ギュウギュウ詰めの名刺はなぜいけないのか。
こんにちは。島倉です。
今回は『情報がギュウギュウ詰めになっている名刺は相手に嫌われるだけ』ということを紹介します。
名刺にはいろいろなパターンがあります。
社名があって、名前があって、連絡先があって、こだわっている場合は写真があって、という名刺が一般的ではないでしょうか。
情報盛りだくさんの名刺
ただ最近流行っている名刺にはこのようなものもあります。
代表的なものとしては、二つ折りになっていて情報が表も裏もびっしり書いてあるような名刺です。
二つ折りにとどまらず、四つ折りの名刺を使っていらっしゃる方も多いようです。
よくある名刺の例は、まず自分のプロフィールがあって、それから会社の案内、さらに商品の紹介。
この辺りまでは理解できますが、 さらに無料オファーが書いてあるような名刺もすごく多くなっています。
名刺の役割はなにか
私もかつては、名刺は広告のようなものだと言っていた時期がありました。
名刺は捨てられる事があまりないので広告として使え、情報をたくさん載せてアピールする媒体として使うのがいいと、かつてはご案内していました。
オウンドメディアの登場
ところが、時代は変わりました。
私は名刺そのものが必要ないのではないかと思いはじめています。
なぜかと言うと、まずオウンドメディアの登場があります。相手の方と会う前に事前に情報は伝えられるようになりました。
事前に自分の情報を伝えて、それから直接会うという事がビジネスの流れになってきています。
そうなると、名刺自体が必要なくなります。
事前に自分の事をよく理解してもらっていない相手に会ったとしても、それでは契約まで結びつきません。
というわけで、「このオウンドメディア時代にこのような名刺というものは必要ない」ということです。
相手にうっとうしいと思われる名刺
また、名刺を交換するのは初対面の時です。
初対面の時に自分のプロフィールや会社の案内、商品の紹介、そして無料オファーまでして売り込んでも、相手にとってはもううんざりと思われてしまいます。
最近 Facebook でも友達申請が来て、許可をするといきなりメッセージが来て、ものすごい量の自己紹介が書いてあり、最後に「 LINE 登録してください」といったような売り込みをしてくる人がいます。
名刺にたくさんの情報を入れる行為はそれと同じようなものです。
名刺でブランディング
このように相手にとって、うっというしい事をしてしまうと、本当にいいお客さんは捕まえられません。
売り込むかのようにアピールする名刺を私は今の時代ではおすすめしません。
むしろ、オウンドメディアでたっぷり情報は事前に出しておいて、実際会うほうがいいと思います。
私自身は必要がないので名刺交換はしませんが、どうしても名刺を作りたい場合には、ブランディングする名刺を一つ用意しておいたらいいと思います。
ブランディングする名刺とは
余計な情報は載っていなくても、この名刺をもらっただけで「なんか凄いこの名刺」というような気持ちが高ぶるようなものがブランディングする名刺です。
私も一時期名刺を作っていたこともありますが、一枚500円ぐらいしました。
例えば、高級クラブで使っているような透明の名刺に金の文字で書いてあるようなものは普段見ることはありません。
なので、そのような名刺を渡すと相手に喜んでもらえます。
そういう名刺がブランディングになったり、相手にもっと興味を持ってもらう名刺になっていくわけです。
名刺で売り込みの時代は終わった
情報たっぷりの名刺をもっている人は大体何をやっている方かというと、異業種交流会に行ってお客さんを捕まえようという発想の人達ばかりです。
オウンドメディアで集客しているような人は、このような名刺が必要ないのは自分で体感としてわかるわけです。
それがわからずこのような名刺を作っているという事は、とにかく手当たり次第名刺を配ればいいと思っているわけです。
このオウンドメディア時代にこういった情報をギュウギュウに詰まった名刺を使うというのは、極力やめたほうがよいでしょう。