優れたマーケッターはリーダーシップの持ち主
製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ
〜アップル創業者 スティーブ・ジョブス〜
無理に売るな。客の好むものも売るな。客のためになるものを売れ。
〜パナソニック創業者・松下幸之助〜
これらの言葉は私達に、優れたマーケッターに共通した一つの考え方を教えてくれます。
マーケティングで成功し、多くのお客様に愛され、売り上げをダントツに上げるマーケッターは、迷える羊の群れを正しい方向へ導く牧羊犬のように考えます。
お客様に対して、なぜその商品・サービスが最高なのか、それを購入することがなぜお客様自身のためになるのかをしっかり認識させ、顧客にとって「良い方向」へと導くことを基本としているのです。
ですから私は、マーケティングはリーダーシップだと思っています。
マーケッターは顧客に誰より多くを与え導く人
マーケッターは、何故顧客があなたを選ぶ理由、顧客のニーズをしっかり把握し、そのニーズを満たすことについて徹底的にこだわり、「最高のもの」を生み出さねばなりません。
顧客が、あなたのもっている「最高のもの」を購入せず、他の「最高でないもの」を購入してしまえば、それは不幸なことなのです。顧客を不幸にさせないために、あなたは顧客をしっかり教育し、導いてあげなければならないのです。
あなたの提供する商品やサービスについて顧客を教育することから始めなければなりません。さらに、業界や関連する事柄について、顧客の役に立つ情報を惜しまず提供していくことが必要です。
ビジネス成功のカギは、「与えること」です。必ず他の誰よりも多くのものを提供しようという姿勢でなければならないのです。
たとえば、自分が販売している商品の製造会社について調査したなら、その結果を顧客に報告するべきです。
また、商品の品質、耐久性、保証、サポート等について、顧客が求めているのに満たされていない部分を、いかにあなたが取り除く努力をしているかを積極的に知らせましょう。
商品やサービスをただ並べるだけではほとんど意味がありません。自社品が、競合よりも優れている点、自慢できる点も、きちんと指摘しなければ、顧客には伝わらないのです。
そして、お客様の手をとるようにして導いてあげることも重要です。
お客様には、あなたの商品やサービスを入手するにはどうしたらいいか、具体的に教えなければなりません。
すべてのセールスレター、電話、コマーシャル、あるいは個人的な連絡において、顧客の手をとり、次の行動ステップを具体的に示すのです。
小さなチラシや広告にも与える精神は現れる
実はこのことを忘れているチラシや広告が非常に多いのが現実です。商品の説明だけして、連絡先が小さく書かれているだけだったり、ひどい時は、連絡先さえ書かれていなかったりするのです。
電話で注文してほしいなら、セールスレターに「今すぐ電話を取って、○○○-○○○○におかけください。」のように、他のフォントよりも大きく、目立つ色で書くことくらいは必ず行って下さい。
良いマーケティングとは、すぐれたリーダーシップの発揮であると覚えておいてくださいね。