正しい危機感は貴方のビジネスにチャンスと困難を突破する力を与える

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火事場のクソ力がもたらす圧倒的な集中力

あなたには、夏休みの宿題を最終日に全力でこなした経験がありませんか?

この珍事には、実は重要な真理が隠されています。

それはピンチに陥ることで圧倒的な集中力が生まれることです。

人は平時にはあまり集中できないものでも、ピンチになるととてつもない集中力を発揮して、これを乗り越える力があります。

「これはヤバイ!」と感じて無我夢中になっていたのに、気がついたらなんとかなっていた、という事は誰しもが経験していることでしょう。

必死でやっているその時は無我夢中で、何をどうしたのかハッキリ覚えていないのも、この集中力の為せる技です(心理学では「ゾーンに入る」という表現をします)。

つまり、私達は誰しも、ピンチに陥れば平時の何倍ものクソ力が発揮できるのです。

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継続的に稼いでいる人ほど危機感を持っている

私は会社員のときに比べて、今のほうが圧倒的に経済的に豊かになり、収入も複数持つことが出来るようになりました。

しかし、収入が増える度に、「自分が行動、継続しなければ、今の状況は永遠には続かない」という強い危機感も持つことが出来るようになりました。

時給800円を維持することは難しくありません。今やっている仕事を首になっても、探せば同じような給与水準の仕事はいくらでもあるからです。

しかし、時給5000円、1万円となると、このレベルを実現するのも、継続するのも簡単なことではありません。

高収入を目指すには、ビジネスを仕組み化して、売上規模を掛け算で拡大することが必須ですが、そうしたビジネスは自分の強い力を持って安定化させる必要があります。

年収3000万、5000万、1億円を達成し、この収入を安定的に継続的に得るためには、絶えずビジネスをアップデートし、新規顧客開拓を獲得し続ける必要があります。

そのためには、昨日と同じことをやっていてはダメで、絶えず新しいマーケティングやビジネスを学習し、実践し、自分の血肉とし続ける行動力、それを継続する力が必要とされます。

傍から見ると年収5000万、1億円を継続的に稼ぐ人は、何もかもうまくいっているようにしか見えないかもしれませんが、彼らは常に強い危機感を持ってビジネスに挑んでいます。

大きく稼ぐことがデキる人ほど、危機感を持つことがデキるのは「安定は幻想であり、自分が行動しなければ今の状況は失われる」ということをよく理解しているからです。

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危機感には悪い危機感と正しい危機感の二種類がある

危機感には2種類あります。有意義な正しい危機感と、焦燥感だけに駆られる無益な危機感です。

焦りがもたらす危機感には何のメリットもありません。焦燥感だけに駆られる無益な危機感は、ミスを誘発し、集中力を失わせ、今味わえるはずの幸福な時間を奪います。

たとえば、悪いニュースを見て、漠然と「将来が不安だ」と不安に苦しめられ、縮こまってしまうのは無益な危機感です。

反面、有意義な危機感は、焦りがもたらす無益な危機感とは全く異なるものです。

例えば今、働き方改革の実行が声高に叫ばれています。読者の皆さんはなぜか理解していらっしゃいますか?

働き方改革がこれほど日本国内で問われている理由、それはざっくりいえば、日本が内需主導型経済であるにもかかわらず、「人口が多くて消費が旺盛だから成り立っていた経済大国」という構造が崩壊し始めているからです。

人口減少が始まり、若者が減って高齢者比率が高まると必然的に経済規模は縮小し、消費が大きく落ち込み、今の豊かさや国力を保つことが非常に難しくなることが容易に予想できる状態だからです。

出生率は1日、2日で高まるものではありませんし、仮に来年から出生率が大幅に増えたとしても、生まれてくる子供が国力になるのは20年以上先の話です。このことを理解できた時に正しい危機感が生まれます。

貴方がこの状態を認識した食品メーカーの社長だとしたら、ただうなだれてしまうだけでしょうか?

賢明な読者の貴方はきっと違う形で、この悪いニュースに正しい危機感を抱いて行動に移すはずです。

「ああ、日本は経済規模が縮小し、これから凋落する可能性が高いのだ。だから国内だけでなんとかしようという発想ではなダメなのだ」と。

実際、食品メーカーなどは近年海外へ積極展開しています。日本人の胃袋が減ることが明白に分かっているので、海外マーケットへ打って出ているわけです。

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正しい危機感を得るには正しい情報が必要

このような正しい危機感を得るには、正しい情報を得る必要があります。未来が見えないのに、その備えをすることはできません。これからやってくる確実性の高い未来を予想し、その準備をするのが危機感と言えるわけです。

私は外出する時、いつも思うことがあります。それは「今自分が見ている風景は、日本の人口が最も多いときなのだ」と。

地方に住んでいるので、日々その事実は顕著に見て取ることもできます。

今より明日、明日よりあさって、一年後、二年後は確実に今より人口が減少しています。人が減ると国力も落ち、コミュニケーションを取る相手もチャンスも減ります。そしてそれは全部自分に返ってくることなのです。

正しい危機感を持つことはものすごく重要です。今の仕事、今の収入、今の人間関係は永遠ではありません。私達は来るべき未来への備えを、今すぐするべきなのです。

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黒坂 岳央

複数のビジネスを手がけています。

・高級フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」代表者
・ビジネスジャーナリスト(プレジデントなどビジネス誌、アゴラ、ZUU、マネープラスなどのネットメディア、テレビ番組、ラジオ番組出演多数)
・アフィリエイター
・英語ビジネス(書籍出版、雑誌やメディアコラム執筆、その他)
・投資家(株式投資、仮想通貨、不動産、FXなど)

その他、講演活動など。

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