フリーランスの信用は低い?
どうもこんにちは。あおば会計コンサルティングの田中でございます。
これは今に始まったことではなく、我々がフリーランスを始めた25年前も同じでした。
【預金があってもNG】フリーランスが不動産賃貸の審査が通らなかった例
ちょっとしたツイートを紹介します。
パパフリーランスという肩書で活動されていて、界隈では名の知れたキックさんという方が、ある日こんなツイートをしました。
「ちょ!賃貸審査落ちてんけど!!なんなんマジでw審査会社厳しいとこらしいけど、家賃6万で落ちる普通!?w」
わずか6万円の家賃ですが、審査に落ちてしまったと言う例です。
「10年分ぐらいの家賃を前払い出来るくらいの預金はあるのに、個人事業主はつらいという一例です。
なぜフリーランスは審査が通りにくいのか?
このツイートに関しては、トップブロガーであるイケダハヤトさんがキックさんと知り合いのようで、「キック氏やんw」とリツイートしています。
ちなみにイケダハヤトさんは、「高知の暴れん坊」と呼ばれ、「会社を辞めてフリーランスになれ」と常に発信していらっしゃいます(笑)。
さらに、このイケハヤさんのリツイートに対して、またキックさんが答えています。
「あ、これ僕です。ちなみに一括払いは審査会社に利益がないから駄目って言われました。」
フリーランスにとっては、「家賃の10倍の収入があっても厳しく」と嘆いています。
そして、これがフリーランスの世の中に対する評価の現実なんですよね。
不動産賃貸の審査の実態
ちなみに、私自身も不動産の賃貸をやってるんで、審査をするんですが、家賃6万円の審査なんてそんな厳密な審査はしないんです。
審査で一番効力を発揮するのが、実は社会保険証です。
社会保険に信用力があるのはなぜか?
今東京では、青いカードになっていますが、この社会保険証を持ってるかどうかで、家を借りれるか?なんて、これでほぼ決まります。
フリーランスの方は、たいてい奥さまも含めて国民健康保険証しか持っていないはずです。
社会保険証にはどこに勤めているか、また、自分で会社を経営しているのであれば、自分が経営している会社が掲載されています。
この社会保険証がですね、水戸黄門が持つ葵ご紋と同じくらい効力を持っているんです。
「控えいっ!この会社が『社会保険の適用事務所』であることが目に入らぬか!」と言わんばかりにです。
国民保険と社会保険の信用力の差
社会保険を持っていると、経営者であれば、「この人は一人前の会社経営者として頑張っているんだね。」という評価を受けます。
なぜなら、社会保険は税金と同じで国庫への支払いであり、審査会社にしてみると楽に審査の判断を行える物差しなんですよね。
審査会社だって、ひとつひとつの案件を細かく審査する余裕があるわけではないですし、もっと言うと体よく審査を通過させるか、断るかを決めたいわけです。
東京でも地方でもフリーランスは評価されない
かっこいい服を着て「どこどこから仕事を貰っている」みたいな感じでフリーランスとしてやっている方もいらっしゃるかもしれませんが、フリーランスの方の多くは、信用力という面では本当にサラリーマンに比べたら下の下という感じです。
オフィスもなく、従業員もいなくて、本当に収入が不安定です。一番大きいのは各種保険です。
これがないという事は信用力がない、という烙印を押されても仕方がないわけです。
フリーランスだけでなく一人法人もかなり厳しい
フリーランスは年金も低いです。ほぼ収入の全てが報酬だとしても会社員には敵わないぐらい本当に厳しいんです。
そして個人事業主ではなく会社経営者であっても、一人法人の場合はフリーランスとほぼ同じ扱いです。
確かに、フリーランスか一人法人かで言うと、まだ一人法人の方が良いです。
ただ、一人法人といっても自宅以外にオフィスがない場合、要するに賃貸の自宅を本店所在地としている場合は、ほとんどフリーランス扱いです。
従業員を雇うために各種保険を完備した、きちんとした会社組織とする事がほとんど出来ない会社だと判断されるからです。
社会的信用を得るにはどうしたらいい?
もし社会的信用を持ちたかったら、まず最低でも法人を設立してください。
それから、自宅とは別にオフィスを持ったり、店を持ったりしましょう。
一番信用出来るのは各種の保険を完備して、そしてしっかりと社会健康保険証が持てるようになると、世の中のルールとして認められることになり、6万円ぐらいの賃貸どころかその3倍でも審査はすぐに通ってしまいますからね。