社長というと、昔から何でも出来る凄い人だったんだろうなぁ、というイメージを抱かれガチですが、結構な割合で「元いじめられっ子」だった人達がいたりします。そして、元いじめられっ子だった社長達は、自らの経験を生かして後に良い会社を作り上げます。ビジネスを通じてリーダーとなることで、彼らはその体験を乗り越えていくのです。
実を言えば、私も「いじめられっ子」だった。
今、いじめられっ子な君達、まぁ辛いよね。
それで、私の周りにも昔はいじめられてた、「元いじめられっ子」だった社長さん達が結構いらっしゃいます。
彼らはみんな、今はバリバリ稼いでます。
それで、実は、私自身もそうだったんです。ガキの頃はいじめられっ子だったんですよ。
私の場合は…よく殴られましたね!殴る蹴るはよくやられました。
でね〜、手口が汚いんですよね。顔とか見える所は殴らない。
みぞおちとか、見えないとこをボッコーってね。
あとは、挨拶代わりに殴ってきて、息が出来なくて、のたうち回っている姿を楽しむ系。
それから、罪を着せられたこともありました。
罪を着せられただけなのに、やっぱりね〜、先生は信じちゃくれない。
そして親。私の父はサラリーマンだったので、とにかく”事なかれ主義”だったんですね。
だから、私が暴力を受けたりなんかすることがあっても、事を絶対大きくしないんです。
母親なんかは常に「あなたが何か問題を起こして、お父さんが会社クビになったらどうするの!」です。
ですから、私はサラリーマンであった父や、専業主婦だった母が大ッ嫌いでした(笑)
私が殴られたり、罪をおっ着せられて、先生にボコボコにされたりしても”事なかれ主義”で、何も言えない腰抜けな親が大っ嫌いだった思い出がありますね。
いじめっ子は基本的に各個撃破しかやらない
それで、いじめられっ子っていうのは、基本的にいじめっ子から各個撃破にあうんですね。
戦術的に、ひとりぼっちでやられるわけです。
向こうは数人で来て、ひとりをボコボコにするんだよね。本当汚い奴らだな〜と思いますよね(笑)
それも、顔殴らないで腹をボッコボコにするんです。
なぜそんなことをやるか?
ただ気に入らないだけなんです。
各個撃破ですから、いじめられっ子は常に1人の時にやられるんで、いじめられっ子同志で手を組んで、いじめっ子に何かするってことが出来ないわけです。
私もトラウマになってますが、首にナイフを突きつけられて、「オマエ、これ引けば死ぬんだぞ」って。そんなこともありました。
各個撃破にあった記憶は今も鮮明に覚えていて…私なんかもう48歳ですよ!
でもね、小学校・中学校のことを未だに覚えているんです。
いじめられたら、耐えるか逃げるかしか無い
いじめられっ子っていうのは、基本的には耐えるか逃げるかです。
耐えて忍んでの「しのぶちゃん」か、逃げるしか選択肢は無いです。
冷静に考えてみると各個撃破には、これ「逃げる」が正しいわけですね。
でも、私は耐えざるを得なかったんですよ。
それこそ自分の親は護ってくれないし、先生も護ってくれない。というか、先生は自分が筆頭になってボッコボコに殴ってましたしね。
そういう中で私たちは耐えざるを得なかったんですけれども、戦術的には私は逃げる方が正しいと思います。
では、逃げたらどうなるのか。これも結構大変なことなんですよね。
いじめっ子っていうのは、いじめられっ子を学校から追放するわけです。
殴る蹴るで散々いじめて。最近ではネットいじめもありますね。
これを大人で考えてみると、学校からの追放=職場の追放 ですよね?
ということは職を失うわけです。
ですから、逆に大人になってから仕返しする人の中には、相手の職を奪うような仕返しの方法を取る。という人もいますね。
大人の世界でもあんだけ“いじめ”がありますからね。
まぁ、大人のいじめってね〜、大人ほど、なんていうか…女々しいっていうのかな、裏でどんだけいじめてくるかっていうのを私も知っています。
だから、本当にいじめに関しては、大人でも子供でも「いじめっ子」が私は絶対に許せないんです。
職場で追放されない立場を作るために、いじめられっ子達は会社の経営を始める
では、自分達がいじめられっ子の方の立場で、学校であっても職場であっても追放されない立場になるには、どうすれば良いのでしょうか。
これは、いじめられっ子ほど真面目に考えるんですよ。
だって、常にいじめで各個撃破にあってきましたからね。
要するに自分たちが仕返しすることなんて絶対に出来ないんですから。
じゃあ、追放されない立場になるには?っていうと、自分が自営でやるしか無いんですね。
ですから資格に走る人も多いんです。資格を武器にして、自分ひとりでなんとか出来ないかって。
正直言うと、そっちの方が遥かに難しいわけで、実は小さなチーム、つまり「会社」を作る方が遥かに簡単です。
あとは実際にいじめられっ子が社長になると、その小さなチームを作っていく時に「私は正社員様だから、パートさん!アルバイトさん!外注さん!私の方が偉いんですよ!」みたいな社員が大嫌いなんです。
こういう文化を絶対に作りたくないんですよね。
それはいじめられっ子だったから。
いじめられっ子は、立場を利用して人をいじめるヤツなんて元々が大嫌いなんです。
ですから、いじめられっ子だった社長は、大体がフラットな会社を作ります。
そりゃあ、雇用形態は社員もいれば、パートさんアルバイトさん、契約さんだったり外注さんだったり、色々あるけれど、結局みんな一生懸命働いているんだからって。
絶対に上下をつけないような組織を作る傾向があります。
いじめられっ子は弱者を救済してビジネスにするのが得意
では商売として、いじめられっ子はどういう風な商売をやると良いのでしょう?
やっぱり、いじめられっ子が得意とするのは、自分がいじめられていたからこそ、弱者救済の商売を考えるのが得意です。
ボランティアでは無くて、商売として。
弱者を救済することをして、しっかりと料金をいただくんです。
そして、黒字を出して成り立っていくような商売を考える。
これはいつも言っていますが、黒字であればまた来年も続けることが出来ます。そして再来年もそうですね。
いじめられっ子の良いところというのは、いじめられっ子だった人って世の中に結構多いんですよ(笑)
「俺もさぁ〜昔よくいじめられてさ〜」ってなるんです。
特に、社長連中って目立つんでね、目立つから、なんやかんやでいじめられている人って、結構いるんですね。
そうすると、協力者ってある程度出てくるんですよ。
いじめられっ子達はリーダーとなり、やがて他責思考から自責思考へと変化を遂げる
それと、自分たちがいじめられっ子の立場から普通の人間に変わっていくためには、心の救済も必要ですよね。
わら人形に五寸釘打ったりとか、そういうサービスもあるじゃないですか?
そういうサービスもやってみて、「あなたの恨みはこれでお終いにしてあげます!!」みたいな感じで終わらせると。
そしたら後はガラッと気持ちを入れ替えて、これまでは他責の人間だったかもしれないけれども、全部自分の責任で考えて行って、これからは、いじめられないような生き方をして行って、いじめられている立場の人たちを助けていこう!って、こういうことも出来るわけですよね。
そのときに商売の基本である、協力者の質と数っていうのが効いてくる。黒字企業を作ることを通じて、色んな仲間達が出来てくるわけです。
そういうことを考えると、今やっと、やっと社会で普通の人として、元いじめられっ子の社長達は生きています。
きっと、社長さん達の中にも自分がいじめられっ子だったことを隠している人って沢山います。
隠している人も多いですけれども、意外と多いっていうことも知っておくと良いです。
そして、その人たちがどうやって変わっていったかっていうと、やはり人のリーダーになっていく、その過程で自責の人になって行ったことが、第1の段階だったかなと思います。