ビジネスで成功した人を見て、「あの人は偶然そういうチャンスに巡り合ったから、運が良かったんだよ。」という人がいます。しかし、偶然の出会いや発見は、行動した人のみに対して「湧き出る」ものであり、失敗を恐れ行動しない人に対して、チャンスが偶然訪れるということはありません。キミアキ先生の解説です。
偶然は「そこにある」ものではなく「湧き出る」もの
今日は、「偶然は味方。だから偶然を楽しもう!」というテーマでお話をしようと思います。
人生は色々ありましてね、皆さんの中でも特に長く生きている人だったら、世の中っていうのは偶然な出会いがあったり、偶然な出来事があったりってことを凄く感じるんじゃないでしょうか。
予期せぬ偶然が沢山あって、「自分の人生って、もしかすると偶然だらけなんじゃないかっ?!」なんて、色々考えることもあるわけです。
まさしく、私も偶然というのはあるよな〜、ってそう思うところがあります。
特に、商売なんてやっていますと、運も実力のうち!という事で、節目節目で結構、「強運」というものが効いてきます。
ですから 常に運気を上げておかなければいけません。
日々の努力としても、「決して相手が嫌になるような騙し売りをしない、押し売りはしない、従業員は大切に、家族には最大の愛を!!」という感じで行きたいわけです。
やっぱりね〜、本当にこの運っていうが、後々でめちゃくちゃ効いてくるんですよ。
運と偶然っていうのは非常に似てるところがあって、それを紐解いていくと、「努力と行動と8割の偶然」みたいな言葉は、まさに真実だなと思います。
皆が努力し行動していくと、何かしらの偶然が湧き出てくる、この「偶然が湧き出る」という表現が、私は「偶然」が起きる現象を1番表していると思うんです。
偶然の出会いや偶然の発見は行動無くして起こらない
例えば、起業開業するきっかけが、たまたま勤め人として入った会社だった、ってことは良くあるじゃないですか。
今まで知らなかった商売を見て、何年間か働いて、これは俺でも出来るし、なんかこの業界は体質が古いから、俺がやればもっとお客様に喜んでもらえるような形に出来るんじゃないかって、そうやって起業開業する人って凄く沢山いますよね。
実は、こういう会社さんは企業としての生存率が高くて、なっかなか潰れないです。
勝手知ったる業界の事で、そのサービスが良くないってことを知っているから、自分が良いサービスを提供すればお客様にきっと喜んでもらえるって、偶然見つけちゃうんです。
あと、人との出会いというのは偶然の塊みたいなものです。
例えば私と私の妻で田中あさよ税理士との出会いも、18歳の頃に簿記1級のクラスでたまたま4カ月間一緒だった、たったこれだけのものだったんです。
それから、なぜか色んな行動と偶然が重なって、15年後に結婚することになって、一緒に会社まで作っちゃって、更には子供を2人授かるっていう…わけが分からない偶然ですよね(笑)!
こういう現象は理論的には、「計画された偶然性」なんて呼ぶんですけれど、始まりは「行動」なんです。
何かしら行動を起こす ⇒ 偶然が湧き出てくる。
偶然の発見、それから偶然な出会いとか、そういうものを呼び込む原点は、まず「行動」であると、本当にそういうことだと思うんです。
行動すれば失敗するのは当たり前。失敗を恐れるな。
でも、行動する事によって失敗するのが怖いという方もいらっしゃいます。
そんな、「自分は行動が出来ないんだ」っていう人に、私の先輩の言葉を1つプレゼントしたいなと思います。
私が20代の時に講師をしていた時のことです。そこはいわゆるベンチャー企業でした。
私の先輩講師が、会議中に仲間を守るために言ったんです。
「ここはベンチャー企業だよな?新しいことにチャレンジして失敗した奴が評価されなくて、何もしなかった評論家共が評価されるっていうのは、一体どんなベンチャー企業なんだ。ベンチャーの定義はなんなんだ!」ってね。
会議の時に、こんなこと言っちゃったんです(笑)
もちろん、その先輩は他にも色んな失言をされまして…会社にいられなくなって独立開業して、それでも今は年間7億〜8億円くらい売っている社長さんというね!
確かに行動すれば失敗もするし、失言もすると。でも、行動した人としていない人では、偶然の起きる頻度というのは全く違います。
失敗は必ず付いて回るものですけれど、失敗しながらも行動すれば、どこかで、偶然の発見とか偶然の出会いとが絶対に起きるんですよ。
“その時に最良”であれば良い。「行動 ⇒ 偶然発見 ⇒ 行動」のサイクルをとにかく楽しもう
でも、行動が原点ですから、行動しないと始まりません。
行動すれば、偶然が湧き出てくるんです。
大事なのは、偶然を楽しみながら、その時、その時に人間というのは、とりあえず最良の判断・決断をやっているつもりだったら良いわけですよ。
つまり ”その時には” で良いんです
「その時に自分は最良の判断・決断を行った。そしてそれを行動に移した!」で良いわけですよ。
それをやっている人たちっていうのは、外から見ると凄まじく強く見えるものです。
みなさんが見る時に「強い奴」って、大抵そんな奴でしょう?
偶然を楽しんでいて、行動 ⇒ 偶然発見 ⇒ 行動って、このサイクルをどんどんグルグル回しながら進んでいる、アイツすげーなー!みたいなね。
実際はそういう人たちもそんなに強くなくて、ただ単に行動して、都度に最良の判断と決断を下して、また行動!って、そういう感じでなんです。
色々起こる偶然、特に人との出逢いの偶然なんかは、そういう風に楽しんでみると良いんじゃないでしょうか。