こんにちは。LeadClover-社労士事務所代表の清永です。
今回は、個人事業主の方とフリーランスの方に絶対に覚えていただきたい「小規模企業共済」と「iDeCo」について解説します。
個人事業主のための年金「小規模企業共済」と「iDeCo」
個人事業主の方は会社員の方と比べると年金制度がすごく不利になっています。
会社員の方は国民年金、厚生年金と2段階で年金をもらえるので、年金の額は結構多いです。
しかし、個人事業主の方は、国民年金からしかお金をもらえないので年金の額が少ないのです。
国民年金を補う個人事業者の年金
だからこそ将来の不安を覚える方が多いのですが、そのような時に小規模企業共済とiDeCoの2つのサービスのどちらかの利用を検討していただければいいと思います。
個人事業者の方のためにも、こういった制度が用意されていることをまずは知っていただきたいです。
小規模企業共済の3つのメリット
会社員の方は国民年金と厚生年金ですが、個人の方は国民年金に加え、小規模企業共済という制度をを利用することできますので、この小規模企業共済の3つのメリットと2つの違いについても解説していきたいと思います。
メリットその① 金利が高い
まず1つ目のポイントは何かというと金利がとにかく高いです。
小規模企業共済の場合は日本一と言われるくらい金利が高いです。
メリットその② 掛金を自由に設定できる
2つ目のメリットとして、掛金を自由に設定できます。
会社員の場合は厚生年金に支払う額は給料によって、勝手に決まります。
しかし、個人のこの小規模企業共済の場合やiDeCoの場合は掛金を自由に設定することができます。
自由といっても限度がありますが、1,000円単位、500円単位で、いくら年金をかけるかを自分で決められます。
1か月の掛金が多ければ多いほど、将来受け取る金額も大きくなってきます。
将来受け取る金額としては金利が重要になってきますが、小規模企業共済は金利がものすごく高いので、掛金が多ければ多いほど、たくさんの金額を受け取ることができます。
iDeCoは金利が変動制
では、iDeCoよりも小規模企業共済を利用した方がいいのではと思うかもしれませんが、iDeCoの場合は金利が変動制です。
ですから、小規模企業共済は貯金的なイメージで、iDeCoは資産運用的なサービスが強いのです。
iDeCoの中で資産運用先として選ぶことができて、そこで資産運用がうまくいけば金利がさらに増えますし、失敗することもあります。
- 資産運用的なものをしたい場合はiDeCo
- 貯金をしたい場合は小規模企業共済
を選んで頂ければと思います。
ただiDeCoも資産運用がうまくいっている所が結構多いので、うまくいけば小規模企業共済よりも上に上がるケースも多かったりします。ただし失敗するリスクもあるということと、iDeCoは1回加入してまうと、60歳になるまではお金をおろすことができませんので注意してください。
メリットその③ 経費扱いできる
小規模企業共済やiDeCoで使ったお金は全て経費にできますので、節税効果があります。
ですから、個人事業主の方やフリーランスの方は小規模企業共済かiDeCoのどちらかは利用を検討して欲しいと思います。
資産運用型のiDeCo、貯蓄型の小規模企業共済
特に個人事業主の方は定年がないとはいえ、国民年金だけでは将来ほんとに少額しか受け取れないので、小規模企業共済やiDeCoを利用してほしいと思います。
普通に貯金したい場合は小規模企業共済を選んで頂ければと思います。
掛金も自由に設定できますので、できるだけ多くの額を設定して、毎月掛けてほしいと思います。
iDeCoは60歳まで解約できない
小規模企業共済の場合はいつでも解約が可能なので、少し収入が落ちてきて、売り上げが厳しいなと思ったら解約して、今まで払った金額をもらうことも、積み立てたものを使うことができますので、どちらかというと小規模企業共済の方が自由度が高くなっています。
これに対して、iDeCoの場合は爆発力がありますので、これは好みで決めていただければいいのですが、途中でやめることができません。小規模企業共済は途中で止めることができて、途中でお金を引き出すことができるという特徴もありますので、ぜひ覚えていただければと思います。
ご覧いただきありがとうございました。