成長している中小企業はここが違う!

経営

こんにちは、組織活性化プロデューサーの南本です。

私どものお客様でこんなにも経営環境が厳しい時代にぐっと伸ばしている会社が何社かあります。

その中小企業の経営者や組織体の本質とは何かを整理しましたので、ぜひ中小企業の社長さんや次期社長になる取締役の方に参考にしていただければと思います。

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成長している中小企業とは

成長している中小企業というのは、私の定義ですが、売上利益ともに前年対比でプラスになっている企業です。

売上だけ上げても経費をたくさん使ってしまって、売り上げが伸びているのに赤字という会社は結構あります。

売上と利益をきちんとコントロールする

そうならないように売上と利益をきちんとコントロールしながら前年対比で数パーセント、10数パーセント伸ばしているような会社がやはり、成長している会社ではないかと思います。

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本当に成長している中小企業の本質はここだ

本質について私なりに整理しました。

倹約=「経費の予算化」

倹約とは無駄なお金は使わないという意味です。
これが一番大きいのではないかと思います。

成長している会社は、コスト管理を徹底していて、経費を予算化しています。

決算期の翌月から新しい期がスタートしますが、その時点で人件費、設備投資、広告宣伝費、販促費など経費をいくら使っていいかという予算化です。
予算化したら、例外がない限りはその予算を逸脱しないということです。

売上数値達成に貪欲

数値達成に貪欲であることは、当たり前のことなのですが、私にはこの貪欲さがありません。

日々楽しくやろうとか、日々新しいことにチャレンジして、失敗したという数値に貪欲でない経営者は意外に多いです。

しかし、成長している会社は数値に貪欲です。

経費の予算化をするときに、前年対比何パーセントアップという売上や利益も予算化していくわけです。

数値に貪欲な会社はまず営業マンにすごくこだわっています。

人を育てるだけではなく、ホームページやtwitter、Facebook、Line@、新聞記事のパブリック広告など消費者に目に付くようなあらゆる手立てで、使えるものは全部使っています。

1つでも2つでも受注をとっていくという貪欲さを伸びている会社は持っています。

経営者自身の成長力

中小企業で5億以上の会社はそれほど多くはありません。

売り上げが伸びていくと俺はすごい経営者だと自己満足して、勉強しなくなるので、成長しなくなります。

私が見ている限り成長している会社の経営者は自分の至らなさを理解して、もっともっとという気力があるので、勉強して、未来を想像しながら新しいビジネスを創造していく力があります。

勉強イコール知識のインプットです。
知識を入れて自分なりのアイディアを工夫して、妄想しながら想像していきます。

もしかしたらモノになるかもしれないという妄想を創造して具現化していくのです。

例えば、お年寄りには人気だけど、高校生にもヒットするのではないかというアイデアをインプットすることによって、想像しながらものを具現化するというチャレンジ精神もものすごくあります。

伸びている会社は、常にチャレンジしていくという精神があります。

もう1つ伸びている会社の特徴は撤退を含めて軌道修正がものすごく早いです。

経営者自身が成長していくとともに自分の会社が成長していくような中小企業は伸びています。

財務指標の重要性を理解

売上と利益と経費の3つを足し算、引き算すると、経営状況がわかるということを理解しています。

PLとBS、損益計算書と貸借対照表の月次の推移、特にPLで、月次の経営指標を並べながら、過去からの分も含めて、今月、来月、再来月というシミュレーションをして、今の経営状態を判断しなが月次の推移を毎日見ている経営者というのは、財務の重要性を分かっているということです。

財務が苦手な経営者は多く、税理士にまかせて、年1回税務申告をして、結果的に黒字だ、赤字だと1年間過ごしているのは、経営とは言えません。

本当に成長したいと思う会社は部門別の損益を月次で必ずチェックします。

PLやBSの財務諸表の数字を理解した経営者しか伸びていないということです。

人材育成

経費を予算化するときに人材育成の教育研修費などの投資は惜しみません。

人材育成にまんべんなく投資するのは無駄金になります。
2・8の原則からすると、会社に10人いたら、会社に貢献できている優秀な人は2人だけです。この2人に人材育成投資をして、幹部に育て上げています。

一般社員を中間管理職に育て上げるお金を惜しみません。

伸びている会社と伸びていないジリ貧な会社の違いは人材に1円も投資しません。

中小企業の経営者の中には、俺の背中を見て学べといきなり応用を要求してきますが、知識をインプットしてあげないと応用も効かないのです。

そんな無理な要求をするので、どんどん人が辞めていくわけです。

人材育成が伸びている会社と伸びていない会社の違いです。

達成会や経営計画発表会で社員を表彰

年1回とか毎月とか、会社の規模や業態によって違いますが、1万円でも10万円でも金一封で、社員全員の前で自分が表彰されるというのは、また来月もがんばろうという大きなモチベーションになります。

こういう経費も予算化に組み込んでおくということです。

本質は何かというと、倹約、財務に明るく、経費を予算化して、売上の数値をどういうふうに達成していくか、経営者自身が社員よりも知識を入れるために勉強して、成長していく覚悟があって、人を育てて社員に任せるくらいの器量がないと会社は伸びません。そして社員を労うという6つの要素を中小企業の社長は真剣にやってください。

そうすれば、会社は復活すると私は思いますし、私のお客様で伸びている会社の本質を並べたらこの6つが出てきたということです。

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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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