「笛吹けど踊らず、社長のオレ一人しか喋ってねー」という会議をやっていらっしゃいませんか?幾ら会議を開いても社員が積極的に発言しない場合、社員の中に「こんな意見は否定されてしまうだろう」という思い込みが存在するようです。これを取り払うには、社内に意味を共有する共通言語を作る必要があります。
笛吹けど踊らず〜社長の独演会となる社内会議
仕事柄いつも、経営者様のお困り事を聞いて回っています。
最近よく聞く悩みは、以下のとおりです。
「せっかくの会議が、社長の独演会になっている」
「一般社員から意見が出ないのはしょうがないかも知れないが、幹部からも意見が出ない・・・」
会議となると、こんなお困り事が多いようですね。
皆様の会社は如何ですか??
社内に共通言語を作り会議をスピードアップさせよう
会議が社長の独演会となってしまう状態を脱するには、幾つかの方策があります。
- 「安心、安全、ポジティブな場作り」
- 「社員からの意見を引き出す会議の進め方」
等々ありますが、本日挙げてみたい方策は、「社内の共通言語を作る」ことです。
実は、これが一つでも二つでもできると、社内のあらゆる面でスピードアップが図れます。
そもそも、会議の時に社員から意見が出ない理由は、
- 「こんな意見を言ったらバカにされるかも・・・」
- 「低レベルな意見で笑われるかも・・・」
という社員の思い込みにも大きな原因があります。
そういった心配も、共通言語を利用すると、かなりの確率で取り払うことが可能です。
共通言語はたとえば、
- 「ミッション」
- 「戦略」
- 「ビジョン」
- 「カンパニースピリッツ」
- 「マーケティング」
などの言葉について、意味まで含めてしっかりと共有出来れば最高ですね。
又は、社内で数字(売上や経費、利益)について会議をする時に、当たり前のように社員自らが「お金のブロックパズル」を使って検討する。
こんな状態になったら、社内で細かい指示や説明が大幅に削減されて、全ての業務のスピードアップにつながります。
共通言語を作る際に気をつけるべき認識の違い
ただし、社内で共通言語を作る際は一つだけ注意するべき点があります。
例えば、会社の「ミッション」が「インターネットを通じて世界をより豊かにすること」であるのに対して、ビジョンが「10年後に売上300億円の会社となる」だったとします。
この時、経営者の中では、
- ミッション:組織に与えられた使命
- ビジョン:将来の一定時点において目指すべき目標
と考えているはずです。
しかし、社員の中には、ビジョンとミッションをひっくり返して認識する人間もいることでしょう。
これを防ぐためには、共通言語を作る際に、共通言語の意味も明文化して共有する必要があります。
共通言語をしっかりと作ることによる意思決定のスピードアップは、実は大きな利益のアップにもつながります。
会議の活性化と利益のアップが両立したら、正に一石二鳥だと思われませんか?
ぜひ、社内の共通言語を一つでも増やしてみることをお勧めいたします。