経営コンサルタントとして1,600社以上のコンサルティングに関わってきた島倉さんは、稼いでいない社長が使えないスキルと薄っぺらい人脈にお金と時間を使っていると解説します。社長の本分とは何なのか?本当に生きた人脈はどういう過程で得ることが可能なのか?詳細をお届けいたします。
稼げぬ社長はスキルと人脈になぜか投資する
今日は、「稼ぐ社長は絶対に投資しないのに、稼げぬ社長はなぜか投資しているもの」というお話をしてみたいと思います。
結論から言いますと、稼げない社長は使えないスキルと薄っぺらい人脈に、時間とお金を惜しみなく投資します。
稼げない社長さんを見ていると、残念ながら本当にこれは当たってます。
稼げない社長は、SNSとかでよく見かける、ランチ会、朝会、お茶会とか、本当にこういうところで時間とお金を使ってます。
それで、その交流風景を笑顔でSNSに載っけるんですけれど、はっきり言って「何のためにそんなことやってるの?」って話です。
最悪なのは、社長になったのに資格を取るのに精を出し始めるというパターンです。
こういう人ほど、知らない間に廃業するか、うだつの上がらない状態を続けざるを得ない、そういう風景を見てきました。
社長がスキルに投資?それは社長の本分でない
まず、なぜ社長がスキルなんかに時間を費やしたら駄目なのか?ということについて考えてみましょう。
その理由は、会社を始めたら、社長は売上に直結すること以外、自分の時間とお金を費やすべきではないからです。
というのも、社長の仕事はマーケティング以外にありません。新規のお客様を如何につかまえ、リピートにつなげるか、この仕組みを考えることが社長の仕事です。
スキルは仕組みの1歯車に過ぎません。
もともとスキルがあるなら使えば良いけれど、スキルがないなら持っている人を生かして、新規顧客を作り、リピートを増やす仕組みを考えるのが社長の本分です。
一時期、日本経済(市場)はこれからどんどん小さくなっていくから、如何にリピート客を増やすかを考えなければならない、って論調のマーケターさんが増えました。
だけども、新規顧客を取る作業を疎かにしていると、必ず顧客償却が起こります。
それと同時に、新規顧客を取るのには大きな労力が必要になりますけれど、これを行っていないと、企業から、社長から、従業員たちから、生存本能が失われます。
これは非常に、本当にヤバイです。なぜかって、周りは飢えた狼の群れです。ちょっと貴方のビジネスモデルが良ければ、真似して、貴方から顧客を奪い、更には残っていたはずの見込み客も奪っていきます。
こんな状況で、社長自身がスキルアップに時間とお金を投資するなんて、よっぽどのバカか、勝算がない限りやっちゃ駄目なことです。
本当に良い人脈は自分が稼がぬ限り得られない
次は人脈について考えてみましょう。
特に、ランチ会、朝会、お茶会とか、こんなところに時間を使っている社長さん、本当にもったいない時間の使い方をしています。今スグやめましょう。
ああいうところに行ったら、価値観のつながる人同士が集まるから、短期間で良質な人脈が繋がって行く!って、本気で思っている人がいるんですけれど、繋がることなんてありませんから。
というのも、本当に良質の人脈というのは、基本的にこちらが時間を掛けてギブを続けない限り作れません。
ランチ会、朝会、お茶会、集まっている人達ってどうですか?意識高い系なのはわかるけれど、本音は「仕事ください!」「良い人とつながりたい!」って、基本的にテイクな姿勢の人しかいないわけです。
相手に与えて、与えて、与えて、ようやく相手に信頼してもらって、何かをもらえるようになる。
これが、本当に信頼関係のある人脈つくりの基本です。
笑顔で色んな人とサクサク「つながりましょう」と言って名刺交換している人なんて、北川景子や新垣結衣みたいな見た目キレイな子じゃないと付き合いたくないと言ってるオッサンと同じです。名刺交換しながら相手を品定めしているんです。
そんなことより、自分が凄いなと思う人がいたら、その人が持ってる商品やサービスをまずは買う、できれば一番高いものを買う。そうすれば、相手は自分のために時間を作ってくれるようになります。
確かに深い人脈は最終的に凄く重要です。でも、繋がりたい相手から一番高いものを買うにしても、お金が無いなら買えません。
じゃあ、どうするの?って話ですけれど、くどくてゴメンナサイ。
社長の本分である仕組みとして誰かに価値のあるビジネスを作り、「売上に直結する仕事」をしっかり実行して、ぶっちぎりで実績とお金を作ること。
これ以外に、まず最初の段階で手をつけることってないんじゃないでしょうか?