大谷翔平18歳の時の言葉「先入観が可能を不可能にする」
今日のテーマは、「先入観が可能を不可能にする」です。
「先入観が可能を不可能にする」
これ、誰が言った言葉か皆さんはご存知ですか?私が言ったと言いたいところなんですが(笑)、そうじゃありません。
でも、この言葉の言わんとするところ、私達日本のビジネスマンに一番欠けている部分だと思うんです。だから、取り上げました。
誰の言葉かというと、メジャーリーグを席巻中の大谷翔平選手の言葉です。
彼はプロ野球の世界に入った頃はもちろん、メジャーリーグ入りした時も、「二刀流なんて絶対に通用しない」って玄人(くろうと)にめちゃくちゃ叩かれましたよね。
「バッターとピッチャーの両立なんて絶対に無理だ」
「どっちか優れた能力のある役割に徹したほうが成績が伸びる!」
と、玄人達は彼を叩きに叩きました。
そして、世間でも一定数の人は玄人達の意見になびきました。
一般的な人であれば、これだけ叩かれると、「あっ、そうだよな。俺はバッター(ピッチャー)で行こう」って思うのが普通です。
こうやって多くの人が先入観に毒されていって、可能かもしれないものにチャレンジせず、100%不可能な状態を作り出していきます。
外野はとにかく先入観で可能を不可能にする
で、先入観って何なのかって、辞書を引いて意味を調べてみました。すると、先入観にはこんな意味があるんですね。
「先入観とは、初めに知ったことに基づいて作られた固定的な概念」
私は聞いてないんですけれど、大谷選手は、「先入観が可能を不可能にする」って18歳の時に言ったらしいんですね(笑)。
でも、彼を見ていると先入観にはやっぱり弊害が多いよなって、本当にビジネスの現場でも感じることが多いです。
たとえば、
- 「やっても無駄だから」
- 「先例が無い」
- 「会社が認めないから」
- 「先人が既にやっていて失敗しているから成功するはずない」
- 「王道・常道じゃない。普通じゃない。」
なんて、みんな言いますよね。
質(たち)の悪いことに、こういうことを、親や兄弟、同僚や上司、それから友人が言ってくるわけです。
自分が経営者として何かをやろうとした時に、外野がとにかくうるさいんです。
これを、「あっ、そうなんだ。」って、そう思った瞬間に、可能かもしれないものが、100%不可能になってしまうわけです。
世間の不可能を可能に変える人が持つ3つの思考
じゃあ、どうすれば先入観を打破して、世間の不可能を可能にできるかというと、できる方法を考えて実践すればよいんです。
できる方法を考えて実践している人は、以下3つの考え方を持っています。
1)人のゆく裏に道あり花の山
以前の記事で、「人のゆく裏に道あり花の山」という話をしました。
これは株式投資の格言なんですが、要は人と同じ道を辿ったって、そんなに上手いこといきませんよ。という意味があります。
上手くいってない組織や体制と全く異なるアプローチをした人が、必ず次の時代を作っています。歴史は常にこれを実証してきました。
2)逆転発想
逆転発想で、裏から見てみたり、下や上から見てみたりしないで、他の人と同じことをやっても大差なんて生まれません。
たとえば、いきなりステーキ。
ステーキは高価な商品だから、座ってゆっくり食べるものという先入観を、消費者も飲食店もこれまで持っていました。
対して、いきなりステーキは、立ったまま、サッと食べる。普通の飲食店より単価は高いけれど、ステーキ屋さんとしてはコスパが高いという逆転発想で、一気にステーキ業界のトップに躍り出ます。
逆転発想を常に持ち続けることも、先入観を打破して、不可能を可能にするために必要な考え方です。
3)ゼロベース思考
今ある仕事の流れ、利益体質、お客様とか全部取っ払って、自分がゼロになった状態で何をしたいか、何ができるかを考える癖をつけましょう。
ゼロベース思考を持つというのは結局、「自分を信じること」に他なりません。
あなたが中小企業の経営者であったり、管理職の立場にあって、自分を信じて新しいことやろうとした時に、「◯◯さんね、そんなの絶対無理」とか周りに言われるんですね。
でも、その人はあなたよりも、あなたがやろうとしていることについて調べ、考え、テストしているでしょうか?
あなたが既にゼロベース思考で調べ、考え、テストしており、これに本格的なチャレンジする価値を見出しているなら、それはやったほうが良いのです。応援してくれる人は味方です。どんどん巻き込みましょう。
大谷選手も理解のある監督とともに、自分の身体能力を調べ、ピッチングを中6日にして、その間にバッティングをやったほうが体質的に調子が良い、という仮定の元でテストを行い、その結果としてチャレンジする価値を見出しました。
そして今、彼はチャレンジして、徐々に自分の二刀流が可能であることを証明しつつあります。
自分も56歳のおっさんですが(笑)、大谷選手が18歳の時に言った!と伝わる「先入観が可能を不可能にする」に凄く勇気をもらってますし、自分を信じて新しいことをどんどんやろうと思っています。