「1日20時間も一生懸命仕事をしているのに全然儲かっていない。」社長と会社がこのような状態ならば、それは社長の仕事に大きなムダが生じていることを意味します。社長の仕事は売上・収益に直結する仕事と、資金調達に集約されるからです。そこで本稿は、社長がムダな仕事に膨大な時間を過ごしていないかチェックする簡単な方法をお伝えします。
1日20時間働いても儲からないフラフラ社長
今日は、社長のやるべき仕事・やってはいけない仕事、というテーマでお届け致します。
このテーマでやろうと思ったのは、ある零細企業の社長さんに相談を受けたことがきっかけです。
その社長さんがどれくらい働いているかというと、1日20時間だそうです。
ここで、マジかっ!と思ったのですが、2時間ちょっとしか睡眠していないとも言われまして、たしかにフラフラしていらっしゃるなと思いました。
人の集中力って、1回持続してもせいぜい30〜50分が限界と言われていますから、そのバイタリティは物凄いなとは思ったのですが、案の定あまり儲かってはいらっしゃいませんでした。
社長の仕事は常に売上・収益に直結すべきもの
でも、20時間も一生懸命仕事をしているなら、絶対に儲かっていないといけない。全然儲かっていないということは、何かがおかしいんです。
そこで、社長さんが20時間で何をやっているか聞いてみると、これまた多岐にわたっていらっしゃいました。
お客さんと関わっている時間以外に、経理、ホームページ更新、チラシのポスティング作業まで、全て自分でやっていると。
だから、ご飯やお風呂の時間を抜いたら、寝る時間が2時間ちょいしか無いということだったんです。
もうお察しの方もいらっしゃると思いますが、彼は社長として殆どの時間をムダに費やしていました。
社長のやるべき仕事とは、
- 集客・マーケティング=売上・収益に直結する仕事
- 資金調達=会社のライフラインを生み出す仕事
これだけです。
もっといえば、これ以外の仕事は、社長以外で全て誰かにやってもらうことを意識する必要があります。
たとえば、経理、ポスティング、これって数時間は1日に費やす作業ですけれど、その時間に集客・マーケティングをやっていれば、どれだけ多くの収益が見出せるでしょうか。
何千万、何億円を生み出すチャンスがあるはずです。
経理もポスティングも企業規模がまだ小さいなら、月刊で数万円ずつ出費すれば、分析までしてくれる優秀な人材に任せられるものです。
どちらの仕事を自分が取るべきかは、冷静に考えれば簡単に理解できるはずですよね。
社長にとってムダな仕事を抽出する簡単な方法
「そいつバカじゃん!」って言われる社長さんもいらっしゃるかもしれませんけれど、実際に自分の業務を振り返ってみると、皆さん50歩100歩で驚くほど彼と同じことをやっています。
それを確かめる方法がありまして、以下のことを一度やってみてください。
- 1日の平均的なタイムスケジュールを書き出す
- 自分のやっている業務を「売上・収益」に直結する仕事か◯✕を横に書く
これをやって、✕のほうが多い人はムダな時間を過ごしている社長さんです。
タイムスケジュールを書き出す時に抜けるのが、フェイスブックをやっている、ラインをやっている、なんて時間ですけれど、これもトータルで書き出してみてください。
売上収益に直結しないのに、合計で何時間もやっているようなら、これは究極のムダなので、一度これらをシャットアウトするのも1つの手です。
こうやって、売上・収益につながらないムダな時間をどうやって削るか考えて、必要なものはアウトソーシングしてでも必ず削ってください。
そうしたら、集客とかマーケティングとか、資金調達とか、それくらいしか残らないはずですけれど、物凄く少ない時間しかやってないですから、この時間を次は更に伸ばしましょう。
これだけで、多分状況はかなり変わるはずです。