金融緩和が影響 高級腕時計購入は今のうち

経済

 経営者にとって高級腕時計はステイタスシンボルかつ、資産形成ツールの一つでもある。日銀が先週末発表した金融緩和措置によって、円安が一気に進んでいるため、海外製高級ブランド時計の価格はより一層上昇が見込まれる。買うなら今のうちである。高級腕時計を資産として見た場合のお得な購入方法を本稿では紹介したい。

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日銀の金融緩和で高級腕時計が高くなる!?

 10月31日(金)日銀が市中へ流す資金の量を従来の60〜70兆円/年から80兆円/年へ引き上げる量的緩和政策を発表した。消費の冷え込みや来年の消費税増税を見据え、物価の上昇を狙ったインフレ政策であり、サプライズ発表となった。

 発表を受けて、同日の日経平均株価は、前日比775円高の1万6473円と年初来高値を更新した。為替相場では円が対ドルで発表前から6%下落し、114円代まで急伸している。日銀黒田総裁の目論見は一定の範囲で好感されていると言えよう。
 
 以前より記事を通じてお伝えしているが、国策に乗り長期的な円安が今後も続く可能性が高い。そうなると海外からの輸入品、特に嗜好品(しこうひん)の物価が真っ先に上昇志向を強めるであろう。
 
 経営者にとっての嗜好品と言えば様々あるが、海外ブランド腕時計にこだわる経営者は多い。
 
 腕時計はビジネスに必須のアイテムかつ、風格を表すステイタスシンボルともなり、いざというときに迅速な現金化が可能な資産でもあるからだ。
 
 特にROLEX、オメガ、パテック・フィリップ、IWCなど数百年の歴史を持つ海外高級ブランド時計は経営者に大人気だが、アベノミクスが始まって以降、円安の影響を受けてこれら輸入時計の価格は軒並み上昇している。
 
 例えばROLEXやオメガは昨年から正規販売店における販売価格を10〜20%あげた。
 
 Buyma※1など輸入並行品の海外差益を消費者へ還元していたバイヤー達も、円安の影響で価格を上げざるを得なくなっており、腕時計価格は日を追うごとに高くなっている。
 
 本稿では高級腕時計の持つ資産価値に重点を置き、お得に購入する方法をご紹介する。

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節約してお得に高級腕時計を購入する方法

1)資産価値が目減りしにくいブランドを選ぶ

 購入するブランドは中古市場でも流動性が高く、中古でもほぼ同額または高値で販売できる人気ブランドの時計がよい。代表的なのはROLEXやオメガの人気モデルである。最近ではパテック・フィリップ等、マイナーだった高級時計も流動性が高まっている。

2)新品ではなく中古品を購入する

 新品の腕時計はメーカーが粗利を一番取りやすい商品なので、値下げの限度が決まっており、お買い得ではない。お気に入りのモデルがあるなら中古品で購入したほうが断然お買い得だ。中古で購入したものを再販売するときの価格下落リスクも銘柄選びを間違えなければ小さい。売却で得たお金でまた違う時計を購入することも可能だ。

3)購入場所はリアル店舗 比較や売却はネット

 中古腕時計の購入場所はリアル店舗のほうが圧倒的にコストパフォマンスがよい。現金一括の購入打診で大幅な値引き交渉が可能で、実地の状態確認も可能だからだ。インターネットのオークションサイトは相場観を養うための比較手段、売却する手段として活用しよう。

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実例をご紹介 腕時計は資産として有用

 筆者の体験談を最後にお伝えしたい。
 
 筆者は上野の中古時計屋で見つけた証明書付きMontblancの中古腕時計を現金一括購入の提示で、30万円から22万円まで値下げし購入した。
 
 そのモデルはインターネットで中古販売されておらず、定価約60万円、新品価格が最低ラインで40万円台前半だったため、一年程度着用した後オークションに出したところ、すぐに35万円の値がついた。4万円程度でメンテナンスした後、落札者へ売却しトラブルは一切起きていない。

 高級時計市場は今後更に活況を帯びるだろう。
 
 今のうちに腕時計の持つ資産価値に着目し、お得に安くお気に入りの腕時計を見つけ、手に入れるのはいかがだろうか?
 
※1BuymaHP
http://www.buyma.com/

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