どんなに最悪な状況であっても、人生はふりこと同じ状態であって、悪い方に振れているなら、いつか必ず良い方向に振れます。悪い状況にある時でも、「人生は振り子と同じだ」と思うことができれば自分を客観視することができますし、良い方向へ振れるタイミングに向けた準備をすることもできます。どんな状況にあっても今を一生懸命生きる人にチャンスが訪れるのです。
「人生は振り子と一緒」悪い方に振れる時がある
今日は、「人生は振り子と一緒」というテーマでお話したいと思います。
どういうことかというと、もし仮に今貴方が非常に苦しい状況にいるとして、たとえば経営が上手く行ってない、頑張ってきた挙句うつ病になってしまった、身体を壊してしまったという状況にあるとします。
でも、どんなに最悪な状況であっても、人生はふりこと同じ状態であって、悪い方に振れているなら、いつか必ず良い方向に振れるということを忘れないでもらいたいということです。
人生は自分でコントロールしようと思っても、どうしようもなく悪い状態となる時があるのですが、その時は「良い方向」に振れた時に備えて準備する期間だと、悪い時間が経過するのを待とう、そう考えてもらえたらと思うんです。
振り子の原則を知ると悪い時に自分を客観視できる
今、成功している経営者の方とお会いしても、皆さん同じことを言います。
「あの時はきつかったね。」「本気で駄目かと思った。」って、今は状況が好転している人にもそんな時期が必ずあります。
酷い時には、自己破産を経験し、家も家族を失い、そんな経験をして、今の成功に至っている、そういう人も沢山いらっしゃいます。
要は何かというと、人生が振り子だと思っていただければ、今の状況というのは「たかだか悪い方向に触れているだけだ」と、そう思えるんです。
客観的に自分の状態を見つめて、「じゃあ、どうしたら良くなるのか?」というふうに思考を巡らせて、やるべきことをひたすらやる、行動することに自分の力を使うことに集中できます。
人間は悪いことに囚われすぎると、どうしても「良いことなんて起こらない」というふうに考えてしまうものです。
心のあり方で振り子は悪い方向から良い方向へ変えられる
私の知り合いにもこれを実践した経営者の方がいて、その方は60代で胃がんとなり余命半年と宣告されて、その時はたしかに悲嘆していました。
振り子の状態も悪い方向にあったと思います。
しかし、彼はその後すぐに、「あと半年あったら何ができるだろう?」と考え、早急に会社の人事体制を組み換え、家族やお世話になった人達、仕事のパートナーと良い関係を保って過ごすことに、その後の一年を費やしました。
最後には残念ながら亡くなられましたが、彼が陽転思考で悪い状態の振り子のときも腐らずにやるべきことをやったことで、確かに振り子は良い方向に振れました。
会社の事業承継は順調に行われ、家族の争いも無く、多くの人に囲まれ、感謝されながら、彼はこの世から旅立ちました。
物理的な生き死にの問題はなかなか変えることができませんが、良い方に考えた時に人生は必ず良い方向に向かうんだと、彼を見た時に私は実感しました。
大抵の「最悪な状況」は「良い思い出」に変わる
今はなんともなくとも、過去に「どうしようもない」状況を、皆さんも形は違えど色々経験されているのではないでしょうか?
しかし、時間が経過した今、そのときの出来事というのは大抵、「あんなこともあったな」「良い思い出だ」と感じるものに変わっているはずです。
私自身も起業後の食えない時代に何個もアルバイトをかけもちながら、睡眠時間は1〜2時間という時代がありまして、おまけに病気になって、それでもやめられないという状況、いわゆる振り子の「負の状況」がありました。
大学院を出て、研究者の道でやっていけて、何個かの会社の役員をやっていたそれまでと、30過ぎてからのギャップが最初は本当に辛かったです。
でも、その時も「人生は振り子だ。いつか良くなる。」と信じていました。
それを経て今の私があって、やっぱり思うのは、「全部良い経験だったよね」ということです。
悪い方に振れていた経験が、良い方に振れている今に大きく生きています。というか、全てがよくなります。
ぜひ、今辛い思いをされている方がいるのなら、人生は振り子のように振れて、今が悪いなら良い時が来ること、それに向けて今からやるべきことを淡々とやっていくんだということを覚えておいてもらえればと思います。