「三百六十五歩のマーチ」(さんびゃくろくじゅうごほのマーチ)は、1968年(昭和43年)11月10日に発売された水前寺清子の23枚目のシングルです。実はこの歌、高度経済成長期にかぎらず、普遍的な企業運営に役立つ指針を与えてくれる歌詞でもあります。そこで本稿では、365歩のマーチが経営者に与える普遍的な4つの金言をご紹介します。
365歩のマーチが伝えるのは普遍的な金言
「三百六十五歩のマーチ」(さんびゃくろくじゅうごほのマーチ)は、1968年(昭和43年)11月10日に発売された水前寺清子の23枚目のシングルである。
高度経済成長の時流にマッチし、累計では100万枚を越える売り上げ(ミリオンセラー)となった同曲は、結果的に水前寺の最大のヒット曲にして水前寺の代表曲となった。
実はこの歌、高度経済成長期にかぎらず、普遍的な企業運営に役立つ指針を与えてくれる歌詞でもある。
そこで本日は、365歩のマーチが経営者に与える普遍的な4つの金言をご紹介したい。
365歩のマーチが経営者に与える4つの金言
一日一歩 三日で三歩 三歩進んで二歩下がる
歩くことを選ぶ上で、前に進んでいることに着目できるか、下がる時もあることに目が行ってしまうのかで、ビジネスには雲泥の差が生まれる。
トータルで大きな成長を目指す時、私達は歩き続けなければならない。
今が1だとすれば、1%ずつ積み重ねるだけで、年間365%の成長につながる。
更に歩むことの効果をつなぎあわせることができれば、たとえ1歩ずつ歩んでも、1年間で1%×1の365乗=年間3,740%の成長が可能になる。
しあわせは歩いてこない だから歩いていくんだね
ビジネスチャンスは、誰かが持ってきてくれることも、チャンスが向こうから歩いてくることもない。
常に情報感度を高めながら、同時に自らの行動を変化させ、能動的に動くことでしか、チャンスを手にすることは出来ない。
しあわせの扉はせまい だからしゃがんで通るのね
成功の扉は非常に狭く、正攻法のみでは限られた資源をすり減らすのみである。
私達は成功の扉をくぐるため、常に知恵を使って戦略を練り、今よりもっと違う良い行動を取れるか考える必要がある。
しあわせの隣にいても わからない日もあるんだね
自分にチャンスが到来していても、それを逃がしてしまう日も当然ある。
完璧主義に陥るのではなく、自分に対しても社員に対しても、そのような状況があることを踏まえていれば、次の一歩は容易に踏み出せる。
汗かきべそかき歩いた足あとに綺麗な花が咲く
ビジネスにおいて歩みを進めることは、様々なことを変化させていくことに他ならない。
企業は時代や環境の変化に適応して、本質的な価値観を大事にしながらも、自らの形を変えていくことによってしか、生き残ることができない。
歩みを止めれば、元いた場所は暗闇となり、動きも停止せざるを得なくなる。
前に進めば、見える光景はどんどん変わり、道の変化にも対応しなければならない。
しかし変化に対応することで、私達は自らが歩いた経験を武器に、指数的な変化を手にしていることに気がついていく。