ネオヒルズ族・与沢翼氏が倒産して4年 改めて振り返る教訓

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与沢翼氏の会社が倒産してから4年が経つ

かつてあり、そして海外へ去って行ったネオヒルズ族、と言えば『与沢翼さん』ですね。

情報商材をネットでばらまくビジネスの業界を大きくした与沢翼さんです。

資金繰りがショートしたということで、「反省の弁、敗戦の弁」を述べられていたブログやFacebookが大きな反響を呼んだのは、皆さんの記憶にも新しいところでしょう。

あれがちょうど4年前のこと。

今日、このことについて何が言いたいかと言うと、彼が良いやつとか、悪いやつとか、悪はいずれ滅ぼされるとか、そんな話じゃありません。

中小企業の経営者の方からすると、「怪しいネットビジネスなんか関係ない」とか、また「与沢翼さんのやってることは、うちと全然違うんで関係ない」と思われる方もいらっしゃると思うんです。

でも、私はですね、彼の非常にやってきたことから学ぶべき点が相当沢山あるなと思っています。

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与沢翼氏の失敗から経営者が学べること

というのも、彼が反省の弁で述べているフレーズで、以下の部分は私達皆に凄く関係するんです。

情報業界のプロダクトローンチで高額商品を売ると億を超えるお金が1か月で作れてしまうことも意外に容易だったりします。だから、中毒性を持っています。軸がないのにマーケティングだけで売れてしまうと人格が崩壊します。何度も何度も売らなければと思ってしまう依存性があるからです。

これ凄く重要なことを教えてくれています。

どういうことかって言うと、マーケティングだけやる人って凄く多いんですよ。今、売り上げが立ってないから「売りたい」「売りたい」「売りたい」と。

とにかく売りたいということで、死に物狂いでアポなし営業したり、チラシ出したりDM出したり、WEBマーケティングやったりっていう方が多いんです。

それはそれで、ある程度売れると思います。マーケティングやったらある程度は売れる。

しかし、重要なのは「軸」がないマーケティングをやって売れたとしても人生が崩壊する、経営が崩壊する。って彼は言ってるんです。

これまさにその通りです。

じゃあ、「軸」って何かと言うと、私の解釈だと、やっぱり『ビジネスモデル』なんですよ。

『利益が出続けるビジネスモデル』がないと、マーケティングにいくら投資しても成功できるのは一定の間だけなんです。

「軸」がないマーケティングを実行しても、もの凄く売上が上がったと思ったら急に落ちちゃうんですね。

その状態を繰り返してると、資金繰りがどこかで詰まってしまうとかして、お金のやりくりが上手くいかなくなって『経営が崩壊する・人生が崩壊する』わけです。

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マーケティングの上位にあるビジネスモデル

与沢翼さんの場合、あれだけウン十億、ウン百億と稼いでおいて、それでも会社を一瞬で崩壊させたっていう、ここから学ぶものは相当大きいと思うんです。

自分が同じような状態に…と思ったら大変じゃないですか。

億単位の何十億・何百億の売り上げを上げて、そこから会社を崩壊させるっていう経営を皆が出来るわけじゃありませんしね。

その先にそういう成果を出して失敗した一人の経営者として、馬鹿にするんじゃなくて、冷静に学ぶものがあるんじゃないでしょうか。

上手いマーケティングを組むと、ビジネスモデルが適当であってもある程度売り上げは上がります。

でも、後から情報商材を買った人は利益が出なくなる、こういう致命的なネズミ講式ビジネスモデルの欠陥が、カリスマの経営を一瞬で困難にさせてしまったんです。

ビジネスモデルは、マーケティング、売ることよりも重要なんだって、それが軸になるんだということを、彼の失敗からしっかりと理解して頂きたいなと思います。

 
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島倉大輔

有名人気企業の取締役、国立研究所の研究者の地位を捨て、失意のアルバイト生活から這い上がってきた壮絶な逆転人生。「人生、何度でもやり直せる!」を信条に、コンサルティングを開始。全国延べ1,700社以上の会社や個人を支援し、各業界で勝ち組企業や成功者を生み出してきた。現在、全国の経営者や起業家を支援するために、日々コンサルティングに奔走している。「行動すれば人生は変わる」が信条。また、トレーダーとしても活躍。資産1億円超えのトレーダーを7名輩出した実績を持つ。

朝日放送『雨上がりのAさんの話』、テレビ朝日『お願い!ランキング』『やじうまテレビ!』等に出演。日経ビジネス、FLASH、アントレ、フジサンケイビジネスアイ、近代中小企業など、メディア掲載も多数。また、全国の商工会や青年会議所、金融機関などで講演も行っている。著書に『大手とケンカしても負けない、経営逆転のヒントあります。』がある。

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