夢を持つことには、一つの大きな落とし穴がある。それは、夢を大きく描くほど、「自分には無理、自分はダメ、自分には価値がない」という思い込みに陥ってしまうことです。つまりは自信を失ってしまうのです。このような時に、ある例えを用いて筆者の篠田さんは、相談者の再出発を促します。
夢を持つことには大きな落とし穴がある?!
私はよく、講演や研修などで、夢を持つことの素晴らしさ、大切さを語ることが多いのですが、夢を持つことには、一つの大きな落とし穴があります。
それは、夢を大きく描くほど、「自分には無理、自分はダメ、自分には価値がない」という思い込みに陥ってしまうことです。
特に、失敗した時に、人はそのような思い込みを持ちます。
自分を否定する思い込み、実はこれ、全くの勘違いなのですが、人は本当によく自信を失います。
私自身もそうでした。
人と比べて、「自分はまだまだだな」とか「あの人のようにはなれない」とか、勝手に落ち込んで、自信を失っていました。
赤ん坊はなぜ根拠なくおっぱいを飲むのか?
自信がなくなると、イライラし、行動も消極的になり、ネガティブに考えていく負のスパイラルに入ってしまいます。
もしあなたが自信をなくしているとすれば、こんなことに気づいていましたか?
相談に来られた方から、「私は自信がないのですが、どうやったら、自信がつきますか?」という質問をいただくことがあります。
そんなとき、私は、こう答えます。
「自信はつけるものではなく、もともと、持っているものなんです。」
すると相手の方は、「えっ」という顔をされます。
そして、私はお尋ねします。
「生まれたての赤ちゃんは、ボクはママのおっぱいを飲む自信がない、とか思いますか?」
「・・・」
人間はもともとありのままの自分を信じている
つまり、「人間は、もともと、自分を信じている」そのことを自信というのらしいです。
でも、生きていくうちに、勝手に人と比べて、
「ああ、自分はあの人に比べてこれができない、ここが劣っている」
なんて思い込んで、勝手に落ち込んで、もともと持っていた自信を失っていくのだということなんですね。
色々なことができて、色々なことができない
成功もすれば、失敗もする
人を喜ばせることもあれば、傷つけることもある
それら、全部ひっくるめて、ありのままの自分を信じて、自分には無限の可能性があるということを、もともと信じている。
もともと、自信がある。
それを失っていくのは、すべて、思い込みと勘違いのせいである。
こう考えると、ちょっとだけ、気が軽くなりませんか?