ビジネスの本質は戦い。ユートピアなど無い。
今回は、「あなたのライバルに打撃を加えて引き離す方法」です。
タイトルを見ると物々しいと感じる方もいるかもしれないですが、ビジネスの本質は戦争です。
戦国時代の武士と同じで私達は相変わらず戦いを続けなければなりません。
刀と槍が商品やサービスに変わり、軍隊を動かす戦術がマーケティングに変わっただけで、ビジネスの本質は戦いです。
「戦わなくても良い商品やサービスを世の中に提供すれば、お客さんは必ず自分たちのところに来てくれる」なんて、ユートピア思想の甘ったれた考えを語る人もいますが、私はこれを断固否定します。
頭狂ってるのかと思ってしまいます。
あなたに戦う意思が無くてもライバルが戦いを挑む
あなたがたとえ戦いたくなくても、良い商品やサービスを世の中に提供していたら、すぐに大手は真似します。
ライバルもあなたの商品やサービスとよく似たものを提供しはじめ、あなたのことを引きずり降ろそうとします。
これが現実ではないでしょうか。
また、良いものが売れるとは限りません。
あなたの商品やサービスを真似たライバルがいたとして、たとえそれらの品質が悪くとも、あなたより売り方がうまければ、あなたよりライバルは売れて、しまいには顧客を奪います。
だからと言って、こちらが同じように品質を悪くしちゃいけない。だけれども現実を見ると、そういうことをやって、私達に戦いを挑むライバルがいることは事実です。
だから、戦国時代と何も本質は変わっちゃいないんです。ビジネスの世界にいる限り、私達は戦いを避けて通れません。
ディスラプターがあらゆる業界を再構築する
もう一つ、ビジネスの世界では、今川義元が織田信長に負けたように、玄人が素人にある日突然負けることがあります。
絶対にこの会社上手く行ってるよな、と思われていた会社が、素人の考えた新しいビジネスに突然負ける時があるんですよね。
たとえば、ヤマダ電機のような家電量販店は、2010年くらいまで、こんなにも利益が出ているのか、敵はいないんじゃないか?と思われていました。
ところが今はどうでしょうか?
インターネットで本を販売していたはずのアマゾンに、見事に市場を奪われました。敵は同業の家電量販店ではなかったのです。
今、彼らのようなディスラプター(侵略者)と呼ばれる新興企業が、テクノロジーの台頭と共にあらゆる業界に乗り込んでいます。
私達はこのような存在にも戦いを挑まれているわけです。「戦わねばならない」という原則は、戦国時代からちっとも変わってないのです。
ライバルにやられたら困ることリストを作れ
このように、大手、同業他社、ディスラプターと呼ばれるライバルとの戦いに挑まねばならぬ状況で、今日は「あなたのライバルに打撃を加えて引き離す方法」をお伝えします。
それは、「あなたがライバルにやられたら困ることリストを作る」ことです。
同業にこんなことをやられたら困る、大手にこのサービスを真似されたら困る、ディスラプターが市場に入ってきたら困る、それらをリスト化しましょう。
そのうえで、困ることリストに対して、対抗策を練って実行する、あるいは他社にやられたら困ることを自らがやる、といった形で実践に移していくのです。
あくまでも、良い商品、サービス、接客を行うことは変わらない、むしろこれを高めたうえで、外部の他社に対して先手必勝で、自分がやられたら困ることを先にやってしまいましょう。
お客様は自国の領民みたいなもので、善政を敷けばあなたが戦う原資を作ってくれますし、悪政を敷けばあなたからライバルに離れていってしまいますから。ここは同時並行です。
実現できること、インパクトの大きいことから順番に、手堅く、ライバルにとっていやらしく感じるくらいにやるのです。
ぜひ、ライバルとの戦いに勝つため、「あなたがライバルにやられたら困るリスト」を作って、その中身を自ら実践してください。