こんにちは!
タナカキミアキです。
中小企業も高齢化してきて、独身の従業員が結構いると思います。定年制もどんどん変わっていて、法律によって「企業は70歳まで雇用の面倒をみてください」ということになりそうです。
きちんと高い給料を払って行きたいけど、なかなかそれもきついです。
そこで、日本の階級社会をひも解いて結婚と貧困について考えてみたいと思います。
結婚できない理由は収入か?
個人事業者の未婚率は男性が10.2%、女性が8.1%
まず旧中間階級と言われた個人事業者から結婚と貧困をひも解いていくと、個人事業者は平均年収が303万円で、世帯の平均年収も587万円と正社員と比べると収入は本当に高くありません。
ところが未婚率は男性が10.2%、女性が8.1%という不思議な統計になっています。
なぜかというと、旧中間階級はお年寄りが結構多く、昔、町の中で縁談話があった名残りで未婚率が低いという結果になっています。
資本家階級の未婚率は男性12.9%、女性7.0%
資本家階級254万人の平均年収は604万円で、世帯の平均年収が1060万円というデータがあり、未婚率は男性12.9%、女性7.0%女性と低くなっています。
リーダーやボスたちは男なので、男社会というものが出来上がっています。
新中間階級の未婚率は男性が18.0%、女性が22.5%
会社の中で人件費の算定をしているのは新中間階級になります。
新中間階級は管理職・専門職・上級事務職といういわゆるエリートサラリーマンが1285万人いて、平均年収が約500万円、世帯年収が約800万円、未婚率は男性が18.0%、女性が22.5%です。
中小企業では役員が中心になって人件費予算を組むこともありますが、大きな会社は新中間階級のエリートサラリーマンが人件費予算を組んでいます。
サラリーマンの未婚率は男性が31.0%、女性が33.5%
次に今度は正社員という地位を受けている一般のサラリーマンを見ると、平均年収が370万円、世帯年収が630万円で、この層が全体の労働人口の35.0%、2192万人ととても多い人数となっています。
貧困率も7.0%と低いのですが、未婚率は男性が31.0%、女性が33.5%と結婚しない正社員がこれだけいます。
非正規労働者の未婚率は男性が66.4%、女性が56.1%
そして問題となっているのがパート、アルバイトなどの非正規労働者のアンダークラスです。
貧困率も4割くらいと非常に高く、未婚率も男性が66.4%、女性が56.1%と大きく上がります。
非正規労働者と正社員の年収は倍の差
高等教育を受けた人は27.7%と正社員の30.5%とほぼ変わりません。
同じような作業をして、生産性はほぼ変わらないのに、どうして正社員と非正規の人の年収が倍ほど違うのでしょうか。
実は、上級事務職の人たちは、それを知った上で人件費予算を組んでいるのです。
厚生年金制度が原因
正社員は社会保険、特に厚生年金を会社側も半分負担しています。
本当に収入が低いから結婚できないという理屈であれば、厚生年金制度を何とかするしかありません。
この厚生年金制度をなくすことによって、アンダークラスの人たちがもらうべき収入が時給1500円くらいには確実にあがります。
それなのにアンダークラスの人たちが正社員制度を壊すことを一番嫌がっているので、私はほんとに不思議に思っています。
結婚できるかできないかの理由が「収入が少ないから」というのであれば、その原因は厚生年金制度にあるということを解説しました。