改善したい問題があるならフィードバックよりフィードフォワードを選べ

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フィードバックよりフィードフォワードで行け

はい、どうも皆さんこんにちは。脳科学教育コンサルタントのクロスです。

今回お話をする内容は、『フィードバックではなくフィードフォワードを心がけよう』という事についてです。

「フィードバックって何?」っていう話から始めますね。

フィードバックというのは、何かプロジェクトとか、やることがあった後に行う成果発表だったり、あるいは反省点を振り返ることを言います。

結論から言うと、反省点をやたらとを強調する、そして失敗をひたすら認識させるフィードバックはやるだけ無駄です。

むしろ、これを与える相手を後転させる可能性が高まります。

こういったやり方に特化してるようなフィードバックは、非常にまずいです。

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フィードバックとフィードフォワードの違い

じゃあ、『フィードフォワード』とは何かというと、まずはフィードバックは過去に着目しますよね。

一方で、フィードフォワードというのは、未来に向けてフィードする作業です。

「未来に向けてどうやってやるんだろう?」という会話がコミュニケーションの中心になります。

簡単に言うと、「こういうふうになりたいね」「こういうふうでありたいね」「これが俺たちらしさだよね」「こんなことを目標にしたいね」「次はさらにもっとこういう風ふうにで出来るようになりたいね」「どうすればそうなれるだろうか?」というような会話です。

未来に向けて、「どうすればこれが出来るようになるんだろう?」と考える、あるいは考えさせる作業がフィードフォワードです。

フィードバックっていうのは、過去の失敗を何度も何度も取り上げて、「なんて駄目なやつなんだ、お前は」「なんてお前は愚か者なんだ」「グズめ」みたいな感じの事を相手に考えさせます。

となると、「メリットないやん」ていう話ですよね。

フィードフォワードは、考えさせたり、もしくは答えをあげずに「どうすればこうなれるんだろうか」「もっと上に行きたいね」という前向きな姿勢で進んでいく。

だから反省じゃないんですよね。もはや反省ではなくなっています。

元々フィードバックもフィードワードも目的は一緒で何かの改善なんですよ。

ただ、その改善方法がまずいと結局「効果ゼロだよ」という事なんですよね。

フィードバックの場合、過去の失敗をやたらと何度も何度もリピートすると。

一方でフィードフォワードだったら「こうなりたいね」「こうしたいね」「こんなふうな事が出来たら最高だよね」「どうすれば出来るかな?」「どうすれば次もっとベスト尽くせるかな?」というような考え方をすると。

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フィードバックとフィードフォワードが脳に与える影響

ちなみにこの2つの改善方法は、実際、脳のレベルでも全く作用が違うんですよ。

まず、フィードバックの場合、動物的な脳、本能に近い脳が優位になります。

怒りとか悔しさとか悲しさとかっていうような、そういうネガティブな感情にかなり近いところ、戦闘モードに入る為の脳のエリアが活性化します。

一方でフィードフォワードを行う時の脳は、前頭前野のほうをメインに使っていきます。

例えば「こうなりたいね」「次どうしようか?」「どうすればこれが出来るかな?」「あぁなりたいね」「自分らしくいたいよね」っていうような事を考えるのは、前頭前野の機能です。

前頭前野が活性化されるとドーパミンっていうのが出るんですよ。

ドーパミンっていうのは気持ち良かったり、楽しかったりする時に出るホルモンで、私達の集中力を高めます。

一方で、フィードバックで失敗ばかりを取り上げて、何度も何度も聞かされると、ノルアドレナリンのようなストレス物質の方が優位になってきます。

そうなってくると脳の機能っていうのは低下する一方で、「前頭前野の萎縮」、「海馬の萎縮」、「記憶力・学習能力の低下」といった障害を生みます。

なので、フィードバックには本当に良いことがありません。

ぜひ、フィードフォワードの考え方で、色んなことを改善していったら良いのではないかなと思います。

 
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Jamahl Cross

Jamahl Cross

Founder & Co-Director
一般社団法人脳科学幼児教育研究協会 理事

​認知神経科学、脳リハビリ、発達精神病理学、進化心理学、発達障碍改善、認知行動療法など様々な分野を学び、実践を通じて統合する。独自の方法論に基づいた脳機能向上方法を編み出す。

企業脳科学、行動経済学、認知心理学によって解き明かされた非常識な企業成長法を提供。伸び悩んでいる企業を『平均利益率756倍の企業文化』へと変え、パフォーマンスを高めるなど数々の実績を持つ。

・社員のやる気を出させるのに苦労する
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数千に及ぶ論文を元に、経験のみに頼らないエビデンスベースドアプローチのリーダー育成を目指します。

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