「今年こそは海外進出し、攻めに打って出る。」と誓ったものの、なかなか行動のきっかけが見いだせないまま、時間だけが過ぎ去っていませんか?そこで本稿は、何の人脈も伝手(つて)もないけれど、とにかく海外進出したい経営者の皆様に、まずは取り組んでみてほしいことを3つご紹介します。
海外進出「やるやる詐欺」になってませんか?
私どもガルベラパートナーズは、アメリカ、香港、中国本土、ベトナムをはじめとした、海外の様々な国へ進出する際のサポート業務を行っております。
海外進出を経営者が目指す理由は、
- 国内のマーケットは既に知れており、より大きな市場を手に入れたい
- より多様な文化に触れて、会社のできることの幅を広くしたい
- 売れる商品にフォーカスし更に売りたい
といったふうに様々ですが、皆さんに共通しているのは、「会社をもっと成長させたい」という意欲です。
ところが、
「今年こそは海外進出し、攻めに打って出る。」
年始にそう誓ったものの、なかなか行動のきっかけが見いだせないまま、時間だけが過ぎ去っている方も結構いらっしゃるのではないでしょうか?
その理由は単純で、「どうやれば良いのかわからない」というものだったりします。
そこで本稿は、何の人脈も伝手(つて)もないけれど、とにかく海外進出したい経営者の皆様に、まずは取り組んでみてほしいことを3つご紹介します。
何の人脈も無いけど海外進出したい!ならば、まずはやってみてほしい3つのこと
1)海外進出セミナーに参加する
何の伝手も無いけれど海外に行きたい。そう考えているのならば、まずは王道の「海外進出セミナー」に参加してみませんか?
ジェトロ(日本貿易振興機構)は海外進出セミナーを毎日のように定期的に開催しています。
自分が進出したいと興味を持っている国を対象としたセミナーを調べて、まずは参加してみることをお勧めします。
参考リンク:ジェトロ:イベント情報
セミナーは東京をはじめとした3大都市圏を中心に開かれていますが、地方都市で開催されることもあるので、まずは行けるところから行ってみましょう。
また、中小機構(東京都虎ノ門)も、海外進出に関するセミナーを無料で開催しているので、こちらに参加してみるのはいかがでしょうか?
参考リンク:中小機構:海外展開セミナー開催要領
2)海外進出向け補助金・助成金の活用
「そんなの当たり前」とおっしゃる方のツッコミ、甘んじて受け入れます。
ただし、なんの伝手も無いならば、海外進出をサポートする補助金・助成金を取得するために行動することが、実際にその手助けとなります。
補助金・助成金を取得するためには、ある程度海外に進出するための知識を得る必要がありますし、申請の過程で我々のような海外進出をサポートする人間と協業することが増えます。
最初は漠然とした「行きたい」という思いを、「どうやって攻め込むか?」という戦略へ「落とし込むためのきっかけ」となります。
毎年公募がある補助金や助成金をご紹介すると、以下のようなものがあります。
参考リンク1:ジャイカ:中小企業海外進出支援事業
参考リンク2:中小機構:平成29年度海外ビジネス戦略推進支援事業(今年は終了)
参考リンク3:ジェトロ:アフリカビジネス支援サービス
3)自分達が販売しやすい商品・サービスの輸入を始める
海外進出というと、「海外へ販路を拡大すること」と思われがちですが、国内に既存の販路があり、今まで以上によい商品を顧客が求めている場合、まずは海外の商品・サービスを輸入することから始めるのも1つの手です。
意外かもしれませんが、海外の企業にとって日本はとても魅力的な巨大マーケットの1つです。
国土面積が世界61位の国に、世界で10番目に多い1.2億人の人が住んでおり、「流通面やマーケティングにおいて、これほど効率的に売上を立てやすい国は無い」と、日本のマーケットを狙う海外のビジネスマンはよく言います。
その販路を既に持っている私達は、海外の企業にとってみれば、何がなんでもパートナーになりたい相手と言えます。
ビジネスの鉄則は、「まずは相手の役に立つこと」ですが、これは世界共通です。
まずは、売ってあげることから、海外企業や、その国の大使館との関係性を深めて、いずれ商品を逆に輸出展開するというのも1つの有効な手段です。
ただし、海外企業はだいたいシビアに結果を求めます。どうせ販売するなら、自分達の販路と親和性の高い分野から始めるほうが良いでしょう。
根拠の無い自信と失敗をおそれず行動することが一番大事
ここまで具体的な提案をしてまいりましたが、「何の伝手も無い。」という表現、これ実は「不安」を表す一種の感情表現だったりします。
たしかに、「どうやって?」という具体的な方策はもちろん大事ですが、海外進出するにあたり一番大事にしてほしいのは、「根拠のない自信」と「失敗をおそれず、まずは行動すること」です。
今や海外進出を果たして成功を収めている企業の多くが、最初は何の伝手も無く、まずは1通のメールを海外に向けて打つこと、最初は伝手が無くとも「自分が海外進出を果たしたい」と表明し行動することから始めています。
がむしゃらな起業時を思い出してください。意思あるところに道があったはずです。
ここまで企業を存続させてきたあなたにとってみれば、とても容易いことではないでしょうか?