日本人は謙虚な人が大好きです。確かに、日常の中で謙虚であることは確かに重要です。親を敬うとか、新しいものを学ぶとか、そういう点では謙虚さが重要です。しかし、非情かもしれませんがビジネスの世界は、最後の最後に結果で全てが評価されます。「謙虚は最大の美徳」がビジネスの世界では大嘘になる2つの理由を島倉さんが解説します。
日本人は謙虚な人が大好きだけど、謙虚であれば結果が出るわけではない
今日は、「『謙虚は最大の美徳』という概念は嘘」というテーマでお届けします。
日本人は謙虚な人が大好きです。
みんな小さな頃から、「人に対しては謙虚に学びなさい。」「とにかく謙虚さが大事だよ。」って教えられてますからね。
では、お隣の国アメリカ大統領のトランプさんを見てください。傲慢たるやどれだけ傲慢かという感じで、謙虚さなんてひとかけらもありません。
にも関わらず、彼は自分のビジネスを大成功させ、今でも実質的に500の企業を運営し、遂にはアメリカ大統領に上り詰めました。
要はトランプがどんなに傲慢でも、彼はビジネスで結果を出しているんですね。
そして、非情かもしれませんが、ビジネスは結果が全てです。「謙虚であれば結果が出る」というのは大嘘です。
なぜビジネスの世界で謙虚なだけじゃダメなのか、2つの理由をご紹介しましょう。
謙虚なだけじゃお客様は好きにも嫌いにもなってくれない
1つ目の理由、それは、謙虚なだけじゃお客様は好きにも嫌いにもなってくれないからです。
日常の中で謙虚であることは確かに重要です。親を敬うとか、新しいものを学ぶとか、そういう点では謙虚さが重要です。
でも、ビジネスの最前線で謙虚であることはイコール、「旗が立たないこと」を意味します。
商品やサービスを提案している相手が謙虚にペコペコ「はい、そうですね。はい、そうですね。」って言ってきたらどうでしょうかね?
自信無いのか、コイツ?って思って、買うのが不安になりませんか?
それよりも、他社と比較されても、「A社、B社?あんなの買うのバカですよ。うちの商品のほうが御社の利益に貢献します。なぜなら〜〜」って、アピールしてくれるような、傲慢な人のほうがよっぽど信頼できます。
「それじゃあ嫌われるよ。」っておっしゃる方もいるかもしれませんが、それは人によって、という話です。
というのも、好きと嫌いは表裏一体の関係にあります。
恋愛で考えてみれば簡単で、あれだけ好きだったのが嫌いになる、嫌いだった人が好きになるみたいに、好き嫌いは変わります。
あなたの商品やサービスについて、売り方が傲慢で嫌いだという人がいても、本当にそれが良いものだったら、ある時をきっかけにかえって信頼してくれるようになります。
好き・嫌いの対立概念は「無関心」です。
相手があなたに無関心であることが、ビジネスでは一番致命的です。
あなたの傲慢さ、自信が嫌いだという人が今は多くても、旗が立っていれば、やがて必ずあなたのファンが現れます。
だったら傲慢なほうが良い。ビジネスは目立って関心持ってもらって、批判を受けてナンボの世界だから。そうなれば熱烈なファンもその分できます。
謙虚な人ほどお金をお客様に請求せず儲かりにくい
2つ目の理由は、謙虚な人ほどお金をお客様に請求しない、儲かりにくいです。
請求はしても、通常は20万円請求するものを5万円で請求してしまう、挙句の果てにタダ働きしてしまいます。
ビジネスでタダ働きや価格を安易に下げるのって正しい行為でしょうか?絶対に正しくないですよね。
ビジネスはちゃんと価値を提供した人が、その対価としてお金をもらうこと。お金をいっぱいもらえている人は、それだけ「ありがとう」を沢山作っている人です。
価値を提供していないのは論外ですが、価値を提供しているのに謙虚になって対価をもらいそこねているなら、ビジネスを成立させる要件が揃いません。
安易に値引きとか安売りの依頼は受け付けないで、そういうこと言う人に対しては、「お客様、私はあなたに商品やサービスを提供したくありません」と、それくらいの意思表示をした方が良いです。
私はこれをずっとやりつづけてきましたし、全く知らない人とタダで会うこともしません。それでも、というか、そのほうがお客様は増えます。
全ての商品やサービスには値段がついていて、あなたもそうですし、私もそうですが、その値段をもとに自分の所得が生まれるわけです。
だから、タダとか、なるべく安くという人は、あなたの仕事を否定して、所得を無意識に下げようとしているんです。
ちゃんとした仕事をしているのなら、傲慢なまでに自らの価値に値付けを行い、きちんと対価を求めましょう。
ちなみに、僕の集客コンサルに集まる人って皆「売れない」って言ってるんですけれど、売れないんじゃないんです。売ってないんです。
なんでかって謙虚だからです。日本人はみんな謙虚という価値観に縛られすぎています。
人に売っちゃだめ、人にモノを売りつけるなんておかしいと思っているんですよ。それじゃ成功しない。売らなきゃ。
お客様は悩み抱えているんです。売って悩みを解決してあげて、沢山お金を稼ぎましょう。