事業は必ず衰退する 衰退期に入った事業に現れる6つの兆候

経営

会社の事業はいずれ“必ず”衰退期を迎える

今日のテーマは、「会社の事業は“必ず”衰退期を迎える」というテーマです。

強調したいのが、「“必ず”衰退期を迎える」というところです。

こう言われると、ちょっと恐ろしい方もいるんじゃないでしょうか。特に起業したばかりの方とか、事業がノリにノッてる方とかは否定したくなるかもしれません。

でも、こういうことを念頭にいれて事業を推進していけばOKです。ちゃんと衰退に備えておけば、会社は上手くいきます。

事業には導入⇒衰退まで4つの「サイクル」がある

まず、「事業」って何なのか?ということについて考えてみましょう。

事業とは簡単に定義すると、「会社が実施している商品やサービスを提供する活動」です。

私はアールイープロデュースという会社をやっていますが、研修、人事コンサル、それから社労士事務所持ってるので事務請負や給与計算、あとは人事適性検査もやってます。

こんな感じで、ザクッと5つくらいの事業をやっています。包み隠さずに言うと、伸びてる事業もあれば、頭打ちが見えてきたなーという事業もあります。

事務請負や給与計算は、そんなに伸びないな。人事適性検査は申込み凄いな〜。と、そんなところでしょうか。

なぜ、伸びてる事業もあれば、これ以上伸びない事業もあるのかというと、事業には4つの「サイクル」があります。

事業のサイクルは、

  • 1)導入期
  • 2)成長期
  • 3)成熟期
  • 4)衰退期

という形に分かれています。どんな事業も何年後かはわからないけれど、頭打ちを迎えて衰退します。

導入〜成長〜成熟〜衰退までの詳しい過程

それで、ちょっと見にくいですけれども(笑)、事業サイクルにおける数字の推移は以下のような形になっています。

節約社長

導入期は人に投資、設備、商品開発に投資するから、売上は上がるけれど利益は赤字となります。

けれども、成長期でだんだんと売上が上がって、利益が伸びていきます。

成熟期では売上がピークになります。利益率はだんだんと落ちていきますが、会社のキャッシュが成長期の途中から貯まっていきます。

そして、衰退期では売上も利益もだんだんと落ちていきます。「数字伸びないな〜」って感じです。

どんな事業であっても、必ずこのサイクルから逃れられることはできません。だから、私達は何かしらの手を打っていく必要があるんです。

事業の衰退に備えて成長・成熟過程でやるべきこと

事業は衰退するということを踏まえて、どんなふうに備えておく必要があるでしょうか?

まず、人間と同じで、事業は生き物であることを認識しましょう。

生けるものは必ず衰えて死にます。永遠に続く事業など無いという大前提をしっかりと理解してください。

2つめの備えは、無駄な経費を使わず新しい事業開発に投資することです。

先程、成長期と成熟期でキャッシュが貯まることをお話しましたよね。

ここで無駄にBMWやベンツを買うとか、変な税理士さんに捕まって節税、節税、節税…ってやっていると、お金を沢山使ってしまうんです。

そうすると、衰退期に備えて新たな事業だとか商品を作るための、いざというお金がどこにも無くなってしまうんです。

だから、儲かっている時ほど、無駄な経費を使わず新しい事業開発に投資しなければなりません。

そうしないと、衰退期に備えて対応できなくなってきます。

あと、創業何百年、海苔を売り続けている〜!みたいな感じで、ずっと同じものを販売しているように思える会社があります。

でも、そんな会社、天文学的な数字で数えるほどしかありません。

しかも、彼らは常に商品をリニューアルして、付加価値を作り続けています。だから、生き残ってきたんです。

消費者は必ず同じ商品に飽きてきます。だから、売れているんだったら常に付加価値を作っていきましょう。

あとは、新市場の開拓、新規顧客獲得、ここらへんも基本中の基本です。

こういった活動ってお金かかるし、困難を伴うんですが、これをやっていかないと主力事業が衰退期に入った途端、会社がダメになってしまいます。

衰退期に入った会社に現れる6つの特徴とは?

じゃあ、どうやって衰退期に会社が入ったか入ってないか見極めるのよ?ということで、衰退期に会社が入った際に現れる兆候について触れていきましょう。

1)1つの事業の過去の栄光にすがっている

これはありますね〜。なんかちょっとヒット商品をもっていると、人間って「これが半永久的に続くんだな」って思っちゃいます。

でも、半永久的に売れ続ける商品やサービスなんてありません。こういうことを直視せず、過去の栄光にすがっている会社は衰退期にあります。

2)経験実績のある社員が離反していく

会社がビジョンとか理念をしっかり見せて、成長や拡大の方針を見せないと、経験やノウハウを持つ「会社にとって資産」的な社員がどんどん抜けていきます。

これが、もう痛いんです。優秀な人間に見切られるというのは、衰退期に入った事業を持つ会社に見られる代表的な特徴です。

3)経営陣の特別扱い

経営陣がお金を使い放題、朝来なくて良い。こんな会社を見たことありませんか?

毎晩飲みまくって、会社に来るのは月に1回とか。

経営陣が神格化されてしまって、現場の人間が面と向かって本音が言えない。こういう会社は間違えなく衰退します。

4)お客様を無碍(むげ)に扱う

経営陣に驕りが出てきますから、「自分たちは売ってやってるんだ!」「あぁ、あの客は取引少ないから良いんだよ〜」って感じで、無碍に判断します。

たしかに、顧客対応でABCランクとかは付ける必要があります。だけど、それは無碍にするということではありません。感謝の気持ちは一緒です。

ところが皆、一旦売れた経験を持つと、お客様がいなかった頃を忘れて、平家でなければ人ではない、的な(笑)感じで考えてしまい、お客様にもそれが態度に出ます。

こういう会社からはお客様が離反していきます。悪い噂が立ちます。はい、衰退期に入ってますね!

5)基本(挨拶・理念の浸透・時間厳守)ができなくなる

社員の挨拶に元気がない。理念の浸透で言えば、社員が朝礼で社訓を読み上げるのに飽き飽きしている。

時間厳守もできていない…こうなると、会社がダメになるのは早いですよ〜。

6)内部留保より無駄な経費を使ってしまう

税金を潰す!とか言ってBMWやベンツを買ってしまうとか、何をやっとんねんという話です。

あとは、節税保険に無駄にお金を使ってしまうとか…はっきり言って、3,000万円くらいかけておけば十分です。それ以上の保険支出なんて本当に無駄ですから、保険屋さんに騙されないでください。

こうやって無駄な支出を減らして、常にフレッシュな心のあり方で、新しい事業を1つ、2つ、3つと作っていくチャレンジを続けていれば、会社を残していくことができます。

参考にしてみてくださいね。

 
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南本 静志

和歌山生まれ。株式会社紀陽銀行入行。銀行業務を2年程度経験後、システム部へ異動。

システムエンジニアとして銀行オンラインシステムや情報系のマーケティングシステムの構築で活躍する。

30歳代の後半には日本ユニシスに出向し、金融機関向けCRMマーケティングシステムの業務設計のリーダーを任される。その後、コンサルタントとして独立、現在は東京千代田区で経営コンサルティング会社と社会保険労務士事務所を設立し、代表に就任。

中小企業診断士及び社員を持つ経営者としての立場で、幹部社員(部長、課長、係長等)を次期役員に昇格させるようなマネジメント系の人材育成プログラムに強みを発揮している。また、初級管理職(主任や中堅リーダー)に対するモチベーション研修や自己発見研修も得意。

アールイープロデュース 

適性検査Cubic(キュービック)

東京中央社会保険労務士事務所

東京中央給与計算センター

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