手は、いろいろなエリアをカバーしているので、人件費をたくさん使ってまで真似できないわけです。
エリアを絞り込んでいく場合には、人海戦術からこのようなことができるわけです。
こういう風にして、今、年金がもらえていないという高年齢の方をうまく活用させていけばいいのではないでしょうか。

私のおすすめは人的要素を組み込まないと大手がシステム化して入ってくるので、人的要素でお客さまに喜ばれる要素を組み込んでいくというのが一つのポイントです。

財務・管理会計

今スタンドアローンの会計ソフトはたくさんありますが、クラウド会計に今から移行すべきです。
そうすると日々の試算表は連動されているので、どんどん仕分けがついていきます。

クラウドにすると、経営者は出張先からでも自宅からでも財務会計がある程度わかってきますし、それに加えて将来財務諸表が出てきた時に戦略を立てるのが、財務部ベースになってきますので、意思決定ツールのためにもクラウドの管理会計システムをまず入れてください。

中小企業の経営者は、例えば6月に締めて、7月10日くらいまでには6月末の概数売上とか経費をある程度出して、時系列に売上の推移、営業利益を分析するために、過去1年、2年の数字を資料を作って管理していくべきです。

それができないようでしたら税理士さんに頼んでください。
ただし、税理士さんというのは過去の会計は非常に得意ですが、未来の会計というのはあまり得意ではないからか、お金にならないと思っていますのでやりたがりません。

そこで、私はこのクラウド会計を今推奨しています。

エクセル等で管理会計を出して意思決定を早めにやっていきましょう。
6月末の分は7月10日までには意思決定できるような資料を出して、方向転換するなり、今のままいけると思ったら代替プランを作って管理会計の資料を見ながら意思決定をしていくことがとても重要なところです。

起業する前に財務についての本を10冊は借りてきて読んでください。
管理会計や財務会計という2つのキーワードがどんな書籍にも載っていますので、自分で実践していくためにその違いをまず理解してください。

労務管理

社長が一人でやるのであれば不要ですが、人がどんどん増えてきた時に労務管理やマネジメント、組織を大きくするための重要なツールというのはなんといっても仕組みなのです。
ですからそれをうまく社員を雇用するなら、組織で戦うチームをまず作ってください。

特に起業するような人は、営業でトップレベルだったとか、技術ですごく開発能力があったとか、トップを極めたいという人がだいたい起業するものです。
そういう方は自分の従業員の気持ちがわからないのです。
従業員に対して、どうしてそんな簡単なことができないのかというようなマネジメントをしてしまうので、社員が辞めていってしまいます。

自分ができない人を集めているのですから、組織で戦う、チーム制で戦うような発想に変えてください。
これが苦手でできない人は事業化は無理なのです。

マネジメントというキーワードでチームで戦えるような組織を作っていくことができない人は事業化は無理ということになります。

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永続させる事業化にはマーケティングと財務と労務が重要

今回のテーマは起業するのはとても簡単ですが、事業化するためには理念とかコンセプトを最初にまず作って、マーケティングと財務、労務、自分の商品の差別化を図って、それを毎月数字的な要素で見ていって、ちょっとよくない時には代替プランを発動して、違う方向に導いたり、仕組みも変えていくマネジメント要素が非常に重要だということを紹介しました。

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まとめ

まず、マーケティングと財務と労務について、10冊ずつ合計30冊の本を選んでください。
そうすればなんとなく自分でやらないといけないことはこれだというのが30冊の本でわかります。

それを実践しながらトライアンドエラーで経営を修復していけば、10年以上永続できる会社が作れると私は思います。

 
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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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