こんにちは!島倉です。
日経新聞に”「教科書通りの経営」飛躍 仮説→検証で売上高40倍に”という非常に面白い記事が出ていたのでご紹介します。
仮説→検証でさえという当たり前のことさえしていないアパレル業界
創業8年で売上高40倍に
アパレル事業で起業したこの社長が、インタビューで答えているのは、仮説検証という当たり前のことすらアパレル業界ではしていないのかと思ったそうです。
働く女性が楽に着られて手間がかからない服をつくりたいという思い
もともと経営コンサルタントで活躍している方ですから、バリバリ働く女性にピッタリな服をつくりたいという思いで起業されたということですが、百貨店や高級デパートに並んでいる服が働く女性の服には適していないと思ったそうです。
おしゃれだけど、機能的でなく、毎回クリーニングに出さないといけないことも手間がすごくかかるので、働く女性が楽に着られる服がないと思っていたそうです。
私はよく妻の買い物についていきます。
妻もバリバリ働いていますが、伊勢丹などに行っても働く女性向けの服がないので、この記事を読んで、いいところに目をつけたと思いました。
男性以上に活躍する女性というのはおそらく同じ思いをされているのではないかと思います。
ターゲットは幹部クラスの働く女性
ターゲットは働く女性で、しかも幹部クラスの上位層に設定しています。
最初にコーディネイトする手間が省けるワンピースを作ったそうです。
ワンピースであれば、1枚だけで装いが整います。
働く女性向けのマーケティング
SNSで直販
ワンピースにどのようなマーケティングを考えたのかというとSNSで直販をしていくということです。
派手な広告は打たないという戦略を取って、あくまでも仮説を立てて、実際に売って検証をしています。
これはいわゆる教科書通りの経営の手法です。
今までのアパレル事業というのはこれをしてこなかったということをKay meの社長は言っています。
従来のアパレル産業は有名ブランドをアレンジし、派手な広告を大量に掲載
アパレル業界はどうやってきたかというと、海外の有名ブランドで売れたものを日本でアレンジして売るという戦略を採っていました。
そして、雑誌に派手な広告を出して売るというビジネスモデルなので、お金がいくらあっても足りず、広告費に莫大なお金を使ってしまっていました。
売上が伸びなければ困窮してしまうわけです。
仮説と検証を繰り返すこと
このKay meの社長が「仮説と検証を繰り返し、またはリサーチをしていくといった当たり前の事を全くやっていないのがアパレル業界だということを実感した」といった事が記事に載っています。
このように、いわゆる教科書通りの当たり前のことができれば、結果は出るのです。
結果が出ないという人は、やっていると思い込んでいるだけか、教科書通りのことすら行っていないということがほとんどなのです。
例えば大学受験に向けて英語を勉強しても、本当の意味でわかっていない人もいるし、またはわかったつもりでも実際の模擬試験やテスト本番で解けなかったということがあります。
それは本当の意味でできていることにはなりません。
この仮説検証を立てて、ターゲットやコンセプト、マーケティングという一貫性のある戦略を立てることができればいいと思います。
教科書通りの当たり前のことをすれば成功する
しかし、この教科書通りのことができないから、コンサルタントが必要だということを改めてこの記事を読んで感じました。
教科書通りのビジネスでも結果を出せるし、成功できるということがわかると思うので、是非参考にしていただければと思います。